NEW ENGLAND「NEW ENGLAND」

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NEW ENGLAND「NEW ENGLAND」 (1979)

アメリカンHRバンドの1st。邦題は「失われし魂」だそうな。「アメリカンプログレハードの名盤」みたいなことを言われますが、これメロハー、もしくハードポップですよね。元BURRN!の藤木記者のフェイヴァリット・アルバムとしても、その筋(どのスジ?)で有名な作品です。個人的にはドラマティックさを増した2ndの方が好みですが、この1stもイイ。KISSのPaul Stanleyがプロデュースしたらしいですが、後追いで聴く分にはまるで関係ないでしょう。本作の素晴らしさがPaulのおかげだとは思えないので。QUEENASIAを手掛けたMike Stoneもプロデューサーとエンジニアでクレジットされています。因みにベースとキーボードの人が後にALCATRAZZに参加ですね。あと、ドラムの人がとてつもなくアフロ、限りなくフワフワです。

もうとにかく1曲目から5曲目、前半が素晴らしいんですわ。最初の数十秒だけで哀メロ愛好家撃沈必死の①Hello, Hello, Hello。爽やかな印象の②Don't Ever Wanna Lose Yaにも強烈な泣きが潜んでいます。タイトなアフロ・ドラムとギターの刻みが印象的な③P.U.N.K.(Puny Undernouriished Kid)がとてもお気に入り。疾走感を生むメロディックなベースラインも素晴らしいですね。勿論哀メロにも抜かりはなし。バラード④Shall I Run Awayの厳かな泣きメロは、なるほどプログレハードと言われるに相応しく、「初めはしっとりサビで一気に明るくなって曲をぶち壊す(と敢えて言いますが)」という米国産HRバンドにありがちな愚行とはまったく無縁です。
そしてとどめを刺すのは、いや刺されるのは⑤Alone Tonight。もうめっちゃ「胸キュン」。Wikipediaに「胸キュン」の項目があることに驚いている管理人ですが、胸キュンという表現自体どうなのよ、通じるのかよというのは置いといて、この曲は相当胸キュンですぜ旦那。発せられる一音一音の全てのベクトルがたった一つの目的地点「胸キュンの頂(いただき)」に向いているという、This Song is Most 胸キュニック Tune in the Worldですよ!(←意味不明)ベースプレイの絶妙さが非常に異常。メロディック・胸キュン・ハリケーンを喰らいやがれ。

後半の5曲も出来は良いのですが、個人的には前半の印象があまりにも強烈なため、やや影薄。

メロディがあまりベタベタせず感情過多でないため、クサメロというより哀メロという印象です。John Fannon(Gt&Vo)の声質もあって非常に「甘酸っぱい」イメージを与えます。これ、甘いだけでなくて、切なさや苦みを内包しているところ、ポイントだと思います。全ての曲を作っているのはJohnですが、ことメロディを生かすことにかけてはキーボードのJimmy Waldoの貢献が非常に大きいです。そしてこのタイプの音楽にしてはベースの主張っぷりもまた珍しく、メンバー4人のバランスが良いことも聴き応えがあることの要因かと。各楽器間の絡み方やBaのフレーズ等、聴く度に色々な発見があります。

あまりにもダサ過ぎて見てるとイラついてくる(笑)②Don't Ever Wanna Lose YaのPV → コチラ。

【お気に入り】
⑤Alone Tonight → (私が)感激のライブ映像
なんとこの曲の演奏シーンがあるなんて!再集結時のものか?
③P.U.N.K.(Puny Undernouriished Kid) → PV。
PVのつくりが②と同じじゃないか(苦笑)
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