I.D.And Fly LooM 単独公演 『ガラクタの住むお城』 @新宿ReNY (2019/2/6)

I.D.And Fly LooM 単独公演 『ガラクタの住むお城』 新宿ReNY (2019/2/6)



I.D.And Fly LooM(アイディーアンドフライローム、通称=アイフラ)というアイドル・グループのワンマン・ライブを観てきました。この日が初めてのワンマンなんですって。

2018年9月結成、10月始動。
始動してから4ヶ月で初ワンマン、しかも新宿ReNYというキャパ800人のハコという事実にびっくりですけど、グループの来歴を知るとそれも納得。前身は同じ事務所「ブルーフォレスト」のダイヤモンドルフィーというグループで、そこの元メンバー3人を中心にした“継承ユニット”になります。その持ち曲の一部も引き継いでいます。ダイヤモンドルフィー(以下、ドルフィー)は中野サンプラザでワンマン公演をやるほどの人気グループだった(らしい)のでね、このハイスピードな活動展開もうんうんと首肯するところです。
因みに、I.D.And Fly LooMといういささか覚えにくいグループ名は、ダイヤモンドルフィー(diamondollfy)を並べ替えたアナグラムになっています。発音はしにくいけど、書きだしたときの字面はなんか良い。以下、アイフラと。


で、なんでいきなりこのブログに紹介したこともないグル-プのワンマンに行ったかというと、オススメされたから。いや、チケットを押しつけらr…、いや、いただいたから。手売りのワンマン・チケットが販促の一環で、それを購入すると特典会に参加できる…という仕組みだったようです。
手売りチケットを押しつけてきt…、いや、分けてくれたのは、ちっとも更新をしないからリンクを切っちまおうかと検討しているブログ(笑)、『♪ぴこにゃんの真向勝負♪ ~鋼鉄篇~』のぴこにゃん氏。最近、ブルーフォレスト所属のアイドル(特にエルフロート)にハマってるらしいです。氏のアイフラに関するブログ記事は→コチラ。

いやね、このアイフラ、その前身であるドルフィー、それとエルフロート(以下、エルフ)については、以前からしつこいくらいオススメされていたんですわ(笑)。ぴこにゃん氏は音楽的造詣の深い人だし、私の好みにササるところも彼なりに理解しているから、響くところがあると思ったんでしょうね。アイドルというでっかい括りの中でも、「カワイイよりもカッコイイ」「明るいのよりも暗いの」「幼さを感じさせるのは苦手」という傾向を、あっさり見透かされていた感はあります(笑)。だから、幅広めな音楽的要素をぶち込みながらもメタル色の濃いエルフとドルフィーのうち、よりダークで実験的、大人びた雰囲気のドルフィーのほうを強く推してきたような気がする。気のせいか?

で、実際に響いた。響いていた。ドルフィーは活動停止したものの、その継承ユニットであるアイフラはそのうちに観てみたいなぁ…と思っていたところに、ちょうどよいタイミングでこのワンマンのお誘いがあったというのが実情です。信頼できる人からの信頼できる内容のオススメだからこそ、ココロもカラダも動かされるのです。サンクス。
因みに、行こうと決めた時点でチケ代は払うつもりで、実際に終演後にぴこ氏にお支払いしました。というか、固辞する氏の手にむりやりお札を握らせたw

あとは、このワンマン告知ポスターの存在は大きかったですね。モノト-ンに近い色調。「ガラクタの住むお城」という、何が何だか分かんないけど、どこか演劇的な雰囲気を漂わせるタイトル。コンセプチュアルな匂いがするじゃないですか。メンバーと関係者の、このワンマンに賭ける想いが伝わってくるじゃないですか。このポスターを目にした時に、実際にステージを観る前なのに、アイフラに対する期待やイメージが具現化されたような、ピタリとハマる感覚を覚えたのよね。
もちろん、同行者として自分のことを念頭においてチケットを用意してくれたというのが大きいんだけど、この告知ポスターを見たから行ってみようという気になったというのは大いにありますね。こういうのね、とっても大事。


