STARMARIE 『 2021 spring tour - Fantasy Parade - 』 @大阪 ROCKTOWN (2021/2/14)

STARMARIE 『 2021 spring tour - Fantasy Parade - 』 大阪 ROCKTOWN (2021/2/14)



【すごい(凄い)】
①ぞっとするほど恐ろしい。非常に気味が悪い。
②びっくりするほど程度がはなはだしい。並外れている。大層な。
③むをおおおお!

【やつら(奴等)】
①複数の人を卑しめていう語。
②三人称の人代名詞。同等以下の複数の人を卑しめたり、親しみを込めたりしていう語。あいつら。

【記念日】
①記念すべき出来事のあった日。
②そういえばヲタクって記念日とかマメに覚えてて凄いよね。デビューしてから○日とか推しと出会って○日とか。



オハヨウ!
STARMARIEによる、『Fantasy Parade』と冠された2021年春ツアーの初日、大阪・阿倍野ROCKTOWN公演に行ってきましたよぅ。
配信ではない、会場に足を運ぶライブは久しぶりになります。昨年10月24日のI.D.And Fly LooM解散ライブ、『未完の情景録』@新宿ReNY以来ですね。
つか、大阪に引っ越してからもうすぐ1年ですけど、初めて観光名所的な商業施設に来たかもしれん。普段の買い物は近所で済んじゃうし、プロの引きこもりストなもんですからマジ出かけてねぇス。


アイドル・タレントの以前のキャリアのことを指して、「前世」と言うことがあるようです。私個人はあんまり好きな表現ではありませんが。
「アイドルさんの前世はあまり積極的に触れるもんじゃない」
もしかしたらそんな傾向があるのかもしれません。でもウチは個人ブログなんで、触れちゃうのです。触れないとなぜ管理人がここにいるのか不明なので、触れちゃうのです。ベタベタ触りまくっちゃうのです。この日のショウの終わりのナレーションで、「今日起きたことは…内緒だ」って言ってたけど、内緒にするわけにはいかないのです。

ダイヤモンドルフィーの紺野なつきは、その継承ユニットであるI.D.And Fly LooM(以下、アイフラ)でnatsukiとして活躍し、前述のとおり昨年10月24日に行われた解散ライブでいったん活動を終了しました。ラストライブ『未完の情景録』とそこに至るまでの道程を見届けた身としては、「こりゃあ彼女が再びステージに立つことはないかもなぁ」と感じていましたし、周りの友人たちも似たような認識だったと思います。
だから彼女がツイッターでの最後の挨拶の際に、“次のステージ”があることを匂わせたのは、寝耳に水モンの出来事でした。
どんなカタチかわからないけど、また戻ってくるんだ…。

帰還は思ったよりもずっと早かったですね。
2020年も暮れに差し掛かった頃、渡辺楓の活動終了を経て4人体制になっていたSTARMARIEに、新メンバーの加入が発表されました。「麻弥」という名前の元natsuki()でした。写真で分かった。世の中には自分と似た人が3人いるなんていいますが、たぶん偽者じゃないです。偽natsukiじゃなくて本natsukiだと思います。もしくは真natsuki。

この発表には驚きました。なにがビックリって、語弊があるかもしれませんけど、STARMARIE(以下、スタマリ)という“格上”のグループへの加入だったから。スタマリといえば、限りなくメジャーに近く(事実メジャーからリリースした作品もある)、アイドル・グループの中でもミュージシャンズ・ミュージシャン的なポジションにいるイメージでしたから。すげえ。
これね、例えるならSUICIDAL TENDENCIESのRobert Trujillo(Ba)がMETALLICAに加入するような、FREEDOM CALLのSascha Gerstner(Gt)がHELLOWEENに加入するようなもんじゃないですか!(伝わらない)


管理人はこれまでに、スタマリのステージを2度観ています。いずれも下北沢で行われたサーキット・イベントで。
2019年3月に行われた、スタマリ主催の『FANTASY TOWN -The Dark Style-』のレポは→コチラコチラ。
同年10月に行われた『Wish the Witch!-魔女の願い-』のレポは→コチラ。
スタマリは両イベントとも、“トリ”を務めていました。

