PASSPO☆ ラスト・フライト @ 中野サンプラザ

PASSPO☆ 『 歌って踊って奏でる対バンツアー ~Road to 中野サンプラザ~ 』 中野サンプラザ (2018/9/22)



アテンション、プリィィィィィィィイイイズ!!

2018年9月22日、PASSPO☆着陸。
最後のフライトである。

解散を発表したのが5月(記事は→コチラ)。そこからあっというまのEveryday、4ヶ月が経ってしまいました。最後の舞台がアイドルの聖地、中野サンプラザというのが良いですね。有終の美という感じがするので。おそらく「解散」という決断をする前から決まっていた、ただ単にツアー・ファイナルの場所というだけなんでしょうけど、何だか運命的なものを感じる。
…というより、そう感じたい自分がいるだけだな。
ちょいとヲジサン、センチメンタルになってますPO☆
クルーは先月のprediaねーさんとのツーマンのとき(感想は→コチラ)でも、あっけらかんとしてましたけどね。

取り壊すまでにあと何回来るのか、中野サンプラザにイン。会場をウロウロしなかったのでまるで気づかなかったんですけど、2階ホールには歴代の衣装が展示してあったようですね。
席(1階真ん中あたり上手寄り)に着いてステージセットを見た瞬間、興奮しました。
機 材 ( 楽 器 ) が あ る !
こりゃあグラクル(バックバンド=The Ground Crew)きたな!!


湿っぽさ皆無のあいぽん(根岸愛)の搭乗アナウンスと、そこに絡んでくる他のクルーの茶々入れっぷりが、いつもどおりなんだろうけどなぜか余計に“最後”を感じさせます。
「心のシートベルトをお締めください」
締めつけられてますとも。

最後のフライトに選ばれた衣装は、ラスト・アルバムとなった「Cinema Trip」(2017)の水色のもの。それを勲章とタスキでグレードアップ。
因みに、訊かれてないけど答えるならば、管理人の好きな衣装はシングル「Growing Up」のジャケのものです。次点で「サクラ小町」かな。大人っぽいのがすき。ここ最近の衣装はあまりに可愛い路線で、というか子供っぽすぎて受けつけなかったので。ポイントは足元な気がしますね。靴&靴下。PO☆の場合、ねーさんと違って、フライトではヒールを履いて踊るわけじゃないんだけどさ。

1曲目がデビュー曲のLet It Go!!で2曲目がメジャー・デビュー曲の少女飛行って、もういきなり胸に迫ってくるものがある離陸だからズルい。限りなくズルい。ラスト・フライトのセットリストは、クルー7人と振付師の竹中夏海先生とで考え、“これぞPASSPO☆”という曲を選んだとのこと。

何かおかしいぞと感じたのが、夏空HANABIの後にWINGが始まった瞬間です。
PO☆随一のハードロック曲の登場にウイングキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!って興奮するものの、同時にアタマに上ってきたのが、「この曲こそグラクルと一緒にやるやつじゃね?」っていうこと。
そこに至ってようやく自分の勘違いに気づいたのです。
こ の 機 材 は B A N D P A S S P O ☆ 用 だ 。

 (遅)


そりゃあそうですよね。
近年はずっと自分たちで演奏するバンド形態での活動を(並行して)推し進めていたPASSPO☆ですし、そもそもこのツアーって「対バンツアー」だし。そんなことまで考えが至らなくても、注意して見りゃあ(あいぽんの)キーボード台はあるし、グラクル・メンバーが演奏する楽器とは違うし、トリプルGt分の機材が揃ってないし、Drセットの大きさの違いなんて一目瞭然じゃねーか。
結局ヒトは(というかオイラは)自分の都合の良いようにしか物事を見ないんだなぁ…等と、京極夏彦せんせの『姑獲鳥の夏』のトリックを思い出したりしました(笑)

いやー、ガックリだわー。
勝手に盛り上がって勝手に落ち込んだわーw


でもですね、そんな自分だけのショック状態から(少し)回復すると、気づかされるのはセトリのネ申っぷり。
PASSPO☆最大の武器である(と思ってる)楽曲のつよさ、これが如何なく発揮されまくった構成は贅沢過ぎます。なんなんだこの畳み掛けは。会場のどこで観ていようが関係なく、こりゃあ全席ファースト・クラスだよ。
管理人の好きなPO曲はユニバーサル時代に偏っているので、全部そこからでも構わなかったんですけど、インディーズ時代から最新作まで万遍なく網羅した、総決算的なものだった点もパッセンジャーにとっては嬉しかったのでは。聴きたくても聴けなかったのは、Fairy TaleWith XXXXサクラ小町BEAST IN YOUGrowing Upあたりかな。逆にそれ以外は概ね聴きたいものを聴くことができた。
名曲だらけだよPASSPO☆

