大山まき「アコメタル」

大山まき_アコメタル
大山まき「アコメタル」 (2018)

女性HRシンガー、大山まきによるアコースティック・カヴァー作。
YouTubeにアップしたカヴァー動画から話題になり、クラウドファンディングを経てCD化にこぎつけた作品です。
選曲はこちら。

01. IN THE MIRROR (LOUDNESS)
02. S.D.I (LOUDNESS)
03. 紅 (X)
04. ROSIER (LUNA SEA)
05. チャンピオン (アリス)
06. みかんのうた (SEX MACHINEGUNS)
07. ペガサス幻想 (MAKE-UP)
08. 女々しくて (ゴールデンボンバー)
09. 甲賀忍法帖 (陰陽座)
10. 大都会 (クリスタルキング)


「メタル」を謳っているわりには選曲はそれほどメタルしてませんね。HR/HMと言えそうなのが約半分ってところかしら。むしろその「メタル」は、音に込められた熱やアティテュードを指していると捉えたほうがいいのかも。

一般的にイメージされるアコースティックのしっとり&ゆったりとしたムードとは無縁です。アレンジをアコースティック編成向けに置き換えているものの、スチール弦/ナイロン弦のツイン・ギターとパーカッションによる性急さ、それとシャウト交じりのパワフルなVoの組み合わせは、正にメタルしてる。熱いZE。
我々(って誰だ?)は、Al Di Meola/Paco de Lucía/John McLaughlinによるスーパー・ギター・トリオRodrigo y Gabrielaを通じてアコギが生み出す興奮を知ってますけど、予備知識なしでこのCDの音や公開してるYouTube映像に触れたら、相当驚くのではないでしょうか。

主役、大山まきのVoがまた素晴らしいのです。
めちゃくちゃ男前な歌唱。しっかり女性の声なんだけど、「男前」と言いたくなるかっこよさと頼もしさがあるんですよね。喉よ裂けよとばかりに情念をぶつけてくる気迫が眩しいです。⑦ペガサス幻想のようなアニソン(と言ってよいでしょう)の歌詞を歌っても、子供だましだったりマヌケには聞こえないヒロイックさを湛えているのもいい。
喉を酷使するような歌い方に聞こえるので、ちょっと心配になってしまいますけどね。

元の曲が好きなものが自然とそのまま気に入っています。原曲を台無しにすることなく自身の個性を反映させたパフォーマンスをしてると思いますし、原曲の魅力を再確認できるという意味でも聴き応えがあるので。
悲哀を感じさせるTOSHIのVoスタイルに彼女の歌い方がぴったり合った③紅は、出色の出来。絡み合う2本のGtワークが生み出すスリルと、間奏の美しさも際立っています。このアルバム、録音が生々しいことも大いにプラスに働いてますよね。

半数以上の曲でViolinが参加し、原曲ではKeyが奏でているところを(ガットギターの代わりに)担当しています。それによってアレンジに幅と奥行きが与えられてる。
④ROSIERではSUGIZOパートがViolinですね。2本のGtが全く異なる役割を果たすのがLUNA SEAサウンドですが、アコギとViolinで再現されるそれは実に面白いです。ラップパートの色気も◎。


売れ行きも好調なように思える本作ですが、さて第2弾はあるかな?
今のところはオリジナル作を作っており、来年2月にフルアルバムをリリースするとのことで、まずはそちらが楽しみです。

【お気に入り】
③紅
④ROSIER
⑨甲賀忍法帖


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