実はどちらのイベントにもアイフラが出演しているんですね。ドルフィー時代から共演しているんで不思議でもなんでもないんですが。このときのスタマリのパフォーマンスについて、アイフラと絡めて書いてある部分があるので、以下に引用してみます。

これは素晴らしいステージですね。徹底した美意識に貫かれた、スタマリの素晴らしいパフォーマンスを観ながら、「あー、これはI.D.And Fly LooMに吸収してほしいところだらけだわー」って思ってました。音楽的にはアイフラのほうがずっと激しくメタリックではありますけど、理想と掲げる地点は似ているような気がする。

『FANTASY TOWN』の初日レポでも書いたように、アイフラが目指す方向に進むにあたって、スタマリから吸収できるところがいっぱいあると思うんですよね。共通する要素がいっぱいある。特に“舞台”指向の強いnatsukiは、彼女たちのステージを観て憧れとジェラシーの入り混じったものを感じるんじゃないのかなー??


どうすか。
ワクワクするでしょう。
管理人の勝手な解釈に過ぎない記事ではありますけど、ヲイラは興奮しましたね。だから元natsukiのスタマリへの加入は驚いたと同時に、理想的だとも感じたんですよね。
この両者の組み合わせを見逃すわけにはいかない…ッ!

新メンバー・麻弥のお披露目は2021年春ツアー、『Fantasy Parade』にて。
このツアー、当初発表された日程では東京公演である新宿ReNYからスタートする予定でした。しかし、新型コロナウイルスと緊急事態宣言発出の影響により、東京公演が延期。結果、このバレンタインデーの大阪公演からスタートすることになりました。
アイフラ解散の地であるReNYから“次のステージ”が始まるってのも、それはそれでブレスト・ホット(胸熱)でしたけど、個人的には大阪公演が正真正銘のお披露目ステージになったことが嬉しかったです。


さて、前段が非ッ常~に長くなりましたけど、ようやく当日の感想になります。
感染防止対策が施されたROCKTOWNは、フロアに椅子が並べてある仕様です。ステージと最前列の間は広めに距離を確保。入場順にどこ座ってもいいよ、ライブ中はその場で立って観てもいいよ、という方式になります。

定刻過ぎ、『Fantasy Parade』のコンセプトに沿ったと思しき、やたら色っぽい声のナレーションからスタートです。この声、メンバーの誰かによるものかしら? 孫○空だったら「おめぇエッロいなぁ。オラぞくぞくすっぞ!」とか言いかねないタイプですね。これはASMRと言ってよいでしょう。直訳すると、自律感覚絶頂反応。
SEに導かれて順番に登場するメンバー、最後に出てきたシン・ナツキが…、おぉスタマリの衣装を着ている! 当たり前だけどアタリマエじゃない光景ッ!!←

スタマリといえば、MCなしのパフォーマンスです。また、Wikiなpediaには「ライブ中メンバーはほとんど笑顔を見せない」ってありますけど、別に不機嫌にぶすっとしているわけじゃないです。まぁフロアの隅から隅まで笑顔を届けちゃうぞ♡ってタイプでもありませんけど。
要は、演ってる曲がどういう曲かに依るんじゃないかなぁと思います。歌詞に登場するのが明るく朗らかな性格の人なら、それを演じるメンバーもニコニコしながら歌うでしょうし、ダークでシリアスな曲ならそれに即したムードを作り出す。そういった使い分けを可能にする実力があるってことですよね。
決して観ている側を突き放すようなパフォーマンスではありません。仕草で以って手拍子を誘ったりもしますし。

リフが目立つ激しめのロック・チューンも、ファンが一緒に振りコピするような曲も、ヴォーカル・グループのように歌をメインにじっくり聞かせるバラードもあります。予習ナシ・ぶっつけ本番の私にとっては、全て新曲みたいなもんです。
個人的にはどのタイプの曲でも、ワァァアアと盛り上がるよりもじっくりその世界に対峙したい、“沸く”というよりは彼女たちの表現を受け止めたい、そんな気にさせられました。

あんまりアイドルっぽくないんですよ。誤解を招きそうな言い回しになりますけど。
表現手法がアイドルというフォーマットに則っていないというか、アイドルという枠に収まっていないというか、ひとくちに「アイドル」と断じてしまうと、捉えきれないものがたくさん出てきちゃうというか。

