Octaviagrace@渋谷GARRET

Octaviagrace ONE MAN LIVE 『 Grace melodia ~flagments~ 』 渋谷GARRET (2019/4/30)



平成よさらば。
Octaviagrace、3回目のワンマン・ライブに行ってきました。

前回ワンマンが2016年の11月だった(レポは→コチラ)ということで、久しぶりの単独公演になりました。管理人としては丸々一年オクタヴィらなかった年もあったんですけど(それはスケジュールの被り具合と対バンの兼ね合いによるもの)、ワンマンはこうして全部足を運んでいるというちゃっかりっぷりであります。皆勤賞。

渋谷GARRETにインしたら、到着がギリギリだったものですぐに開演。天井の低いハコゆえに、フロア後方の一段高くなっているエリアからでも視界はあまりよろしくはないが、メンバーの肩より上は見えるので良しとしよう。
お立ち台に上がった実稀(Vo)と同じ顔の高さになる感じぃ。
Youske(Ba)はでけぇから、ふつーに立ったままでも同じ顔の高さになる感じぃ。
Ko-ichi(Dr)は実稀に隠れてあんま見えない感じぃ。
菩薩様ことhanako(Gt)はむ、むむむ…、ギターのネックを! 指板を! 指板を見せてくれぇい!


2月のSPARK SPEAKERとのツーマンのときに久しぶりにオクタヴィりました。現行4人編成のステージを観るのはそのときが初めてだったんですけど、ライブでの音像が大きく変わった(変わってた)のに気づいたんですよね。バンド一体となった塊感が増したと同時に、不思議なことに各楽器の住み分けがくっきりして、メンバーそれぞれの貢献が手に取るように分かるようになった(なってた)。パワフルになってた。

その印象を単独公演の尺にガバッと広げてきた感じ。
前2回のワンマンとは大きく違う。2年半の間に持ち曲の数が増え、それによって楽曲の幅が広がり、魅せ方が多彩になり、毛色が異なる出演者との対バンで吸収したものを自分たちのステージにフィードバックし…。
バンドの進化と変化を確実に刻んだワンマンになっていたと思います。めっちゃ良かった。

バンドが動き出したばかりの頃、経験値の高い男性陣(特にリズム隊の2人)に対し、女性メンバー2人の成長が鍵を握る的なことをエラソウに書きました。今や彼女たちが放つエネルギーが大きくなって、均等な大きさの球体4つになった。そんな印象があります。
均等なのはステージから放たれる音にも現れていて、先述のように極めて見通しの良い音を出しています。同期音源も含めて、バランスがいい。まぁ、Ba音デカ過ぎだろうって意見はあるでしょうけど、その点も含めて、オクタヴィアなりの個性と音の住み分けを成し遂げていると思う。
しかし“メンズ・ノンノ系千手観音”ことKo-ichiは、こんなに力強いドラマーだったかね。CROSS VEINにいたときから過小評価してるつもりはサラサラないんですけど、持ち前のシャープさに加え、今の千手観音様はいい具合に力が抜けているんですかね、力まない自然なパワフルさがストレートに伝わってくる。めっちゃ気持ちいいっす。


スクリーンに映像を流す時間をとって、前半と後半に分けるライブ構成でした。
前半は最新レパートリーに加え、久しぶりにやる初期曲(久しぶりばかり言ってる記事だなコレ)を交えたセトリになっていました。その初期曲の聞こえ方が“あの頃”とはかなり違う。演奏部分の感触の変化ゆえに、歌メロのライン以外、同じ曲に聞こえない。

HR/HMの流儀に則ったパートや演奏はあるけども、今のOctaviagraceからメタル・バンドらしさはあまり感じませんね。メロディック・メタルと親和性の高い、「アニソンっぽさ」は大いに感じるけど。
メタル・バンドというよりは、テクニカルで引き出しの多いJ-POP日本一曲をこねくりまわすJ-POPバンド、そんな感覚よ。
これは(おおむね)良い意味で。音からイモっぽさがだいぶ抜け落ちてきましたからね。洗練と言い替えてもいい。

ただ反面、ファストな曲、メタリックな曲の表現が物足りないですね。リベリオンHardenbergiaアザーブルーあたり。
テンポが速い曲だと、ストレートに「疾ってるな!」って感覚が強くなる反面、Vo以外のパートのメロディ感が薄くなるんですよね。菩薩様のリズムは乱れるし。その曲が本来持っている気品よりも、今にも瓦解しそうなスリル感(≒危なっかしさ)が勝るイメージですかね。もしかしたら、専任鍵盤奏者不在のせいだったりする?
スピード感とメロディがくっきり浮かび上がる様を両立してほしいなぁ。明るめのGlorious Worldでは不思議と物足りなさは感じなかったんですけどね。


