DEMONOID「RIDERS OF THE APOCALYPSE」


DEMONOID「RIDERS OF THE APOCALYPSE」 (2004)

スウェーデンのシンフォニック・オペラティック・クラシカル・ごちゃまぜ・メタル・ユニット、THERIONのメンバーを中心にした別動部隊バンドというかプロジェクトの(今んとこ)唯一作。Vo,Gt,BaがTHERIONメンバーでDrはRickard Evensand (CHIMAIRA,ex:SOILWORK)です。
THERIONでは絶対的リーダーであり、今やバンドそのものと言ってもいいChristofer Johnssonは、このプロジェクトでは歌詞を書き、ヴォーカルを担当しています。1996年の「THELI」以来のデス・ヴォイスです。対して、音楽的な中心人物はKristianとJohannのNiemann兄弟になります。THERIONには合わない、よりヘヴィだったりファストだったりアグレッシヴな曲を溜め込んでいたらしく、それらの曲をここで放出、ということのよう。

クリアな音像でギターがザクザクと刻まれるスラッシュ/デスメタルで、迫力を増したChristoferのヴォーカルの効果もあり、かなり暴虐性に満ちたスタイルです。そこに切り込んでくるKristianのギター・ソロが素晴らしいのなんの!そのテクニカルかつフラッシーかつメロディアスなネオ・クラシカル・ギターが乱舞する様は、只々“悶絶”の一言でございます。私はテクニック、フレーズ共にシーン最高峰だと思っていますが、過小評価だよなぁ…。Jeff Loomis(ex:NEVERMORE)くらい有名になってもいいのに。
スラッシーに駆ける曲だけでなく、⑤Hunger My Consortの中間部で挿入されるクリーン・トーンのハッとさせられるほど美しいソロ、⑥The Evocationのドゥーミィな曲調での女性Voの導入等、一本調子にならないようなアイデアも豊富です。

お気に入りは、Kristianの叙情ソロが爆発するDEMONOID全部入りな①Wargods、4人が一丸となってリズミックに攻め立てる⑦Arrival Of The Horsemen、攻めに攻める曲調とサビ裏での哀感の対比が堪らない⑧End Of Our Timesといったあたりでしょうか。

なにより、邪悪かつ美麗極まりないジャケットやブックレット、『ヨハネの黙示録の四騎士』に着想を得た歌詞等が醸し出す作品全体のムードが美味しすぎる一枚。いやいや、こういうのに弱いんです。雰囲気にやられてしまうのです。
Niemann兄弟、今何やってるんだろ?DEMONOID復活してくれてもいいよ。

【お気に入り】
①Wargods → YouTubeの音源
⑧End Of Our Times → YouTubeの音源
⑦Arrival Of The Horsemen → YouTubeの音源
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COMMENT 2

kazz_asai  2012, 08. 01 [Wed] 21:12

最高です

私もこの作品大好きです!!
THERIONも「Lepaca Kliffoth」までは大好きだったのですが、次の「Theri」からちょっと路線が微妙になって縁遠くなっていたところに突然出たこの作品、大げさですが旱天の慈雨でした。
デスラッシュの暴力的な音像の中で乱舞する美しいGメロ、最小限でありながら効果的に配されたkey、矢継ぎ早に繰り出される場面展開の妙…。
私がエクストリームメタルに求める理想型です。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 08. 02 [Thu] 00:35

kazz_asaiさん、

大変優れた作品なのに何故か忘れ去られそうな雰囲気マンマンなので、今回取り上げてみました。当時THERIONを愛聴してその凄さを十分分かってたつもりでも、ここでのKristianのプレイには驚愕させられました。サイドプロジェクトとは思えない本気度(楽曲、サウンド、アートワーク周り)が溢れていて、才能のある人たちは一味違うな、と。

スラッシュ系の有名どころに負けてないどころか軽く凌駕するくらい、好きです。

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