B'z 『 SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- 』 Day1 (2020/10/31)

B'z 『 SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- 』 Day1 (2020/10/31)



B'zが『SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』を開催すると発表したとき、 むをおおおお!むをおおおお! ってなりましたよね。というか、管理人はなったんです。

お客さんを入れない状態のライブハウスやホール、もしくはスタジオでライブを行い、その模様を配信する。いわゆる無観客ライブ配信は、無料にせよ有料にせよ、このコロナ禍において多くのアーティストが取り入れている動きです。音楽だけじゃなくて、スポーツや演劇も含めて、この半年間でもはや珍しくはなくなりました。

そんな無観客ライブ配信ですけど、「ついにB'zがやるのか!?」という部分に驚きと大きな期待を覚えましたし、4月以降、過去のライブ映像を無料公開したり、松本孝弘が毎週ギター動画をアップしたり、「HOMEのホーム・セッション」配信みたいな企画があったりと、手を変え品を変えファンを楽しませてくれた、その果てに登場した大ボス!!感に熱き鼓動が鳴り止まなかったのです。

しかもその内容ですよね。
32年間のキャリアを5つの時代に分け!
2020年夏オープン予定だったZepp Haneda (TOKYO)から!
5週連続でお届けいたしますッ!!
各々の時代にリリースした楽曲で組まれたセトリは!
全公演において楽曲/演出/ステージセットを総入れ替え!
バンド・メンバーは歴代の日本人サポート・ミュージシャンが固める!!

っていう。
熱すぎる。
ワクワクしまくってチビりそう。

サポート・メンバーについては何日目に誰が出演するか、あらかじめ発表されていました。その顔ぶれから判断するかぎり、最新作から遡ってゆく方式ではなく、デビューから順に歴史を辿ってゆくものになりそうだな、と。ま、順当ですよね。


ということで、1日目。視聴しました。
B'zほど多くの視聴者が予想されるアーティストについて、配信プラットフォームがひとつだけなんてことは当然なく、合計9つものチャンネルが用意されていました。管理人が選んだのは、チケットぴあのPIA LIVE STREAM。大手だからハード面で安心できそう感があるのと、すでにぴあの会員登録がしてあったから。ちなみにこの配信、チケット代3,500円という設定も絶妙ですよね。
ライブ配信にはリアルタイムの生配信と事前収録したものを流すものとありますけど、この『SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』は後者ですね。考えてみりゃ、そりゃそうだ。生放送なんてやろうもんなら、ウルトラ大変でしょ。警備員とか編集スタッフとかセキュリティ・スタッフとか警備員とか。あと警備員とか。


ワクワクドキドキするようなZepp Hanedaの映像から、1曲目はデビュー曲であるだからその手を離して
ステージ上ではなくフロアに、松本と稲葉の2人。最低限の機材、それと撮影クルーだけ。というか、見当識を失わせるような白く囲まれた空間に、どこで演奏してるんだか最初はまるでわかりませんでした。でもすぐに、これは同曲のMVを模した演出だと気づきます。
予想はしていた選曲。
それでもギュッと心を鷲掴みにされるのは、この演出が「B'zは松本と稲葉の2人であること」「この2人の出会いにより始まったこと」を思い起こさせるから。初っ端っから涙腺やばいんですけども。

2曲目のBLOWIN'で、ステージ上のバンド・メンバーと合流。Day1の演奏陣は、増田隆宣(Key)、田中一光(Dr)、徳永暁人(Ba)、大賀好修(Gt)という顔ぶれです。
みてください、田中一光ですよ! 飯の食い過ぎで腹を壊してホスピタルな田中はんですよ!? びっくりでしょ。画面の向こう側の田中はんは、管理人の記憶の中の田中はんよりずっとスリムになっておりました。飯食い過ぎなさそう。


こういった趣向のライブ、それもユニット初期のレパートリーが披露されるステージとなると、やはり最大の注目はセットリストにどの曲が入るかという点になります。
PleasureシリーズのLIVE-GYMでも“生き残って”いるようなシングル曲・定番曲に加え、ところどころに驚きの選曲がありました。星降る夜に騒ごうとかどうしても君を失いたくないをプレイするなんて誰が思う? マジしびれるわ。

「B'zのSHOWCASEにようこそ!」の挨拶の直後に演奏した星降る~には心底ビビりましたね。
この曲にはちょっとした思い入れがあります。大学時代、初めてのB'zライブも含めて、LIVE-GYMに幾度か一緒に足を運び、顔を合わせるたびにB'z談義していた友人のO君、彼のフェイヴァリット・チューンが星降る夜に騒ごうだったんですよね。狂ってるでしょ?笑
O君、この配信観てるかー!? 君の大好きな星降る夜に騒ごうやってるぞ! こんな日が来ると思わなかったでしょ? 「今日ライブで星降る、やるかな?」「やるわけないでしょww」ってお約束のように冗談言ってたのに、ほんとにこの人たちやっちゃってるよ!
泣ける。明日はきっといい天気だ。(実際は曇りだった)

