MAGMA @ EX THEATER ROPPONGI

MAGMA 『 50 ans apres 』 EX THEATER ROPPONGI (2019/9/21)



コバイア星行き超特急、発車オーライ、ヨーポッポウ!

4年ぶり2度目のコバイア星訪問である。前回のレポは→コチラ。
前日の金曜日には渋谷WWWで貴重なアコースティック編成によるライブがあったようですが、管理人はフル編成で行われるEX THEATER ROPPONGI公演へ。

初めてコバイアったときは、TSUTAYA O-EASTのフロアに無理矢理パイプ椅子が並べられており、「随分と強引だなw」と思いましたが、今回も着席スタイルです。そりゃそうだ、座ってじっくり観ないとMAGMAのライブは耐えられん。
EX THEATERはスタンディングでも座席でも対応可能なホールですので、パイプ椅子じゃなくてちゃんとした映画館みたいなシートですね。嬉しい。あとPAブース前・最後列ほぼ中央という座席位置もあって、めっちゃ観やすい。ハッピー・コバイア。

座席プランになったEX THEATERは初めて来ますけど、スタンディングのときとは景色がまるで違いますね。別の会場に着いちゃったような違和感があります。勾配が急になったMt.RAINIER HALLっぽくもあり。とはいえ、作りつけの椅子じゃないし、宙に浮いてるような床構造だから、みんないっせいにリズムにノッたりすると座席全体がユサユサと揺れるんですけどね。


KeyとGtのメンバーが交代しているものの、バンド(?)編成は以前と同様です。トリプルVoとVibraphone奏者を含む、八星人体制。
好青年っぽいJerome Martineau(Key)は、感情が高まってくると(?)“折りたたみ”を動きを繰り出してくる人(←音の話じゃねぇのかよ!w)。長身イケメソなRudy Blas(Gt)は、凄まじくスムーズな運指で速弾きをキメてました。でもテクニカルに弾いても、決してHR/HM調にならないのは面白いところ。

最新コバイア楽団、器楽的な強力さはそのままにヴォーカルの比重が高まったというか、3人の歌い手の印象が強くなったように感じました。歌(呪文の詠唱?)の占める割合が演奏に比べて増えてるのかどうかさっぱり分かりませんけど、3人の活躍が楽器隊に負けず劣らず目立ちます。第四の歌い手であるChristian Vander総帥(Dr&Vo)がマイクを握る場面も多く、リコーダーを吹いてるような手つきで以って、わけのわからない演説をぶち上げる様子の怪しいこと怪しいこと(笑)
MAGMAの歌パートは、判別不能の言語を朗々と歌い上げる不思議さにまずは圧倒されますが、その実、相当テクニカルな歌唱スタイルですよね。使う音域といいブレスといい。
Voが目立っていたというのは、楽器隊の音量が抑えめだったのも影響してるかもしれません。爆音を忌み嫌う管理人にとっては、ちょうどよい塩梅の音でした。アンサンブルが締まっているから、ちっさい音量でも出音の迫力は十分なんですけどね。

感覚を麻痺させるトリップ・ミュージックだ。
攻撃性を剥き出しにする場面は少なく、「反復→反復→少しずつ変化→反復」を繰り返しながら、時間をかけて上り詰めてゆく。出ている音だけで捉えると“おとなしい”時間は多いです。でも、終始ピーンと張っている緊張感は凄まじいし、“おとなしい”がゆえにここぞというところで炸裂する“爆発”のインパクトは大きい。

MAGMAと似た音楽を聴いたことが、体験したことがないんですよね。反復が肝となる音楽なのに、自己に耽溺しきってるムードは薄く、むしろ儀式を共に作り上げてる感が強い(これはやべえ)。クレバーなのに野蛮、斜に構えたニヒリズムよりもユーモアが勝っていて、ジャズっぽさよりも原初的なロック感が強くて、緻密に構築されてるというよりも演奏者の感情が赴くままに展開してゆく楽曲。
「マグマ」という音楽ジャンルで、それはロックとトランスに近接している。そんな感じでしょうか。

前回来日…、いや、コバイア星来訪で衝撃を受けたPhilippe Bussonnet(Ba)ですが、やはりぶっ飛んでましたね。やっぱり生で観たベーシストで一番凄みを感じる人かも…。『キン肉マン』でいうなら、初登場時のウォーズマンのような冷静無慈悲っぷりな雰囲気を纏いつつ、黙々と超難解フレーズを繰り出しまくる。やばいやばい。


今回も、MAGMAでしか味わえない体験でした。
本編2曲にアンコール1曲で約2時間という、「さすがマグマ!おれたちにできない事を平然とやってのける」セトリには意外性を伴った驚きはもはや感じませんが、やはりやってくれた!という感慨は覚えます。最新アルバム「ZESS」を出した後のツアーなのに、そこからの曲をやらないというのも斬新でシビれる。

<セットリスト>
1.Ëmëhntëhtt-ré
2.Theusz Hamtaahk / Wurdah Ïtah / Mekanïk destruktïw kommandöh

ENCORE
3.De Futura


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