OTODAMA SEA STUDIOで観たときに、メンバーの名前をコールするパッセンの声のデカさに少々ウンザリさせられたんですけど、さすがにこれだけ大きな会場ともなると、それほど支障はありませんでした。音響設備は整ってるし、しっかりしたPAさんがコントロールしてるんでしょうから、ヴォーカルのヴォリュームが足りないってこともないし。近くの席にやたら大声でコールする人がいなかったってのもありますけどね。
また、ステージが大きいので、楽曲に合わせたフォーメーションの変化で魅せる、竹中せんせの振り付けが映えること映えること。


BAND PASSPO☆にかなり時間を割いていましたね。セトリのおよそ3分の1。それだけ彼女たちの中でバンドをやるってことが大きく占めているんでしょう。それは途中のMCでも表れていましたし、グループにとって重要であろう代表曲をこのセクションでバンバン披露しまくった姿勢にも表れていたと思います。
PASSPO☆らしさの塊とも言えるマテリアルGirl~初めてバンド形式で披露された記念すべきシングル曲Perfect Sky~切なさ全開の爆走キラーチューン向日葵という三連発には痺れましたね。Perfect Skyでは、スクリーンに歌詞とお披露目イベントの時の模様が映し出されて、もう泣くしかねぇ。「I don's wanna cry」とか言われても泣くしかねぇ。もりし(森詩織)のまっすぐ響く歌声に泣くしかねぇ。あまりの名曲っぷりに泣くしかねぇ。

しかしバンPO☆、予想していたのよりずっと演奏がしっかりしています。アンサンブルの圧は強くないけど、その分ちゃんと勘所を押さえており、的確。PAさんの手腕もあるでしょうけど、そこらのインディーズのバンドよりずっとまとまってる。
あとこのバンド体制、メインVoであるもりしとタンバリン担当(?)のなちゅ(岩村捺未)が、必然的にフロントマンになる(あいぽんもショルキー持って前に出てくるけどね)ってことに今さらながら気づいて、なちゅらーとしては鼻息が荒くなった。キャンディー・ルームではVoの2人が客席を歌いながら歩き回った(もりしは2階席まで!)んですけど、なちゅが2mくらいの距離に来たときには鼻息がモア荒くなりましたね。キャワイイ!!


PASSPO☆の音楽を愛でながらも、管理人がフライトにあまり足を運ばなかったのは、BAND PASSPO☆体制へと移行する時期と「アメリカン・ガールズ・ロック」を打ち出して(力強くも)キュートなイメージへと変わっていった時期が重なったからです。そこに自分の嗜好とのズレを感じたので。
PASSPO☆The Ground Crewの「HR/HMバンドを従えたアイドル・ユニット」という構図は、BABYMETALが登場する以前からのものだったし、個人的にはその路線やイメージの打ち出し方で彼女たちがどこまで躍進するのか、そういう未来を見てみたかった気はするんです。グラクルは世界一華のあるバック・バンドだと信じてますし。
でもクルーがやりたかったのが、グラクルにバックアップを任せる体制じゃなくて、自ら演奏するというBAND PASSPO☆だったんだからしょうがない。やりたいことをやるのがPASSPO☆だったんだからしょうがない。

やりたいことをやる。
辛そうなところを一切見せずにやる。
まず自分たちが楽しんでやる。
良いものを作ろうと奮闘する。
すると、周りの人が自然と協力する。

これね、学芸会ですよ。
文化祭だよこれ。
PASSPO☆のフライトの場合、体育祭みたいなノリも大いにあるけど。

ステージでのパフォーマンスを「学芸会」なんて言っちゃうと、まるで褒めてるようには聞こえないんでしょうけど、このラスト・フライトから私が受けた印象は、 「最強の学芸会」 というものです。
手作り感が満載。ステ-ジ・セットというより飾り付けと言いたくなる舞台装置もしかり。選曲もしかり。
中野サンプラザの大ホールが教室の一室に変わったかのような、そんな親密で愛すべき空気に包まれていました。

技巧の高さやメッセージ性の強さではなく、個々のメンバーの持ち味を大事にして、ひたすら“らしさ”を貫いた、あんまりプロっぽくないアイドル。
最後のステージだっていうのにフォーメーションがキマらなくてオタオタしているところも、一人がMCで喋ってるところを横から茶々入れるところも、ダンスの途中でイチャイチャしまくるところも、炭酸ガスの特殊効果を紹介するのをミスって「これ一発2,000円なんだよ!」ってあいぽんに怒られてるところも(なちゅ)、特効が吹き出す場所を把握してなくて目の前でブシュー!ってなってビビってるところも(なちゅ)、【懐かしのメドレー】コーナーで選ばれた5曲をどう繋ぐかをその場で公開リハーサルし始めるところも、全部々々、彼女たちらしい。

彼女たちらしいと言えば、というかあいぽんらしいと言えば、PASSPO☆魂(ますぽだま)のくだり。

(今までPASSPO☆で得たもの)
私はコレを(グイッと拳を突き出す)「PASSPO☆魂」と書いて「ぱすぽだま」と名付けました。

なので皆さん、今日PASSPO☆が終わってね、プロフィールとか色々変えると思いますけど…、
最後に項目、「持ち物」と書いて「PASSPO☆魂」と書いてください。

関係者の皆さんも名刺に書いてもらって大丈夫です。

だってPASSPO☆魂、私たち持ってたら、某龍の玉みたいに集まったら復活するかもしれないんだよ!


