SURFACE「Fate」


SURFACE「Fate」 (2000)

ちょっと前に解散しちゃったヴォーカルとギターの二人組みの、あのユニットです。これは2ndアルバム。これが一番売れたんですかね。お恥ずかしながら(いや、別に恥ずかしくないか)、この度初めてSURFACE、まともに聴きました。勿論彼らのことは知っていました。「B'zの劣化版コピー」として。あ、あぁ!怒らないでください!テレビから断片的に流れてくる彼らの曲(実際シングル・タイアップが多かった)をチラ聞きしただけでしたが、そんなムードだったんですよ、彼らのデビュー~1stアルバムをリリースした1998、99年当時は。折りしも私は初めてB'zのライブに行ったり、聖飢魔Ⅱが解散したり、メロディック・デスメタルが百花繚乱だったり、もう色々あったりで、それ(=SURFACE)どころではなかったのです(言い訳)。言い訳する必要もないけど。

そんなこんなで、何故、今、SURFACEか!? ←大仰な言い回しになってしまいましたが、ひとつ前の記事で相互リンクしていただいた昇さんのブログ、【SIRENSONGS】SURFACEのことに触れているのを読みまして、それに感銘を受けたのですよ。おおざっぱに引用というか意訳しますと、「ギターロックという共通点はあれど、根っこの部分がB'zはHR/HM、SURFACEはファンクという違い」。ワタクシ、もう“鱗fromオメメ”でしてね。ファンク・ミュージックとは何ぞやって何も分かっていませんが、私の音楽の好みから相当遠いことだけは分かる(笑)。当時SURFACE聴いてなくて良かったわ―。絶対拒否反応出てたよ。ファンクの影響下にある最も有名なHR/HM作品って言ったらおそらくEXTREME「PORNOGRAFFITTI」だと思いますが、私アレ聴いてもピクリともしませんからね。ファンクは好きじゃない、でもB'zは大好きだ。じゃあB'zっぽいファンクはどうなのよ!?という「カレー味の○○○、○○○味のカレー」みたいな命題ですが(違)、何はともあれSURFACE、聴いてみることにしました(←理由になってない)。「見せて貰おうか。男性二人組ユニットのファンキーさとやらを!」

……、
ええやん、これ。ええよ、椎名君ええよ、永谷君ええよ。まぁB'zっぽいっちゃあB'zっぽい。確かにシンセが目立ってギターちょい引っ込み気味なサウンド、所々で挿入されるコーラスの使い方は初期B'zの影響下に、何でもありな歌詞は(初期じゃない)稲葉浩志様の得意とするところではあります。B'zが無かったら生まれなかった(もしくはもっと違う感触になっていた)音でしょう。しかし、B'zのアッパーでノリノリな要素を抽出し、純粋培養させたようなサウンドはなかなか気持ちいい。ファンキーだ。椎名慶治(Vo)の詩の乗せ方・詰め込み方はミスチルっぽいですが、特筆すべきはその一見無理な詰め込みにみえるフレ-ズを、独特のノリで歌いきってしまう技術。いや、才能か。このリズム感と滑舌の良さは驚異的。この椎名の畳み掛けるような歌唱法を以って、切り口鋭い(でも押し付けがましくない)メッセージが放たれる様子は快感ですらあります。

曲名の馬鹿っぽさとB'zっぽいコーラス・ワークのせいでSURFACEを敬遠していたと言っても過言ではないこの曲、①ゴーイング my 上へ。個人的にはたいした曲じゃありません。もっと良い曲がたくさんある。シングル以外の曲の方が好みですね。シングル曲で一番好きなのは⑤君の声で 君のすべてで…ですが、コレSURFACEの曲だったんですね、と今更再確認。歌詞の途切れないメロディがお洒落で、でもサビでは切なさを助長させててとっても“大人”。2ndにしてこの「こなれ方」は凄いな、と。
椎名の歌唱法の真骨頂とも言えそうな畳み掛けるようなサビの⑦愛じゃないがいいねぇ。永谷のソロもしっかり主張していて◎。一番のお気に入りはストリングスを導入したバラード、⑩Tell me。これ、めっちゃいいわー。サビメロが絶品です。ジャジーな感触の間奏も好き。
ベースが目立って、本作の中でもとりわけファンキーな③switchも、何故か良い、お洒落で。ファンクっぽいのに。椎名の歌い回しのおかげか?⑪たまり場もすっごいお洒落。

(当初抱いていた)イメージよりずっとお洒落で“大人”なサウンドで吃驚しました。正直、好みの音ばかりではないのですが、サラッと聴いてると色々発見があったりして面白いし、なにより心地良く感じる瞬間が多め。

【お気に入り】
⑩Tell me
⑦愛じゃない
⑤君の声で 君のすべてで…


B'z、B'zばかり言ってる記事でゴメンな(笑)
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COMMENT 2

昇  2012, 09. 05 [Wed] 21:41

改めまして、相互リンクありがとうございます!
メロデスなど知る由も無いエンドオブセンチュリーなリリース当時、
割と生音ハード路線(兄弟、11)だったB'zではカタルシスできない部分を
凄く埋めてもらってましたねぇ、サーフィスには。
特にこのアルバムはJ-POPとして一番脂の乗ってた時期なので
とっつきやすい作品だと思います。

やはり聴く人が違えば感想も色々だなぁ、と楽しく読ませていただきました。笑
今後も楽しみにしていますね!!

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 09. 05 [Wed] 23:00

昇さん、

こちらこそ、どうもありがとうございます。
記事の内容を完璧に反映してのコメント、めちゃ嬉しいです。流石ですね。

SURFACEから「成熟」「大人」とかいう感想が浮かぶとは自分自身意外でした。リリース当時のリアルタイムではなくて、今聴くからこその感想かもしれませんが。

今後ともよろしくです!

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