LUNA SEA@さいたまスーパーアリーナ (2018/12/22)

LUNA SEA 『 LUNATIC X'MAS 2018 -Introduction to the 30th Anniversary- 12.22 IMAGE or REAL 』 さいたまスーパーアリーナ (2018/12/22)



毎年恒例、クリスマス近くのLUNA SEA@さいたまスーパーアリーナ公演に行ってきました。

「ルナシー + クリスマス」といえば、その前に足を運んだのは2016年です。レポは→コチラ。
2017年は行かなかったんですよね。新作「LUV」の出来に激しく意気消沈してしまったので。

しかし今年は行くしかないッ!!
2日間のうち、初日は『IMAGE or REAL』、2日目は『SEARCH FOR MY EDEN』と、それぞれ1992年と1993年のツアー・タイトルが銘打たれており、「IMAGE」「EDEN」の楽曲をバシバシ披露することが、管理人のようなニワカSLAVEにも容易に予想できますから!

…でも2日目はチケット取れなかったんよね。。。
一般発売で押さえればいいやと思ってたら、瞬殺だった。むしろ1日目より売り切れるの早かった。管理人は「EDEN」よりも「IMAGE」のほうが好き、というか「IMAGE」が一番好きなアルバムなので、まずは初日のチケを買ったんですが、それが判断ミスだったかなぁ?
というかそもそもは、先行チケで押さえなかったのが敗因ですわな。クソー、ANUBIS聴きたかったなー。

で、SSAに入場して驚くことになります。
400レベルより上の座席を完全に潰してある!
もっとたくさんチケを売りさばけたやんけ!

で、自分の座席位置にも驚くことになります。
200レベル、下手側のステージ真横で、目隠ししてる幕よりも後方。翼部分の花道の真ん前なので、距離的にはかなり近いが、スクリーンを含めた演出は見にくい、もしくは見えない位置です。アリーナの様子はよく見える(笑)。あと真矢のドラムセットの後ろに置いてあるドラえもん人形もよく見える。これ、氷室京介の『LAST GIGS』を東京ドームで観たときとほぼ同じアングルね。


“ツアーの再現”というコンセプトなんでしょうから、「IMAGE」をアタマっからケツまで通すという、いわゆるアルバム完全再現ライブではありません。事実、SEARCH FOR REASONは演奏されませんでしたし。
「IMAGE」と1stを中心に、翌日プレイする関係もあってか「EDEN」収録曲は外すようにして、あとはライブにおける代表曲を押さえて…という構成でした。なんてMY好みなセットリストなんだろうか。まじ夢エナジィ。

Dejavuでパイロどぱーん!、MECHANICAL DANCEでスモークぶしゅーッ!、WISHで銀テープしゅぱッ!、ROSIERで火柱ブゥォォオオ!と、盛り上がる曲ではそれ相応の派手な演出があったものの、全体的には垂れ幕とスクリーンとそこに映し出される映像とで以って、暗く耽美な世界に沈み込むような魅せ方が多く、根暗ヤローにとってはそれが嬉しかったですね。チャラめのCGやLEDレーザーはやや控えめだった気がする。
昔の曲を今のルナシーが再解釈するようなアレンジもあったようで、当時のツアーを体験したSLAVEの人たちにとっては堪らなかったんじゃないでしょうか。クレーンも含めてカメラが多数入っており、映像化もされることと思います。薄幕を使った演出等、位置的に観ることのできなかった場面は、そちらで追体験したいところ。
IMAGE曲の中ではとりわけ、WALLVAMPIRE'S TALKという前半を締めくくる流れは圧巻でした。こういうアッパーな曲じゃないところでハイライトを作ることができるのが、LUNA SEAの“らしい”ところだと思うし、信頼できるところでもある。

しかしRYUICHI、なんたる声の伸び、なんたるツヤか。どの時代の楽曲でも歌いこなす表現力と衰えぬ歌唱力を合わせて考えると、今のRYUICHIが最強なんじゃないか。「全員でトバしていくゾォォオオ!!」の煽りもキレッキレだったし。
唯一、「ルナシーにしかできない政(まつりごと)」レベルの、わけわかんない名言が無かったことが悔やまれますね。
…って、いや、そういえば「これからも深いドットの傷を刻みつけていこうと思う」みたいな謎発言あったわww