レア曲は聴けるだけでもありがたいのに、どれもめちゃくちゃカッコ良いライブ・ヴァージョンに生まれ変わっていて、管理人は何回も天に召されました。今のB'zが奏でるド迫力に痺れ、原曲のクールさに気づかされ…。天国かよここは。
バンド演奏によるBE THEREはデジタル色が減退し、サイコーにお洒落な仕上がりになっちゃってるし、まさかまさかの『快感の部屋』は猥雑さがブーストされて、サイケデリックなヘヴィロックと化していました。イカす。
そしてTONIGHT (Is The Night)の色気たるや! 稲葉っちがマイクスタンドを支点にして、往年のごとく足カクカクしはじめるもんだから、あたしゃあぶっ飛びましたよ。人類史上、ハンドマイクで歌う姿が一番カッコイイのは稲葉浩志なんですけど、マイクスタンドを使って歌う姿が一番カッコイイのも稲葉浩志だという事実を、改めて証明した格好ですね。


シングル曲や定番曲にしても、年月の積み重ねによるサウンドの変化はあるしアレンジは異なるし個々の演出があるしで、音源とはまるで違う聞こえ方をします。もちろん演奏してるミュージシャンの個性も大いに反映しますし。
無観客だけどライブのノリを大胆に取り入れた太陽のKomachi Angel、男コーラスの妙味が映えるALONE。定番とは言えないかもしれないけどそこまでレアな感じもしないGIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-では、ゲストのホーン・セクションが参加して一気にバブリーな雰囲気に。

衰え知らぬ稲葉のVo、一音入魂とでも言うべき松本の丁寧なGtプレイには毎回々々感嘆しまくりますけど、ここで特筆しておきたいのは、徳永暁人のBaプレイすげぇぇええ!!ってことですね。図太くランニングする彼のBaラインが、随所で活躍しておりました。特にZERO(イントロでの増田ちゃんのニヤリが最高)の間奏/ラップ・パート前後でのうねり、凄まじかったな。あと彼、歌もめちゃくちゃ上手いんでね、かなりコーラスが強化されていましたね。


スタジアムで行う「LIVE-GYM」ではなく、ライブハウス/ホールでの「SHOWCASE」ですので、そこまで大掛かりなステージセットを持ち込むことはできません。それはキャパ3,000人のZepp Hanedaでもしかり。その代わりといっちゃあなんですが、無観客+配信という状況を活かし、スクリーンはかなり豪華です。ステージ後方部分だけでなく、フロア部分も四角く取り囲むようにスクリーンが配され、それが演出の肝として大きな効果を上げていました。
フロア方向からステージをまっすぐ映すだけじゃなくて、逆にドラム台後方からフロアを臨むアングルだと、この三面スクリーンがめちゃくちゃ効いてくるのです。しかも、撮影クルーの姿を敢えて隠さず、といって逆に目障りにも感じさせず、演出の一部として機能するように画面に収めているのが、本当によく考えられているなーと感心しました。LEDレーザーをふんだんに使った照明や、クレーンカメラからの立体的なアングルには、リアルタイムでライブ映像作品を観ているような感覚にさせられました。
正に配信ならではの拘り抜いたエンタメ。やっぱすげえよ、B'zとそのチーム。

圧巻のバンド・パフォーマンス、それと1曲毎に仕掛けられた演出により、初期限定セトリとはいえ、昔からのファンだけでなく、新しめのファンや一見さん(言い方w)も置いてきぼりにしなかったと思います。マニアにもライト層にも、どちらにも響く仕掛けがたっぷり。
「PCR検査済み」のシールを松本はギターに、稲葉はパンツの太もも部分に貼ったりする茶目っ気。先述のスクリーンを最大の武器として使い、フロアに教室を誕生させた『フォークソング同好会』的アコースティック・セッション・タイム。

アコースティック・セッションはライブの流れの中に緩急を生む効果がありますけど、ロック・ライブにおけるそれは、ともすれば箸休めにもなってしまいがちなコーナー。初期のLIVE-GYMで行われていた(らしい)趣向を復活させたという、この『フォークソング同好会』。箸休めといえば確かに箸休めではありましたが、同時に見どころといえば正にココだろうというくらいの、必見!コーナーになっておりました。
だって、田中はんがメインを張って歌う姿なんてそうそう見られませんよ? トライアングル持ったりぞうさんギター弾いてる松本親分なんて、リコーダーを懸命に吹く徳永クンやピアニカ鳴らす大賀クンなんて、ウクレレ掻き鳴らす増田ちゃんなんて、まじでレアですよ? その編成でプレイするのがあいかわらずなボクらBaby, you're my homeなんて死ねる。教室のチャイム音や、あいボク最後の「ハクション!(by松本先生)」まで再現するプロフェッショナリズムに泣ける。ファンを楽しませるための工夫や拘りに惚れる。


