吉川遼 『 スナックはるか 』 @武蔵小山スナックQ&Q (2019/12/15)

吉川遼 HARUCOVER2 『 スナックはるか 』 武蔵小山スナックQ&Q (2019/12/15)



国産すぴめろ・バンド、TEARS OF TRAGEDYのヴォーカリスト兼踊り子兼ツッコミ役、HARUKA嬢こと、吉川遼さんのライブを観に行ってきました。
つーか、何なんだ、『スナックはるか』って。

武蔵小山スナックQ&Q。
武蔵小山 is どこ?って感じでしたけど、会場がガチのスナックなんだ。こういうとこ(どういうとこ?)に足を踏み入れるの初めて。
昭和っす。
レトロっす。
バブリーっす。

設定があります。
遼嬢はスナックの「ママ」。艶やかな着物姿で登場です。
TOTのKey、HAYATO氏は「雇われ店長」。
Q&Qの本物店長は「アルバイトくん」。
なのでこの記事内では、遼嬢のことを「ママ」と呼ばせていただきます。この公演の予約返信メールにもしっかりママからの成り済ましメッセージが書いてあったし。


なんでもあり。
自由である。
放り投げられたマシュマロを口でキャッチして食べたり、瓦を割ったり(割れなかったり)、トイレットペーパーをぐるぐる巻き取る競争をしたり、クイズしたり…etc…。そうか、スナックってそういうところなのか、、、(違

先ほど「ライブを観に行ってきました」って書きましたけど、アレ、ちょっと盛り過ぎだったかもしれません。もしくはちょっとウソだったかもしれません。ごめんなさい。
管理人の認識では、ライブって歌を歌ったり楽器を演奏したりする場なんですよね。あんまり瓦を割ったりはしない。あと、トイレットペーパーで遊んだりもしない。

いちおうライブっぽいこともしてました。ママが自らカラオケ・マシンを操作して曲を入力、それを歌うという。で、スナックのお客さんはそれを聴く。全部で10曲以上は歌っていたので、もしかしたらそれがこの『スナックはるか』というイベントのメイン・コンテンツだったのかもしれません。瓦割りではなく。
噂によると雇われ店長はキーボードを弾けるらしいんですけど、弾かないで喋ってました。司会進行役をやってました。喋りが板についていました。そういうのに慣れてるんでしょうか。

ちなみにこのカラオケの選曲なんですが、あらかじめお客さんが予約時にリクエストするスタイルになっておりました。ママが“セトリ”を組む際、そのリクエスト結果をどの程度参考にしたのか、定かではありませんが。
管理人がリクエストしたのは倉木麻衣Stay by my sideでした。本編ではやらなかったものの、リハーサルのときにやってくれたようで、ママ推せる。もし来年もこのスナック開店したら、そんときは「エルフロートの時折マーメイド、振り付きで」って書こう。


はるかママ、歌クッソうまいです。
ただのママじゃない。
知ってたけど。
カヴァーなだけに、如何に原曲の歌い手に肉薄するか、曲に込められた感情を掬い取るか、そのうえで自分なりの解釈をどう盛り込むか、そんな点がキーになってくるかと思います。で、それら複数のハードルを易々と越えてくるんです、このママは。
ママ、ちょー凄いわ。
ウルトラの母。

バラードや歌謡曲風の哀メロは彼女の資質に合っているので、そりゃあ破壊力(?)はデカいです。中島美嘉雪の華とか、竹内まりやとか。リクエストが多かったというZARDこの愛に泳ぎ疲れても)のハマり具合も異常事態だった。
それら得意であろうタイプの曲だけじゃなくて、どんな曲でも我が物にしてしまうところが、はるかママの規格外なところ。「どんな曲でも」ってのはまぁ言い過ぎなのかもしれませんけど、生で彼女の歌声に触れると、そう言い切ってしまいたくなるの。めっちゃなるの。
promise広瀬香美)の躍動感。それとは真逆と言えそうな、津軽海峡冬景色石川さゆり)のねっとりズム(?)。どうやったらその二つが両立するのか。自由自在じゃないすか。

吉川遼ママの歌声には魔法があるんすよ。
特に“引き”の表現がものすごい。声を張り上げるんじゃなくて、いかに引くか。その大切さを改めて感じさせてくれます。“引き”があるからこそ、ダイナミズムが生まれるわけでね。凄すぎて笑うしかないような場面があちこちにあったもん。わかりやすいフィジカルな凄みとは一味違うところにあるんだな、彼女の歌の素晴らしさは。
歌声だけじゃなくて、身振り手振り/表情/客席への目配せ等、全~部使って観ている人たちを引き込む。魅了する。天性の表現者ですね。
彼女のパフォーマンスって、なんとなくスタジオでの練習の末に獲得した表現ではないように思えます。訓練の賜物というが感じがしない。実際にはそうだったとしても。なんか音楽が彼女にそうさせているかのように、自然なの。


ママのファンの人ってティアーズで、もしくは最近ではSYUのソロ・アルバムへの客演で彼女を知ったという人がほとんどなわけで、大雑把に言ってしまえばHR/HM人脈なわけです。なので、【重金属 盛り合わせ】と題されたHR/HM選曲のコーナーはとても盛り上がります。そのセクションだけスタンディングでの鑑賞になり、スナックがライブハウスと化してましたし。
甲賀忍法帖陰陽座)と限界LOVERSSHOW-YA)とX)の3曲。

これほど清涼感に溢れる「Back to the fire!!」がかつてあっただろうか。いちおうメタル・バンドに在籍してるヴォーカリストのライブなのに、J-POP/歌謡曲よりもメタルのほうが合ってない不思議。
その事実がイコール、TEARS OF TRAGEDYというバンドの特徴や魅力を示しています。「柔・爽・軽」と「硬・激・重」とのギャップ萌え。それがフックになる。

しかし、のイントロ後、スッと振り向いての「クレナイだ(キリッ」の台詞や、山口百恵の引退ライブの映像を用いたさよならの向こう側で、映像に合わせた演出をしてくるの、役者だわ。瓦割りにせよトイレットペーパーにせよ、やりたいことをやってみて、面白いと思うことには率先してノってゆくスタイル、最高です。
ママの歌だけでなく、諸々の趣向や演出、トークも全部ひっくるめて、とても楽しき時間になりました。
こういう場があること、ありがたいすね。


<セットリスト>
***** 乾杯 *****
01.魅せられて (テレサ・テン)

02.雪の華 (中島美嘉)
03.promise (広瀬香美)
04.津軽海峡冬景色 (石川さゆり)

***** ましゅまろ *****

05.この愛に泳ぎ疲れても (ZARD)
06.風は秋色 (松田聖子)
07.駅 (竹内まりや)
08.My Revolution (渡辺美里)

***** 瓦割り *****

09.甲賀忍法帖 (陰陽座)
10.限界LOVERS (SHOW-YA)
11.紅 (X/X JAPAN)

***** 早巻き競争 *****
***** 瓦割りリベンジ *****

12.さよならの向こう側 (山口百恵)


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