上木彩矢、SONIC LOVER RECKLESS@初台The Doors

AYA KAMIKI LIVE 2018 × SONIC LOVER RECKLESS 『 MATERIALIZE 』 初台The Doors (2018/12/10)



上木彩矢SONIC LOVER RECKLESS、2つの名前が並んでいますがツーマンじゃなくて実質ワンマンだという、上木彩矢のライブに行ってきました。

2016年に『RESURRECTION』してから3度、彼女の誕生月である9月に年に1度のワンマン公演を行ってきました。今年の9月にも『BEGINNING』 と題したライブが渋谷club asiaで開催されました。その時のレポは→コチラ。
そこでの上木本人の「また近いうちに!」との言葉どおり、年内に再び設定されたワンマンがこちらです。予想よりも随分と早い開催に驚きましたよね。有言実行。カコイイ。
サブタイトルとして掲げられた『MATERIALIZE』は、「実現化する」とか「実体化する」という意味。前回BEGINNINGしたSONIC LOVER RECKLESS(ソニラバ)が、本格的に活動するユニットとして新曲を携えMATERIALIZEしたということなのか。

今回の会場は初台The Doors。
ステージが高めのハコなので、仕事終えてから開演前ギリギリに到着しても、そこそこの視界は確保できそう。人口密度は(も)すこぶる高いけど。管理人は下手側後方に位置取りっす。

今回のワンマン、ライブ前にトークショーとソニラバの新曲試聴会があると、アナウンスされていました。
配信先行で発表されていた3曲(PHOENIXTRAGIC SKYRock N' Roll Revolution)が、ワードレコーズからシングル盤としてリリースすることが発表されており、ライブ会場先行でこの日から発売されたんですが、そこには件の新曲は入っていないというオチでございます(笑)。
そんな縁もあってか、ワードレコーズの担当の人がトークショーの司会進行を務めておりました。上木とMIYAKOの2人が参加。
インタビュー形式でソニラバに関する基本的なことから制作秘話を(脱線しつつも)話し、コラボ・アクセサリーの紹介から新曲試聴会へ、という流れ。進行はかなりグダグダでしたし、MIYAKOも決してトーク上手じゃないんですけど、そこはメディア慣れした百戦錬磨の上木が、芸能人ばりの当意即妙なアシスタント能力を発揮し、温かく笑いの多い空間に変えておりました。さすがっす。

さて、肝心の新曲ざます。
このコーナー、ただ単に新曲を流すんじゃなくて、この後のライブで披露する時の予習を兼ねたものになっていました。ANTLIONと名付けられたこの曲、メタリックなヘヴィ・リフに、ラウドロック調の掛け合いパート、そこから強烈な掴みを有するサビへと突入する、かなり強力な仕上がりでした。鳥肌立ちましたよ。既存の3曲を軽々と凌駕してますわ。これはYAVAI。
「antlion」って何だろって調べたら、ウスバカゲロウのことですね。だからグッズのTシャツのデザインがめっちゃ昆虫だったのか!と合点がいきました。


やや時間的に押した進行でしたが、20時くらい(?)からようやくライブ・パートへ。
今回もサポート・メンバーは豪華な猛者揃いです。

 上木彩矢 (Vo)
 MIYAKOはん (Gt)
 Leda (Gt)
 中村泰造 (Ba)
 かどしゅんたろう (Dr)


毎回凄い顔ぶれよね。

club asiaのときは音響がイマイチでですね、おまけに機材トラブルもあって、演者の踏ん張りとは別のところでそれほど満足のいくライブではありませんでした。幸い今回はそんなことはなく、音響バッチリ、全ての楽器がクリアに聞こえましたし、やや暗めでハードロッキンな傾向の選曲が多く、全ての面で前回の印象を超えてきたステージになったと思いますね。「どうしたDoors!?」(by 上木)な事態にならなくてほんと良かったわー(笑)

ソニラバの2人以外のメンバーは、Leda/たいぞー/かどしゅんという、この3人が最強なんじゃないかなーと感じたほどです。とにかく、かどしゅんのDrが凄い。ビシバシと気持ちいいくらいキメてくるのに、まったく邪魔にならない。彼のプレイによって、バンドの格が一段上がったかのような、そんな逸材ですよ。
グイグイと引っ張ってゆく、たいぞーのBaも頼もしい存在感ですね。どんなタイプの楽曲にもピタリと合わせてくるLedaの懐の深さは言わずもがな。ただのハイテク・(イケメン・)ギタリストではないのだ。
前回は今まで弾いたことのないタイプのJ-POP曲に苦労しているようだったMIYAKOはんでしたが、今回は先に書いたようにHR調の曲が多いセトリだったので、そこまで違和感はありませんでしたし、彼女らしい“ふてぶてしさ”(笑)がそれなりに出ていたんじゃないでしょうか。それでも曲の中で肝となる美味しいフレーズはLedaが担当してましたし、もっともっと存在をアピールしてもらいたいところですけどね。ソニラバでは上木との二枚看板なんだし。期待してる。


