『 METAL FEMALE VOICES FEST JAPAN 2019 』 @新宿BLAZE

『 METAL FEMALE VOICES FEST JAPAN 2019 』 新宿BLAZE (2019/4/21)



『METAL FEMALE VOICES FEST JAPAN 2019』に行ってきました。
Evoken de Valhall Productionと同フェス運営チームによる共同開催、日本版の第1回になります。第2回があるかどうかわからんですけど。

開催前から集客が~、動員数が~という声が上がっていましたが、新宿BLAZEにインしてみると、一段高くなったところからPAブースまでのフロア後方部分が締め切られている。でもまぁ、このラインナップでは800人キャパのBLAZEは埋まらんでしょ、というのが正直な感想ですね。Leaves' Eyesは「フェス」のヘッドライナーとしてはややパンチに欠けるし、Anneke van Giersbergenの神通力が今のHR/HMファンにどこまで通じるのかも疑問。Mary's Bloodがいなかったらもっと厳しい状況になっていたように思いますけど、それにしても意外にメアリー動員も少なかったかな?

…って事情は、管理人個人としてはどうでもよくって、観たい出演者がいるなら足を運ぶし、今回はそういうラインナップになっていたので感謝しています。


eleanor (O.A.)
MFVFともトリのLeaves' Eyesとも縁のある、国産メランコリック・エンペラーがオープニング・アクト。管理人も観るのを楽しみにしていました。…んですが、ブログ執筆でボヤボヤしてたら、開演に間に合わなかった。痛恨。たぶん1曲目の途中でした。
eleanorのステージを観ること自体が久しぶりで、EVPに所属するようになってからは初めて。メンバーの衣装がなんだかメタリックになってましたね。普通の人から、メタル・ミュージシャンへと変貌(笑)。女性メンバーはセクシー度が↑↑
ゲストのViolin奏者も加わったフル編成で紡がれる、エレノア流メランコリック・ミュージックはほんと素晴らしいですな。必殺のメロディ・センスはもちろん、2本のGtの絡みからリズム隊の主張まで、器楽的な面白さ・聴き応えもあるのが◎です。勢いと熱さに頼らず、自分たちの世界にググッと惹き込む手腕が見事でした。浸れる。
やっぱりめちゃくちゃいいバンドね。


SAILING TO NOWHERE
サポート・アクト。イタリアの男女混成Vo・メロパワ・バンドです。
非常に仰々しい。同時にかなりイモい(笑)。マントを翻して大袈裟な身振り手振りで歌い上げる男性Voは、元KALEDONの人。
インパクトは大きくないが、みんなで楽しめる分かりやすいパワーメタルと親しみやすいステージングが好印象でした。ニッコニコ揃いのメンバーの中でも特に、下手Gtのスキンヘッド氏が百万ドルの笑顔を炸裂してたので萌え萌えっす(笑)
<セットリスト>
1.Scream Of The World
2.Fight For Your Dreams
3.Apocalypse
4.Suffering In Silence
5.A New Life
6.Sailing To Nowhere


EVIG NATT
サポート・アクト。ノルウェーのゴシック・メタル・バンドで、こちらも男女ツインVo編成です。
これは好み。奇を衒っていない正調のゴシック・メタルで、静か~なだけではなく、激しいパートではブラック・メタルのようなアグレッションがあって…、あぁこれはめっちゃ曲がいいわーと思いながら観ていました。ズブズブと耽溺する曲、エピカルな曲、比較的ノリのよい曲と、短い持ち時間ながらもバランス良く揃えてきた、素晴らしいステージでした。
<セットリスト>
1.Svartsinn
2.Sjelelaus
3.Weathered Emotion
4.Darkland
5.How I Bleed


Mary's Blood
スペシャル・ゲスト枠。
のっけから知らない曲をブチかましてきたと思ったら、6月に出るアルバムからの新曲でした。硬派なVoパートよりも、ひっきりなしに攻勢をかけるGtワークが強烈な、辛口曲。かっけぇ。

メアリーつよいな。
バンドの結束力がそのまま堅固なアンサンブルとなって現出している感じ。
SAKI(Gt)は、今の国内メタル・シーンで彼女に比肩するくらい華のあるギター・ヒロインがいるのか?っていう頼もしさです。衣装に依る印象もおっきいですけど、女帝感がすごい(笑)。そして、サポートGtのYASHIROがいるからこそのちゃっきーの暴れ回れっぷりね。いいコンビですほんと。
しっとりした叙情と鮮やかな展開で聴かせるSong For Youを挟みつつ、この日の出演者のどこよりもアグレッションを撒き散らす楽曲で固めたセット。ラストは締めに相応しいMoebius Loop
堂々たるステージでした。(MCを除いてw)