お城。
新宿ReNY。
昨年夏のFuki Communeのライブで、フロアの造りが以前とは異なっていることに気づきましたが(レポは→コチラ)、今回もそのときと同様、前方エリアと一段高くなった後方エリアが分かれている仕様でした。これ恒常的にこういう造りになったのか、それともやる公演によって動的にフロアプランを可変できるのか、どっちなんだろ。ハコのHPには、以前と同じ、柵だけポツンポツンとあるだだっ広いフロアの写真が載ってますけどね。
今回はさらに、後方エリア・PA卓前に関係者用のスペースが設けられていました。それがかなりデカい。そこに同じ事務所のアイドルなのか、親交のあるグループのメンバーなのか、女の子をいっぱいいる。めっちゃ、いる。こんなに関係者の多いライブ、初めてだよ(笑)。
前門のアイフラに後門の関係者。アイドルに挟撃される格好になったヲタクたちである(だからどうした)。管理人は後方エリアの上手側でスタンバイ。ReNYはステージが高めなので、後方からでも観やすいですね。


公演ポスターについて、先に「演劇的な雰囲気」としたのは、ショウに対しての予想でもあり期待でもあったわけですけど、それがまんまと叶えられるかたちになっており、管理人は歓喜したのでした。
落ち着いて凛としたナレーションの声(あとでリーダーnatsukiによるものと判明)が導く、ストーリー仕立てのライブになっていました。メンバー7人を「ガラクタ」に譬え、数曲毎に1人 or 2人ずつ紹介するナレーションを挟み込む構成。それぞれのメンバーのことを知るファンにとってはニヤリとしそうなフレーズを散りばめながらも、立ち上るイメージはゴシカルなもの。My好みだ。
本編ラスト、「最後に、このお城の名前を紹介しましょう」「不揃いのガラクタ達が、羽ばたくことを夢見るお城。その名は…」というナレーションに続いて、natsukiの生声による「I.D.And Fly LooM!」からグループの表題曲たるI.D.Flyに突入してゆく様は、ヲタク心をくすぐるドラマティックさで震えました。

こういう凝った演出を組み込んだショウでは、“飾り”の部分を大きくフィーチャーし過ぎてライブの熱が冷めてしまうことがままありますが、そんな心配が無用だったのも良かった点です。ナレーションが長すぎず短すぎず、だったのよね。かつ、タイプがバラバラの楽曲を並べて繰り出されるので、良い意味でパフォーマンスに翻弄される。感情が揺さぶられる。
アッパーな曲が多いゆえ、ナレーション部分が適度にクールダウンできるポイントに結果的になっていて、そこで集中力をもう一度高めたうえで次のセクションに臨めるのも◎でした。

ReNYでスモークブシュウウウウウ!!!な特殊効果、それを何発も観ることになるとは思わず驚かされましたが、強いていうとこの日は「音」を中心に組み上げたショウだったようです。識者ぴこ氏によると、いつもはもっと映像をバンバン使うシアトリカルなショウをやるようで、この日は演出面ではむしろ「地味」だったみたい。
それがマイナスだとはまるで感じず、先に述べたとおり大いに好感したんですけど、ただ、本編ラストのI.D.Flyで放たれた銀テープは、本数があまりにも少なくて苦笑いしちゃったかなw


7人のメンバーは、ドルフィー組の3人と新しいメンバーの4人に分けられます。先輩&後輩的な。
パフォーマンスはやはり大舞台を経験しているドルフィー組が強いですね。uraraとnatsukiの声の強さ、存在感に魅かれます。あと暗めの髪色のメンバーが多いなか、ひとりだけ金髪のuraraはヴィジュアル的にも目立ってる。この金髪⇔黒髪のバランスがMOTLEY CRUE的でなんか良い収まり具合なのよね(笑)。グループの“核”となるuraraがいることで、佇まいがグッと引き締まる感じ。
複雑な歌パートは、忠実に再現しようとするだけで難易度の高いものだと想像できます。ダンスは激しく、フォーメーション・チェンジも忙しい。ゆえに、メンバー個々の自由度がそれほどあるわけじゃないですけど、ときどき挿入される煽りはnatsukiが担当しているよう。