管理人がLUNA SEAを最強のヴィジュアル系バンドと評価するのは、もちろん楽曲によるところが最も大きいんですけど、メンバー5人のキャラ被りが無いところにも依っているんですよね。前記事から引用すると、「ナルシスティックなRYUICHI、天才肌のSUGIZO、彫刻のような美しさのINORAN、兄貴肌のJ、親しみやすく包容力のある真矢。5人がそれぞれ違うベクトルのカッコ良さを体現している」ということです。みんなちがって、みんないい。
容姿のことだけじゃなくてね、プレイ・スタイルでもそれぞれ飛び抜けた個性を確立している5人ですからね。立ち姿ひとつとっても、全員バラバラなクールさがあってパッと見で判別できるのに、不思議とバンド全体としてまとまってる。最高じゃないか。

そんな最高揃いのメンバーの中でも、ステージでのフォトジェニックっぷりでは抜きん出ているのが、SUGIZO。というか、常にネタを追い求める系のブロガーとしては、彼に触れておかなきゃならん。

ステージ前方、上手と下手位置に、地下鉄の排気口のようになっている場所があります。そこにステージ下から照明と風を放出するんです。すると、その上に立っている人はマリリン・モンローになります。スカートめくれちゃっていや~ん♡なわけです。
で、誰がマリリン・モンローかっていったら、SUGIZOです。
SUGIZO=マリリン・モンローです。

Gtソロのとき、特に神懸った連続チョーキングでロングトーンブチかますときの恍惚とした杉様がマリリン化するのです。ちょっ、スタッフさんその風強すぎるでしょwwってツッコみたくなるほどの強風を送り込みます。当然、ロングコートの裾がめくれ上がります。全くもって「いや~ん♡」な素振りはありませんけどね。まっすぐに立ち上るスポット照明の中、イッてしまいそうな杉様がまじマリリンしてるところは、異様にかっこいいのに、同時にその光景の非日常感に吹き出さずにはいられません。
重要なのはこのマリリン・モード、他のメンバーがその位置に来たときには発動しないってこと。SUGIZOがマリリン・スポットに降臨したときのみ発動します。杉様だけマリリンするからズルいのだ(笑)。
このマリリン化といい、本編後半での全身真っ赤な衣装といい、杉様にしか許されていないファッションとポーズってのが間違いなくあるよ、ある。稲葉浩志もそんな存在だけども。


先述のように、管理人の座席位置は視界も音響も不利な場所でした。そんな席なのに、音は良かった。5人それぞれの音がクリアに分かれており、誰が何をやっているのかが、はっきりと分かる。ロック・バンドのライブでこれは凄いことよ。
「SUGIZOがこうやってる時にINORANがこう弾いてるから、この音になるんだ!」「真矢のこのDrパターンにJのBaが乗るからグイグイくる推進力が生まれるんだ!」、みたいな気づきがあるのがめっちゃ面白い。
LUNA SEAの楽曲に宿る、天才的な機能美。これを改めて感じとることができて、鳥肌が立ちました。Imageでの、2本のギターが複雑に絡み合い、終始刻み倒してるのに、曲全体の印象としてはあくまで幽玄という、彼らでしかありえない世界観とノリは、その最たるところだったかなーと感じてます。


メンバーのキャラ被りの無いこと。それに加え、5人のバンド/楽曲への貢献が平等であること(そう感じられること)。LUNA SEAのそんなところが心底好きなのよね。これぞバンドだなっていう感じで。自分にとっては、バンドのあり方や、バンド・アンサンブルの理想像を体現している存在。それゆえに自分にとって特別なのだ。
MECHANICAL DANCEのリフのクールさに震え、SANDY TIMEの選曲に歓喜し、SYMPTOMで昂奮しまくり、一番好きな曲であるPRECIOUS...で号泣し、WISHでもやっぱり涙し、ROSIERTONIGHTの鉄板コンボにもやっぱり泣くw

まじ夢エナジィな2時間半でした。
もしかして来年は、「MOTHER」「STYLE」に伴うコンセプト・ライブがくるかな? 実現したらなんとしても行きたいなぁ。

<セットリスト>
01.Dejavu
02.MECHANICAL DANCE
03.IMITATION
04.lN MIND
05.Image
06.SANDY TIME
07.WALL
08.VAMPIRE'S TALK
09.Drソロ (という名の真矢コールタイム)
10.Baソロ (という名のJ煽りタイム)
11.FATE
12.White Christmas
13.I for You
14.SYMPTOM
15.PRECIOUS...
16.TIME IS DEAD
17.WISH

ENCORE
18.MOON
19.Hold You Down
20.ROSIER
21.TONIGHT


終演後の挨拶のとき、SUGIZOが最後まで残るのは定番ですけど、この人のお辞儀はほんと心がこもっているのが伝わってくるなー、って毎回感じます。座席位置の関係で、ステージの袖から裏へはけてゆくときの様子がよく見えたんですが、その時もSUGIZOはスタッフ一人一人と丁寧に相対して握手したりハグしていたのが印象的でした。


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