<セットリスト>
1.アルカディア
2.Bite The Bullet
3.Song For You
4.Marionette
5.Coronation Day
6.Moebius Loop


ANNEKE VAN GIERSBERGEN'S VUUR
伝説の歌姫・Anneke van Giersbergen、降臨。初めての日本。彼女がいなけりゃ、管理人はMFVFには参加していなかったでしょう。

といっても、管理人はVUURの存在自体このフェスの開催発表のときに初めて知ったし、CDは数枚持っているものの熱心なTHE GATHERINGのファンではありません。Annekeマジやべえって打ちのめされたのは、WITHIN TEMPTATIONのオケ共演ライブにゲスト出演したのを見たとき。→コチラ。
むをおおおお!むをおおおお!
上手え上手えってその前から思っていたけどなんなんだこの浮世離れた美しさはッ!! WTのSomewhereをSharon Den Adelとデュエットする様は、銀河系における美声歌姫頂上決戦的趣き is ある。
これが納まっているライブ映像作品「BLACK SYMPHONY」は、WTの凄まじさが一発で伝わってくる(Sharon様の髪型以外は)完璧な逸品なので、ぜひパッケージで手元に置いてほしいなぁ、などと。

そんなAnneke、降臨。
ぶっ飛びましたよね。生で聴いてもほんとにそのまんまの“あの声”なんだもん。エンジェリック・ヴォイスがBLAZEに降り注ぐ。天使の慈雨。この声の美しさは、地上の民草が決して耳にしてはいけない類いのものでしょう。圧倒的に透明度が高く、神々しさを感じるんだけど、同時にめっちゃ親しみやすいというのが摩訶不思議。
Annekeおばちゃn ねーさん、声だけじゃなくて、仕草もいちいち可愛らしいんだよね。少女かよ!?ってつっこみたくなるくらい。でもぶりっ子してるようには見えないのがポイントっす。自然体のチャーミングさ。たくましい二の腕にタトゥーびっしりなんだけど。
とてつもなくチャーミング、限りなく美声

この天空の美声を前にしては、どんな曲をやってるのかはあんまり関係ないという(笑)
THE GATHERINGやArjen Anthony LucassenとのプロジェクトであるTHE GENTLE STORMのカヴァーも披露してくれましたが、VUUR本来の音楽性は、薄暗く淡い表現とラウドロックっぽい強靭さを併せ持つ、現代的なプログレ・メタル・スタイルでしょうか。演奏陣は派手じゃないものの的確で、タイトにまとまっていました。THE GATHERINGの曲も幽玄というよりは、ダイナミックでパワフルに響く。

素晴らしいものを見せてもらいました。
Annekeねーさんだけじゃなくてメンバー全員笑顔で、観ているこちらもとても気持ち良かったですね。行ってよかったー。

<セットリスト>
1.Time - Rotterdam
2.On Most Surfaces (THE GATHERINGカヴァー)
3.My Champion - Berlin
4.The Storm (THE GENTLE STORMカヴァー)
5.Days Go By - London
6.Your Glorious Light Will Shine - Helsinki
7.Strange Machines (THE GATHERINGカヴァー)


Leaves' Eyes
Anneke van Giersbergenと並ぶ、ゴシック・メタル界の重要ディーヴァの一人、Liv Kristineが在籍していたLeaves' Eyes。こちらも初来日…、ですよね?
未だLiv在籍時のイメージが強く残っていますけど、今はElina Siiralaにチェンジしています。Tarjaっぽい声質の実力者。
そういや男女ツインVoのバンドが多いフェスですな。

一気にそうなったのか徐々にそうなったのか分かんないですけど、元々あったフォーキッシュなメロディを増量、今はヴァイキング風味を前面に押し出したシンフォニック/パワー・メタル・バンドになっています。ゴシカルなムードはほぼ払しょくされている。ステージセットもしかり、武装したヴァイキングコスのエキストラをステージに配置する等、拘りっぷりはなかなかのものです。そのバカバカしさも含めて嬉しくなっちゃう。

