年間ベスト 2020年

2020年の印象に残ったアルバムと楽曲とジャケットをランキングにしてみました。
対象は、2020年に発表されたCD、もしくは配信された音源のうち、この記事を書くまでに私が購入した142作品です。

今年(今回)は年間ベストまとめるの早いぞ!
エライ!!

【アルバム】

1、五人一首 「死人贊歌」
五人一首_死人贊歌
遂に出た、15年ぶりの3rd。凄いよ、凄い。リリースされたこと自体が凄いけど、中身はもっと凄い。
めちゃくちゃ入り組んでるんだけどわかりやすい。テクニカルなんだけど野蛮。グロテスクなんだけど美しい。演奏の瞬発力と豊かな文学性でもって、身体にもアタマにも刺激を与えてくる奇跡の一枚。

2、VICTORIUS 「SPACE NINJAS FROM HELL」
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忍者、サムライ、ドラゴン、そして古代日本の歴史の真実を描いた独自のニンジャ・ファンタジーに乗せたドラマティック・パワー・メタルかどうかは定かではないが、曲作りがとにかく巧い。キャッチーなメロパワの理想像。

3、SORCERER 「Lamenting Of The Innocent」
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スウェーデンのエピック・ドゥーム、3rd。このバンド、管理人的にはCANDLEMASSの上位互換なんですよ。ドラマティックなメロディを朗々と歌い上げるVo、タイプの異なるギタリスト2人による流麗かつスリリングなコンビネーション、神秘的なムード。前作も傑作だったが今作も美味すぎる…。

4、DARK TRANQUILLITY 「MOMENT」
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ダートラ復ッ活ゥ!!!
近作の耽美性を引き継ぎながらも、メタリックなカタルシスと輪郭のくっきりとしたメロディが戻ってきた。技巧派ギタリストを贅沢に2人揃えたおかげで間奏の聴き応えが増したし、最高じゃないですかこれ。(ちょい地味だけど

5、LOVEBITES 「ELECTRIC PENTAGRAM」
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激烈&劇的&美麗路線をひたすら突っ走る、バイツさん3rdフル。今回はかなり押しまくる作風ですね。Gtチームの踏ん張りが眩しいです。
何を歌っているのかさっぱり分からんという、歌詞の聞き取れなさが唯一の残念ポイントか。

6、TEARS OF TRAGEDY 「TRINITY」
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4th。器楽的な充実という点では最高作でしょう。アレンジの引き出しが増えた結果、曲それぞれの個性がはっきりした。弾けるような煌びやかさがバンドの強みでもありましたが、本作を以って暗い表現における説得力が一段深まったように思います。

7、ヤなことそっとミュート 「Beyond The Blue」
ヤなことそっとミュート_beyondtheblue
造り手の拘りと美意識が見事に結実したメジャー・デビュー盤。やりたいことを全部盛り込んだかのように振り幅が広いのに、コンセプト・アルバムのような統一感がある。「確信」を増した歌が胸に迫る大団円 is 滂沱。

8、MORS PRINCIPIUM EST 「SEVEN」
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無慈悲さを増して再び疾走体勢へ。前作の特徴であったシンフォニックな鍵盤使いが本作でも活かされてます。ほんとこのバンド(プロジェクト?)は期待を裏切らない作品ばかりだなぁ。

9、PROTEST THE HERO 「Palimpsest」
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まさかのメロパワ化。超絶技巧と問答無用のハイテンションはそのままに、整合感とわかりやすさが増強。小難しさゼロであっけらかんとした明るさに包まれた本作、もしかしていちばん好きかも。めちゃくちゃ楽しいよこれ。

10、GRAND FINALE 「QUANTUM MOMENT」
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本作から感じるのは「祈り」です。「祈り」のメッセージとメロハー色を増したサウンド、双方の相性の良さは抜群で、デビュー作とは似て非なる傑作になりました。

次点、TRIVIUM 「WHAT THE DEAD MEN SAY」
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実験と進化を重ねた結果、辿り着いたひとつの理想郷。ルーツへの敬意と今を生きるバンドとしての矜持。HR/HMに求める要素をバランスよく兼ね備えた、頼もしい存在になってくれてありがとう。


【楽曲】

1、Decode (AINSEL)
ロックVoにおいて鬼門にもなり得るファルセットを、最大の武器に変えた魔法の1曲。
押しと引き、柔と剛の間、少しでも踏み外したら瓦解しそうな繊細なメロディ。そこを理想的なライン取りで突破するRiKu.の歌唱センスは只者じゃない。

