SWALLOW THE SUN「WHEN A SHADOW IS FORCED INTO THE LIGHT」


SWALLOW THE SUN「WHEN A SHADOW IS FORCED INTO THE LIGHT」 (2019)

フィンランドのメランコリック・ドゥーム・メタル・バンドの7thアルバム。
最高に根暗で最高にかっちょいいアートワークにチビらざるを得ない。そして、宇宙一かっちょいいバンドロゴがジャケに復活しているのが嬉しいす。

「デス」「ドゥーム」から徐々に「ゴシック」「シンフォニック」へと進んでいた感のあるSWALLOW THE SUNが、最も“軟弱化”したのが5th「EMERALD FOREST AND THE BLACKBIRD」(2012)。おぉ、StSオマエもか…と軽い失望感を感じたものですが、その3年半後に届けられた6th「Songs from the North pt.Ⅰ,Ⅱ&Ⅲ」(2015)が「これぞStS!」と快哉を叫ぶ3枚組の超大作&傑作でした。
ならば、これまたちょっと間を置いてリリースされた本作はというと、


美しい作品だな、と。
メロディが淡い。
メランコリックで陰鬱。
Mikko KotamakiくんのVoはクリーン多め。
ヘヴィさはそれほどでもない。
いや、ストリングスやアコギの印象が強めなので、音の質感として重さはさほどではないけど、精神的なヘヴィネスは感じますわね。

これ、何を想起させるといったら、Hallatarの唯一作、「NO STARS UPON THE BRIDGE」(2017)ですね。StSのメイン・コンポーザーであるJuha Raivio(Gt)のパートナーだった、Aleah Liane Starbridgeへの追悼作。
あの1作だけで追悼を終えることはできなかったのか、別プロジェクトから本隊StSへと作風がフィードバックされてるようにも感じます。ただし、質感は若干異なる。やってるメンバーも違うし。演奏も歌もあちらの方がヘヴィ。Tomi Joutsen(AMORPHIS)が呪詛のようなVoを響かせてるってのが大きい。本作のほうが柔和で希望を感じる作風。メロが淡いってのと、精神的にクるってのは共通点ですね。

この「柔和」というのと「淡い」っていうのが、ちょっと厄介なんだわさ。
繰り返しますけど美しい作品で、雰囲気モノとしてはサイコーだし、じっくりと浸れるという良さもあるんですけど、メロディせよ楽曲展開にせよ、どうにも印象に残りづらい。ボンヤリしてると、意識が遠のいて聞き流しちゃってる自分がいるという…。眠くなるってのとはまた違ってて、BGM的に聴いちゃうのかな。

ともかく、「浸る」作品であって、「興奮する」作品ではなかったですね。
その美しさゆえに、5thよりは好きですけど。
本作の反動で、次回作が強烈なメロディック・ドゥームに仕上がることを祈っております。

【お気に入り】
⑧Never Left
⑤Stone Wings
③Firelights MVは→コチラ。


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