これが楽しい。
めっちゃ楽しい。
神秘性は大幅に薄らいだが、エビバディジャンプ!ジャンプ!なノリにフロアはヴァルハラ化、俺たち総ヴァイキング状態である。熱い。極寒のフィヨルドは彼方へと過ぎ去った。

脳内イメージよりも数倍デb…、いや、ガッシリしている中心人物=Alexander Krull(Vo)は、正直歌うパートが少ないです。ぶっちゃけ手持ち無沙汰。ときどき「マィデスティニ」って合いの手を入れるだけだから(言い過ぎ)。
彼は暇なのだ。だから、煽る。煽りまくる。ヴォーカリストというよりパフォーマーといったほうがしっくりくる役割です。ラストには甲冑着て剣持って出てきて、めっちゃ楽しそうにしてたし。
そんな彼が、終始手拍子やオイ!オイ!やジャンプやウェーブを要求してくるんす。オーディエンスもそれに素直にノッて応えるから、屈託のない一体感が生まれる。「パーティーしようぜ」とか言っちゃうくらい。

そしてElina。ガタイが大きくないどころかスリムな女性なんですけど、アスリート・タイプというか、めっちゃ身体が締まってる。というかボディビルダーといってもよさそうなマッチョ具合 is ある。動作もキビキビとしてるし。割とふくよかな女性Voが多いような気がする海外シンフォニック・メタル界(なんだそれ)において、このスタイリッシュさはなかなか新鮮。
で、Elina嬢、フロアの反応に気を良くしてか、「いいよ、その調子!」みたいな感じで二の腕に力こぶを作るのよね。ムンっ!て。

そんなフロントマン2人のステージングに、フロアの盛り上がり方を合わせて考え、アタマに思い浮かんだ言葉は、
ヴァイキング・エクササイズ
AlexanderとElinaはトレーナー。
俺たちはフィットネス・クラブの会員。
さぁ、いい汗かこうぜ。

セトリのバランスは正直良くないす(笑)
Elina嬢参加の唯一作=最新作「SIGN OF THE DRAGONHEAD」(2018)からの曲が多いから。しかもオイラそれ持ってないし。でもヴァイキング・エクササイズはそれでも楽しめるのだ。バンドの実力が確かで、楽曲に即効性があって、盛り上げようという工夫が随所にうかがえるパフォーマンスをしてくれてるから。

想像以上に良いバンドでしたね、Leaves' Eyes
メンバーはみんな楽しそうにプレイしてるし、「Awesome」だの「Amazing」と連呼してくるし、Alexanderがまっすぐな日本大好きアピールMCをするもんだから、オイラいつの間にかウルウルしてきちゃったよ。

<セットリスト>
01.Sign Of The Dragonhead
02.Across The Sea
03.Take The Devil In Me
04.My Destiny
05.Swords In Rock
06.Jomsborg
07.Farewell Proud Men
08.Hell To The Heavens
09.Fires In The North
10.Riders On The Wind
11.Edge Of Steel
12.Beowulf

ENCORE
13.Blazing Waters


大、大、大満足の約6時間でした。
長丁場だったけど、転換はそこそこスムーズだったしあっという間だったなー。


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COMMENT 2

桃丸  2019, 04. 30 [Tue] 20:11

お疲れ様です、自分も参加してました♪(SAILING TO NOWHEREの途中からでしたが…)
自分はLeaves'Eyes目当てで行きましたがVUUR凄かったですね♪
メアリーもライヴは初体験で一気にファンになりました♪

ところでヴァイキングコスのエキストラは
日本ヴァイキング協会の方々らしいです。
https://twitter.com/Japan_Viking/status/1120315767814148096

あとご存知かも知れませんがVoのエリナ・シーララはNIGHTWISHの
ツォーマス・ホロパイネンのいとこだそうですよ♪

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ヒゲ・スカイウォーカー  2019, 05. 04 [Sat] 23:26

桃丸さん、

お疲れ様でした。楽しめたようで何よりです。
出番後ろの3組はやはりそれぞれの見どころがあって、素晴らしかったですね。

ヴァイキング協会のそのツイートは流れてきたのを見ました。協会の過去のツイートを遡るとBBQっぽいことやったりしてて、楽しそうです(笑)

Leaves' EyesのVoチェンジについて、AlexanderのところにNIGHTWISHの例を出したイチャモンが来た、みたいなのを読みましたけど、ElinaとTuomasの件があったからなんですね。納得いたしましたm(__)m

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