例えば「落ちサビ」。
アイドルのライブといえば、とりわけ重要視されるのが落ちサビです。それを担当するメンバーにとっては最大の見せ場であるといっても過言ではないパートですよね。もしかしたらヲタクにとっても、一番熱くなる瞬間なのかもしれません(笑)

でもスタマリのステージを観ている間ずっと、管理人は落ちサビへと意識を向けることがありませんでした。落ちサビにあたるパートが存在しないわけでも、重要性が低いわけでもないんでしょうけど、そこにのみスポットを当てた演出や表現方法ではないんですよね。落ちサビに限らず、楽曲を構成するどのパートもストーリーの一部として機能しているから、等しく重要。そんな感じ。
歌唱者がステージ中央から身を乗り出すようにしてこれ見よがしにアピール!…なんてしませんし、落ちサビに相当するタイミングでファンが一斉に咲いたりしません。もしかしたらそういう曲もあるのかもしれんけど(笑)

楽曲はブレイクが多く、セクション毎に目まぐるしく感触を変えます。実に油断ならん。聴き応え、見応えが大きいです。
明るいメロディでも萌え萌えキュンキュン()しないし、奇妙奇天烈な振り付けが多いのにバカバカしく見えない。それどころか、えらくカッコイイ。なんつーか、ブラック・ユーモアを湛えた余裕が感じられるというかね。

ライブ・パフォーマンスのコンセプトは、明らかに「非日常の提供」を意識したものでしょう。MCなしのステージしかり、冒頭と締めくくりのナレーションしかり、舞台俳優を連想させるメンバーの所作しかり。
1曲目でスタマリ・ワールドに引き込まれたら、あとは本編終了までその世界に滞在する。パフォーマンスの拙さが原因で「日常」に連れ戻されることもない。浸れるわー。これは素晴らしい。

「本来自分の好みド真ん中じゃないなー」という曲でも、ステージでの表現が巧みなため、自然と惹きつけられるんですよね。この感想は自分でも意外でした。
正直言って、超絶ソロ・ヴォーカリストがいるわけじゃありません。でも、マイクの扱いや声の表情の付け方、曲が求めてる表現をサッと提示できる引き出しがあること、そういった諸々について総合的に巧い人たちが揃っている。そんな印象です。
メンバー個々の力量が半端ないわ。“個”でも魅せられるし、“集”でも魅せられる。


最もキャリアの長い木下望は、パワーのある歌唱、それとは反対に力の抜けたホワンホワンした喋り方(アンコールのトークタイムで判明したことですけど)のギャップがすんごい。ムードメーカーなのかなぁ。

高森紫乃はひとつひとつの動きがいちいち様になるんですよ。自然と視線が引きつけられるぅぅぅうう。顔の傾げ具合、憂いを帯びた表情、指先まで神経の行き届いた所作、踵を返すときの颯爽とした様子。完璧やんけ。
むをおおおお!むをおおおお!

中根もにゃはインパクトのある名前と貴公子然とした容姿から、一番最初に覚えたメンバーなんですけど、とにかくカッコイイのです。宝塚的な凛々しさ♡

リーダーを務める松崎博香は、柔らかく優しい雰囲気が魅力ですね。トーク・タイムでの落ち着いた語り口もめっちゃいい人そうだったっス。ぽに。



しかしこの溢れ出る気品は一体どういうことですかね。いや、気品があるというよりは、洗練されてるといったほうが良いですかね。
経験値の高さからくる余裕のおかげもあるでしょうし、また、衣装による効果も大きいはず。黒(濃紺?)に金の縁飾りが施された衣装は、メンバーそれぞれで造りが異なりつつも統一感があります。素敵だわー。ほんと衣装って大事よ。
あとですね、ウチは必要以上に髪型について言及するブログとして定評があります(ないです)からね、触れとかなきゃいけないでしょう。みんなパッと見で異なる髪の長さとヘアスタイルなので、個々の見分けが容易なんですよね。シルエットだけでもすぐ判別がつく。
みんなちがって みんないい。