2、Swan Song (LOVEBITES)
美メロの奔流。asamiの絶唱。ピアノの気品。私の号泣。

3、Beautiful Warrior (CROSS VEIN)
姫の帰還を高らかに告げる凱歌。稀代のメロディ・メイカーYoshiによる勝利の方程式、そこにメンバー全員の強みを満遍なくプラスしているのがまじビューティホーかつウォーリアー。

4、君は鳥 (GRAND FINALE)
「どうか幸せに 生きていてほしい」という祈りは、YOKOの歌唱だからこそまっすぐに届く。落涙必至の名演。

5、Shuriken Showdown (VICTORIUS)
煌めくKeyリフ、シンガロングを誘いまくる歌メロ、ヒロイックなムード、歌詞に含まれる怪しい固有名詞。曲を構成する全ての要素がキャッチー極まりなく、ニヤニヤしながら熱くなる。いつも心に手裏剣を(意味不明

6、March To War (MORS PRINCIPIUM EST)
弦と鍵盤が荘厳に彩るピロピロ・キラーチューン。あまりにもスリリングな間奏を聴きとおすためにはオムツ着用が必須。

7、No.05 (TEARS OF TRAGEDY)
ダークサイド・オブ・TOT。なんせ「邪魔者は排除して 闘う孤独になれ」ですから。たその暗黒卿は翳りを纏い、ピアノの響きとともに舞い降りる。

8、A Meditation Upon Death (NONEXIST)
中心人物であるJohan Reinholdz(Vo&Gt)のDARK TRANQUILLITYでの同僚2名がゲスト参加。矢継ぎ早に繰り出されるテクニカル・フレーズに悶絶し、Mikael様のイケデスボに陶然となり、弟Amottくんのアチエネ度数100%のソロに昇天する。至福。

9、Top of the “M” (Unlucky Morpheus)
暗く激烈なアルバムの中、吹っ切れたような明るさと爽快感が光る曲。リズミックなサビメロの譜割りがたまんねーんす。これみよがしな歌唱ではないけど、ふっきーの魅力がよく出ているし。あと、Gtと対等以上に切り結ぶViolinに脳汁が過剰に分泌されます。デスVoは要らんけど。

10、Anemone (パスピエ)
成田ハネダの天才的センスが炸裂したキラーチューン。切なさと遊び心がギュッと詰まってる。

次点、Phoenix Rise (Sinner's Blood)
暑苦しいヴォーカリストが勇壮なメロを歌うの、たまらんよな? よな?


【CDジャケット】

1、VICTORIUS 「SPACE NINJAS FROM HELL」
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邪悪な忍者の一族『サンブラーダー』とドラゴンの神『リングロング』が手を組み世界を征服したからには、手裏剣を手に取りアストラルレーザーシャークに飛び乗るしかないでしょうね。

2、Psychotic Waltz 「THE GOD-SHAPED VOID」
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陰鬱な美麗コラージュ・アートワークといえばTravis Smith先生。モチーフのチョイスと構図が最高でしょ。

3、DARK TRANQUILLITY 「MOMENT」
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ダートラらしからぬスタイリッシュさ! 元メンバーのNiklas Sundin、素晴らしい仕事っぷりです。

4、ヤなことそっとミュート 「Beyond The Blue」
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ヤナミューは美意識の塊なのだよ。

5、OCEANS OF SLUMBER 「OCEANS OF SLUMBER」
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ラスボスでしょこれ。絶対ラスボスでしょ。


【2020年の感想】
コロナ禍だろうがなんだろうが、買ったCDの枚数はあんま変わってません。減ってません。

新型コロナウイルス蔓延の影響で、Versailles組のようにリリースが延期?中止?になってしまった例もありますけど、反対に五人一首みたいに、断続的に製作を続けていた作品がここにきて一気にまとまったケースもありますし、何が奏功するかわかりません。2020年を今年リリースする作品の準備に充てたアーティストも多いでしょう。