上木はサイコー。いつもサイコー。いつもサイコーっていつも書いてる気がするけど、やっぱりいつもサイコー。
ステ-ジに立って歌ってくれてるだけでありがたみがあるんだ、オイラにとってこの人は。

わたし、実は「ロックねーちゃん」って苦手なんですよ。ここでいう「ロックねーちゃん」とは、男勝り的なニュアンスのあるツッパったイメ-ジね。ときに反抗的なスタンスと同一視して語られるような。
「ロックの申し子」…というか、私は「ロックから選ばれた」という風に評したい上木彩矢ですが、世間一般的には、もしかしたら彼女もそういったイメージで捉えられる人なのかもしれません。CDを買ってちゃんと聴くまでは、私もそんな風に思ってたし。

でも私が上木に魅かれるのはそこじゃない。何度も書いているように、「乙女」の部分があるからなのね。
上木のライブに足を運ぶと毎回思うんだよなー。チャーミングだなーって。この場合(彼女の場合)の“チャーム”する対象は、男性だけじゃなくってね、女性も含んでる。女性に好かれる女性だと思う。というか性別関係なく。…って男性のオイラが言っても説得力はないのかもしれないけどさ。

とてつもなくカッコ良くて、限りなくチャーミング。
彼女のそんなところに魅かれるし、その両面をバランスよく兼ね備えているがゆえに、上木は類まれな表現者である。そう信じてます。
そんじょそこらの歌い手に上木のような芸能人ばりの“華”は無いし、おまけに芸能人は上木のようには歌えない。そんな意味で、フロントマンとして彼女は最強なんだよなぁ。
歌い手としての個性の強さがあるのはもちろんね。どんな歌い方をしているときの上木も好きだけど、個人的には音程がクイッと上がる時のニュアンスがたまらなく好き♡


このワンマン、やる度にソロ時代の楽曲を変えてきます。定番の曲や複数回やってる曲はもちろんあれど、セトリが毎回大きくチェンジする。まさかUNREALをやるなんて!
あの曲を埋もれさせとくのは勿体ない、もし埋もれてるならそれを発掘してゆこう、そんな気概を感じます。これはどんな曲でもライブのレパートリーに挙がる見込みがあるということで大歓迎だし、それゆえに今後も上木ライブは見逃すことはできないってことなんだなー。
そうそう、トークショーの中のちょっとした一幕でしたけどね、上木の口からごくごく自然な調子で、禁忌である雰囲気なんぞ一切感じさせずに、UROBOROSの名前が出てきたのは嬉しかったですね。
今の上木の、過去を一切否定していない感じ、サイコーに好きだ。

いつもは江戸まぼろしだけが披露される『ぱちんこ必殺仕事人』関連の楽曲ですが、今回はそのセクションを拡大、上木が和装に着替えたうえで、荒野の果てに女は海もやってくれました。これがまた素晴らしいんですわ。明るくお洒落なJ-POPも歌いこなす彼女ですけど、オイラの感性にはこの暗くドラマティックな世界観がピタリと合う。
私にとって「メタルを歌う上木彩矢」ってのはひとつの理想像を体現したもので、それゆえにUROBOROSは最強だったんですが、ソロ楽曲の中ではこの必殺仕事人はそのイメージに近いものがあるんですよね。


今回も、幸せなひとときでした。
どんなかたちであれ、上木彩矢が歌い続けていてくれることは本当にありがたい。
上木の予定というよりも、MIYAKOはんのLOVEBITESの活動との兼ね合いが大きく影響するんだと思いますが、2019年はソニラバの精力的な動きを期待したいですね。勢いのある、しかもHR/HM色の濃いレコード会社と一緒にやることになったんですし。
ソロで新曲を出してくれても嬉ション漏らすけど。

<セットリスト>
01.W-B-X ~W-Boiled Extreme~
02.Revolver
03.PHOENIX ※
04.TRAGIC SKY ※
05.UNREAL
06.Crash
07.Lost in the world
08.江戸まぼろし
09.荒野の果てに
10.女は海
11.Dear my...
12.I wish in your dreams
13.Secret Night
14.Walking down the street
15.眠っていた気持ち 眠っていたココロ
16.ピエロ
17.Secret Code
18.Bounce, Bounce, Bounce
19.もう君だけを離したりはしない

ENCORE
20.Rock N' Roll Revolution ※
21.ANTLION ※新曲
22.Are you happy now?

※はSONIC LOVER RECKLESSの曲


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