そんなメンバーの中にシン・ナツキ 麻弥が交じるわけですよ。
随分とハードル高いでしょコレ。

でも。

お、、、馴染んでるぞ。
違和感がない。

「ベテラン4人+新人1人」という構図ではなかった。
パフォーマンスもしかり、与えられた歌割りもしかり。

2部構成の本編、後半1曲目はきこえないというバラード曲でしたが、その1番まるごとを麻弥が独唱。高音部の安定感と自信がもうすこしほしいとこでしたけど、否が応でも緊張張り詰めるこのシチェーションで、見事に抑えた歌唱を披露しました。
麻弥の紹介的な意味も込められていたんでしょうか、きこえないがいちばん彼女の目立つパートではありましたけど、他の曲においても歌唱が少ないわけでも、ひとりだけダンスが遅れることも、なかった。

後半のどっかの曲で、彼女がマイクを落とす場面があったんですね。ただ単に掴み損ねて落としたのか、誰か他の人とぶつかって落としたのか定かではなかったんですけど。
そのときの彼女、マイクを拾い上げるいなや、とっさに「あ~らやっちゃった!」的なお転婆娘っぽい表情を作ってみせたんですよね。あたかも曲中で展開されている物語の一部かのように。トラブルを振り付けや楽曲の演出の一部かのように見せた機転は、実に素晴らしかったです。経験の賜物だな←

「スタマリのメンバーとして違和感がない」ってのはすごいことだと思うんです。(麻弥は)スタマリ・メンバーとしては新人だけどアイドルとしては新人じゃないからそりゃあそうでしょ、って見方もあります。けど、13年続いてるグループの、長く一緒に活動してきたメンバーの中に後から入ってゆくのって、相当なプレッシャーだと思いますよ。


本編終了後、アンコールを求める拍手に迎えられ、再登場した5人。
追加の曲披露はありませんでしたが、貴重なトークを聞くことができました。スタマリのライブでは本編で喋ることがないので、もしかしてアンコールでまとめてメンバーの声を聞くというやり方なんでしょうか。

順番に感謝の言葉を述べてゆき、最後に麻弥の番になりました。
自身の加入が発表されてからこの日に至るまでの1ヶ月半。その間にファンから貰った言葉や反応に触れ、感謝を述べてから
「私そんなにすごいやつじゃないのに」と謙遜。
↓ ↓ ↓
間髪入れず、先輩メンバーからは口々に「すごいよ」「すごいやつだよ」との言葉が。
すると、感極まった麻弥はすこし涙ぐみながら、

「じゃあ今日は、すごいやつ記念日で」
(何を言ってるんだ、この人は?笑)


このお喋りタイムでもたらされた情報により明らかになったんですけど、ツアーの準備が大変だったのって、麻弥だけじゃなかったのね。
全曲でサビ以外の振り付けが変更になり、4人も覚え直さなきゃいけなかったそうな。メンバーが増えたことで、もちろんフォーメーションや歌割りも変わったでしょうしね。
そんなトークの流れから、麻弥だけじゃなくて全員が“すごい”って話になり、

「じゃあ、すごいやつら記念日で」
(何を言ってるんだ、この人たちは?笑)


正味1時間くらいの短いライブ本編だったんですけど、一本の舞台を観たような充足感に満たされました。
それと、麻弥が先輩から「入ってくれたのが麻弥ちゃんで良かった」と言ってもらえたのを聞いて、またマリスト(スタマリファンの愛称)さんたちに迎え入れてもらってる感じがあって、安心しました。同時に、ちょっとヘンなコだと思われていないか心配ですけど。←


“始まった”のを感じます。
旅の始まり。
すごいやつらの始まり。
ワクワクする。


<セットリスト>
01.DEAD
02.赤い帽子の化けモノ
03.パノプティコン (新曲)
04.ホシノテレカ
05.キミとヒトリ 月夜に歌う

06.きこえない
07.禁じられた遊び (新曲)
08.悪魔、はじめます。
09.三ツ星レストラン・ポールからの招待状
10.姫は乱気流☆御一行様
11.ホーム・ジ・アンセム

ENCORE
曲披露なし、メンバー・トーク・タイム


※セットリストはファンの方のツイートからいただきました。


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