めちゃくちゃ接戦でした。戦わせたのは私ですけど。
ムリヤリ順位をつけたものの、2位から6位まではMyデータベース上は同点数になってまっする。あと、年の終盤になって傑作がばんばんリリースされたので、一気に大豊作な一年になった感がありました。終わりよければ全て良し、的な。
アルバム部門は以下、COUNTLESS SKIESシェーンベルクNONEXISTGRAVE TO THE HOPEDamian Hamada's Creatures「旧約魔界聖書 第Ⅰ章」AUGUST BURNS REDDRACONIANPAIN OF SALVATIONと続きます。ライブ盤は例年通り、候補から外してあります。
(2020年いちばん多く聴いたのはたぶん、TM NETWORKの6枚組ベストですけど)

楽曲部門。
国産女性Voモノが引き続き強いです。
I.D.And Fly LooMの最終曲、未完の情景録は2020年の管理人の音楽生活を象徴するような曲だったし、ランクインに相応しい楽曲だったと思いますが、いつものように選外。“リリースされた楽曲”じゃないから。
12位以下は、ヤなことそっとミュート/遮塔の東五人一首/弔いの月が啼くPROTEST THE HERO/From The SkySORCERER/Lamenting Of The Innocentとなりますが、ヤナミュー・五人一首・SORCERERはやたら曲が粒ぞろいだったり、アルバム一枚のトータリティが秀でていたせいで、「これという1曲!」が逆に選びにくかったかも。1曲入れたら他の曲もランクインさせたくなっちゃうような。

CDジャケット部門は23年ぶりの復活作となるPsychotic Waltzがめちゃんこ素晴らしかったですが、どこからともなく現れた得体の知れないニンジャヤローの勢いに、いつの間にか寄り切られた格好ですね。他にもCOUNTLESS SKIESNight In GalesシェーンベルクMESSGRAMが候補でした。


最後に、ランク外だったものの印象に残ったアルバムと楽曲を列記しておきます。

【その他印象に残ったアルバム】
AUGUST BURNS RED「GUARDIANS」
COUNTLESS SKIES「GLOW」
Damian Hamada's Creatures「旧約魔界聖書 第Ⅰ章」
DRACONIAN「Under A Godless Veil」
ENSLAVED「UTGARD」
GATHERING OF KINGS「DISCOVERY」
GRAVE TO THE HOPE「PROVIDENCE」
Kvelertak「SPLID」
MAGNUS KARLSSON'S FREEFALL「WE ARE THE NIGHT」
NONEXIST「Like the Fealess Hunter」
PAIN OF SALVATION「PANTHER」
PARADISE LOST「OBSIDIAN」
Sinner's Blood「THE MIRROR STAR」
Unlucky Morpheus「Unfinished」
シェーンベルク「Baroque Gravity」

【その他印象に残った楽曲】
Dismembered Memory(AUGUST BURNS RED)
Zephyr(COUNTLESS SKIES)
The Dark Unbroken(DARK TRANQUILLITY)
Ascend Into Darkness(DRACONIAN)
Flight Of Thought And Memory(ENSLAVED)
Floating Spirit(GRAVE TO THE HOPE)
Protector(HEAVEN SHALL BURN)
サヨナラgoodbye(I.D.And Fly LooM)
未完の情景録(I.D.And Fly LooM)
Telemark(IHSAHN)
Memories Down the Line(KANSAS)
Signs Of Deliverance(LOVEBITES)
When Destinies Align(LOVEBITES)
In Frozen Fields(MORS PRINCIPIUM EST)
Lost In A Starless Aeon(MORS PRINCIPIUM EST)
Infinity(PRIMAL FEAR)
From The Sky(PROTEST THE HERO)
Dethrone The Darkness(Red Moon Architect)
The Path Of Fear(Sinner's Blood)
Crazy for me(Sistersあにま)
Lamenting Of The Innocent(SORCERER)
Where Spirits Die(SORCERER)
Innocent gram(TEARS OF TRAGEDY)
Outsider(TEARS OF TRAGEDY)
時に鏡は嘘をつく(TEARS OF TRAGEDY)
The Defiant(TRIVIUM)
The Ones We Left Behind(TRIVIUM)
Nippon Knights(VICTORIUS)
Supersonic Samurai(VICTORIUS)
Past Perfume(アンダービースティー)
YNDR(アンダービースティー)
君と私でイコール(アンピクシープーペ)
傀儡の造形(五人一首)
毒薬と再生(五人一首)
弔いの月が啼く(五人一首)
人間合格(パスピエ)
Afterglow(ヤなことそっとミュート)
beyond the blue.(ヤなことそっとミュート)
遮塔の東(ヤなことそっとミュート)



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