アイフラの音楽性については、リンクを貼ったぴこ氏のブログを読みゃあいいじゃないですかってことなんですが、メタル色はかなり強いですね。こっぱずかしいくらいクッサクサなメロスピとかありますもん。あとはV系っぽさも強い。
ここまで記事ではメンバーのことしか触れてませんが、アイフラを始めとしたブルーフォレスト所属のグループを語ろうとするにあたっては、多くの(ほぼ全ての?)曲の作詞作曲を手掛けるプロデューサー・西山雄作の嗜好や資質を避けては通れないんですよね。というか、興味をもった入り口は完全に“そこ”だし、だからこそぴこ氏はヲイラに勧めてきたんだろうし。
メロディと展開がツボを突いてくる。曲が凝ってる。パフォーマンスそっちのけで、同期の音源に意識を集中しちゃう場面も多かったですもん。


ステージングは激しいです。アイフラのパフォーマンスを評するのに、「体育会系」というキーワードを持ち出すことは、自他ともに納得する感覚のようです。西山プロデューサー自ら、その言葉を使ってますし。
でも私が魅かれたのはそこじゃない。
確かに、激しいパフォーマンスがライブならではの「熱」を生んでいて、そこに大きな魅力があるのは否定できませんが、激しさだけに昂奮を掻き立てられるわけじゃないっす。フィジカルな強さをメインに観たいわけじゃない。運動会を見たいわけじゃないの。

アイフラの、激しいパフォーマンスの中に醸し出される、「文科系」の匂いに強く魅かれます。
それは、メロディックメタルが纏う気品(くだけた言葉でいえば「クサさ」)だったり、やや文語調の歌詞だったり、黒一色の衣装だったり、演劇っぽいライブ構成だったり、振り付けやフォーメーション等々、色んなところから感じること。
ダンスに関してはまだまだ曲のスピードに追いつくだけで精一杯な部分もありますけど、カラクリ仕掛けの人形のような奇妙奇天烈さをだしたり、優美な所作(特に手先の動きに顕著)が随所に盛り込まれていたりと、やはり「文科系」の趣きを感じるんですよねー、ヲイラ的は。そこがいい。メンバーをガタクタになぞらえた設定と、機械仕掛けの操り人形的ダンス、双方のイメージがリンクした途端に、鳥肌立ちましたもん。


現状の「持ち曲」をほぼ全て出した1時間半弱。短めだったけどめっちゃ濃密でした。
アイフラ・オリジナル曲にドルフィー継承曲。楽曲は文句なし。グループが放つムードや世界観も好み。
また、最後にメンバーが1人1人挨拶するのを見ていて、こんなにしっかりとした言葉で想いを伝えるグループ(人たち)は稀だなと、驚かされました。

でも、物足りないところがまだまだあるってのが、正直な感想です。主にVo面に。経験値高めの旧ドルフィー組も、やろうとしていることに比べて歌唱力が足りていないし、歌に被せてある同期音源に頼っている部分がまだまだ大きいです。複数人で歌うパートが多いうえに、同期が大フィーチャーされているから、印象としては「ハモりまくり」「終始歌いっぱなし」というもの。“押し”ばかりで“引き”が足りない、というかね。現状、生歌に強みのあるグループではないですね。
個々の歌唱力やパフォーマンスの安定感を高めたうえで、同期の「引き算」ができると、もっとすげーライブを見せてくれそうなので、今後に期待かなぁ。


うん、アイフラとてもいいです。面白い。
またお城行こう。

<セットリスト>
01.天寵の聖歌
02.Lキッス ~愛のスラング~
03.fake poker ~生き様に賭ける道楽~
04.SNAKE GIRL ~勇敢愛心~
05.アイロニーディストピア
06.マイスクリーム
07.ライフアクセル
08.新人下極上 (mei&hinako)
09.錯覚の喜雨
10.トロイの木馬
11.answer of kill
12.I.D.Fly

ENCORE
13.song for all
14.I.D.Fly


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