「幕間」のスクリーン映像では、解禁情報が3つありました。
6月から3ヶ月連続の主催イベント開催、今年の冬にフルアルバムの発売(予定)、そしてこの後、後半戦で新曲の披露。
Lucent moonと題された新曲は、後半戦の1曲目にやりましたが、これがまぁよく分からない曲でしたね(笑)。どういうタイプの曲か、一言で言えない。いつにも増して。テクニカルでキメラ的な曲だったと書いておきましょうw

ワンマンの印象を全てかっさらっていったのが、映像の最後にあった「ライブ後半戦へ向けてのhanakoからメッセージ」動画でした。
カメラに向かって後半戦に向けての意気込みを語る菩薩様…のはずでしたが、
「平成最後の日をオクタヴィアグレイスと過ごしてくれてありがとうございます」
のあと、
「令和になっても…」
とか、ライブ後半戦には何も関係ないコメントがww
その後、何度撮りなおしても年号絡みの話題から離れられない菩薩様に、会場のファンも爆笑。カメラマンを務めるYouskeも最後はもうヤケクソっぽく、「次の元号でも仲良くしてください」でオッケー・テイクにしてました(笑)
結局、元号絡みかww

令和菩薩、爆誕である。
推せる。

しかし菩薩様、明るくなったなー。
プレイに余裕が出てきたからですかね。
彼女が演奏中によく笑うようになったこと、キャラが前より立ってきたこと。実はこれがバンド始動当初からの最も大きな変化かもしれない。もちろんReanne様ぁが脱退するというドラスティックな出来事もあったわけですけど、さいわい音楽の制作陣としては不変ですからね。

平成最後の指板化した。
弾いてる手元がよく見えない場面も多々あったけど、とにかくもう指板化したおした。
どの曲の指板になりたいかというと、まぁ大抵の曲の指板にはなりたいですけど、強いて言うとHardenbergiaの指板がマスト。あのスキッピングをやられたら悶える。
???


管理人個人としては、YouskeとKo-ichiが同じバンドで、変わらず一緒にやってくれてることが、すごく嬉しいんですよね。「嬉しい」と感じる音楽をやり続けてくれているからですけど。
Reanne曲が変わらずライブで重要なレパートリーになっていることも、すごく嬉しい。
あと、ファンの気持ちを汲み取ってくれるバンドであり続けてくれるのが嬉しい。周りにおもねるんじゃなくて、自分達の好き勝手やったうえでね。

素晴らしいワンマンでした。
全部出し切った「集大成」ではなくて、通過点という雰囲気だったのも良かった。まだまだ行きますよ、という。
まぁともかく、菩薩様がニコニコしてりゃあ令和も安泰ですよ。

???

<セットリスト>
01.oddeye
02.DEADLOCK
03.追想列車
04.unblown bud
05.茜
06.dear diablo
07.sorrow joker
08.starlit ending
09.俄雨

***** 解禁情報と特別リハ映像と令和菩薩様のありがたい御言葉 *****

10.Lucent moon (新曲)
11.Ready for a moments
12.Mr. vivid painter
13.white graffiti
14.リベリオン
15.Baソロ~Ba&Drセッション ~インストゥルメンタル
16.Hardenbergia
17.Breaking dawn
18.Glorious World

ENCORE1
19.Emerging oath
20.アザーブルー

ENCORE2
21.Dramatic Quiet


octaviagrace_20190430_linernotes.jpg

来場者特典の「Polyhedra」「new eclosion」のセルフ・ライナーノーツ。※こういうの嬉しいよね
それと、この日から発売になった、“あなたも思わず指板になりたくなる”ライブ・フォトブック(の裏っ側)。


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COMMENT 2

かつ丼  2019, 05. 02 [Thu] 22:18

実はコソコソって程ではありませんが聴いてて平成最後になって漸く観ることができました。
あんなにゴリゴリしたリズム隊を擁するメロディック/プログレメタル要素を持ったポップロックバンドはいないでしょう(笑)と観ながら思ってました。
あと実稀のヴォーカルが特にファストな曲だとCDよりパワフルでよかったです。
好きな曲も大体聴けましたし冬に出るアルバムもおそらく買うと思います。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2019, 05. 04 [Sat] 23:35

かつ丼さん、

このテクニックとポップさ/メロディックさの共存は、日本ならではって感じがしますし、ALHAMBRA~LIGHT BRINGERといった先達がいたからこそとも思えます。
実稀は結成当初と比べると、だいぶ力強さが増して頼もしくなりました。

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