配信ライブだからできること、こういった状況下だからこそ今までとは異なる捉え方や見え方になるもの。約2時間のライブ中、あちらこちらでそんな思いが去来しました。
RUNは普段のLIVE-GYMでもラスト辺りにプレイされることの多い、いわばハイライト曲のひとつですが、その小っ恥ずかしいくらい真っ直ぐなメッセージが、今だからこそ強く、強く響きます。

人間なんて誰だって とても普通で 出会いはどれだって特別だろう
だれかがまってる どこかでまっている
死ぬならひとりだ 生きるならひとりじゃない



RUNの歌詞もそうですけど、無観客ライブ配信という、ある意味特殊なフォーマットのライブゆえに、鮮烈に印象に残ったのは、恋心 (KOI-GOKORO)とラストに「皆さんも歌ってください」と披露された裸足の女神でした。

前者。
稲葉氏が曲をやる前に「是非踊ってください」って言うもんだから、「ハイハイ、次は恋心ね。定番のやつね」って思いつつも、パソコンの前で振り付けやってやったんですよ。こういうのって、みんなで一緒にやるより、なぜか1人でやるほうが緊張しないんだ(笑)
で、適当に振りしつつノホホンと観てたんですよね。そしたら、サビに差し掛かったところで、ファンが踊っている様子がスクリーンに映しだされるじゃないの! いくつもいくつも…。
油断していた。「ナニコレ!?」ってびっくりしたと思ったら、熱いものが一気にこみ上げてきちゃった。楽しそうに振り付けをやるファンの笑顔がどんどんどんどん増えていって、それをバックにバンドが演奏をして、稲葉が楽しそうに踊ってるのを見たら…、嗚咽してた。
恋心のこの演出、事前にHPを通じてファンの振り付け動画を募集していたそうですけど、そんなこたぁ知らないアタシはまんまとヤラれちゃいましたよ。世の中知らないほうが良いこともたくさんあるでよ。

そして後者、裸足の女神は最高のエンディングでした。
ライブのときのように稲葉がお客さんの歌声を煽ると、歓声とともにスクリーンいっぱいにスタジアムの客席の景色が広がる…。まるで自分が今、そのスタジアムで数万のファンと一緒に合唱しているかのような、そんな錯覚。

この2曲は、今、このときだからこそ、より強く、深く共鳴する演出でした。B'zとファン、スタッフとの関係や繋がりをテーマに歌った、Brotherhoodという名曲中のクッソ名曲がありますが、ここで私が感じたのはまさしく“Brotherhood”でした。
涙が止まらん。


オープニングのOFF THE LOCK「もうすぐいくよ」から、エンディング・クレジットで流れるさよならなんかは言わせないまで含めて、パッケージとしても考え抜かれた配信でした。さすが。
素晴らしいものを見せてもらいました。
ありがとうございます。


B'z、最高の2人なんですよ。
同時に最高のバンドであり、最高のチームなんですよ。

残念だったのは、稲葉氏がテラテラのスーツ姿、もしくはピチピチのスパッツ姿で登場しなかったことくらいか←

<セットリスト>
01.だからその手を離して
02.BLOWIN'
03.星降る夜に騒ごう
04.BE THERE
05.太陽のKomachi Angel
06.Easy Come, Easy Go!
07.GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-
08.ALONE

*** フォークソング同好会的、アコースティック・セッション ***
09.あいかわらずなボクら
10.Baby, you're my home

11.TONIGHT (Is The Night)
12.どうしても君を失いたくない
13.恋心 (KOI-GOKORO)
14.『快感の部屋』
15.ZERO
16.RUN
17.裸足の女神


セットリストを振り返ってみると、ミニアルバム「FRIENDS」のあとのシングル「裸足の女神」まで入っていたということで、年で区切ると1988年のデビューから1993年までが、Day1だったもようです。

さて、Day2はどうなる…?

to be continued…


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COMMENT 1

DD  2020, 11. 09 [Mon] 20:04

 初期に絞ったから、これぐらいの時間になったのでしょうし、どんどん時期を戻していけば、曲は増えるし、時間も長くなっていくのでしょうか?

 名曲の多い彼らのこと、下手すればDay 3以降はほとんどbestヒットばかりになるのでは、とみるのですが。

 DVDないし、Blu-rayでのリリースを期待したいところではありますね。

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