他のクルーから「何言ってるか分かんない」「すごくすごくごめんなさい。こういう子なんですー」「ゲームのし過ぎなんですよ」等と言われつつも、中二病全開のリーダーは目をギラギラさせてのまたうのだ。
つーか、これがアンコール最後のMCだぞ(笑)
あいぽん、推せる。

最後まで明るく楽しい。
周囲を幸せにするようなオーラを放ち、なおかつ他者との距離を感じさせない。
そんな彼女たちだからこそ、パッセンからだけでなく、他のアイドル・グループからも愛されたんじゃないですかね。「ミュージシャンズ・ミュージシャン」という言葉がありますが、多くの“同業者”から愛されたPASSPO☆は、「アイドルズ・アイドル」とでもいうべき存在だったのではないですかね(←語呂の悪さw)
あんまり熱心なファンとは言えない管理人ですけど、解散発表してからの数ヶ月とこのラスト・フライトで感じたのは、そんなこと。


懐かしのメドレー・コーナーが終わって、もりしのアカペラから無題が始まった瞬間、「あ、これはもうすぐ終わりなんだ」と胸をつかれました。全ての歌詞をここに書き連ねたいほどこのラストの場にピッタリの「I」、そのアンサーソングであるYouという流れにはまんまとヤラれた(涙腺を)。
何より嬉しかったのは、本編最後の曲にPASSPO☆最強楽曲と信じて疑わない、TRACKSを選んでくれたことです。あいぽんの(こちらは真面目なw)MCからのこの曲には号泣した。完璧な締めだったと思う。

でも先述したように、「最後まで明るく楽しい」のがPASSPO☆なんでね、アンコールにはド明るく前向きな曲が並びました。
アンコール1曲目Party like a Rockstar!ではパッセン有志が用意してくれた横断幕とサイリュームのサプライズ企画があり(1階が青+2階が白=青空!)、Music Navigationでは上から星型のメッセージ・カードが降ってきて、ダブル・アンコールの2回目の少女飛行はバンドVersion。
そして9年間のフライトの最後の曲は、バチェロレッテは終わらないでした。結婚前夜の女友達だけのパーティーをテーマに、友情と関係の永続性を歌った曲。あいぽんを花嫁になぞらえた振り付けとフォーメション。それまでは(たぶん)泣いていなかった彼女が、ここでは泣きながらみんなに囲まれてギューッてされてて、クッ…(涙

最後のクルーの雄姿は後ろ姿でした。バチェロレッテの最後がいつもああいう風に後ろ向きで(観客席に背を向けて)終わるのかどうかは知らないんですけど、あれは彼女たちも“前”を向いてるんだな、パッセンと同じ方向を向いているんだな、と解釈しました。
「僕たちは今 未来を歩いてる」
後ろ向きのまんま、目潰しの照明の光のなか、いつの間にかステージからクルーがいなくなってました。あの去り際、あの時だけはめちゃくちゃカッコ良くって、実にPASSPO☆らしくないと思いました(笑)
でもその後にスクリーンに流れたエンドロール、お世話になった人たちの名前が全部ニックネーム表記されたりしてて、そこは限りなくPASSPO☆らしくって、また泣いた。「パンサーしゃん」ってww

物事が最後に近づいていることを「泣いても笑っても~」なんて言いますけど、ほんとに泣いて笑ったラスト・フライトでした。
7人+3人のクルー、お疲れ様。
ペンネとアラビアータ機長と竹中せんせもお疲れ様。

<セットリスト>
01.Let It Go!!
02.少女飛行
03.夏空HANABI
04.WING
05.7's Up
06.HONEY DISH
07.Love Diary
08.Pretty Lie
09.くちゃLOVE

【 BAND PASSPO☆ 】
10.BABY JUMP!!
11.WANTED!!
12.キャンディー・ルーム
13.マテリアルGirl
14.Perfect Sky
15.向日葵

【 懐かしメドレー 】
16.Break out (BAND PASSPO☆)
17.ViVi夏
18.Go On A Highway
19.LALA LOVE TRAIN ~恋の片道切符~
20.じゃあね…

21.無題
22.「I」
23.You
24.TRACKS

ENCORE1
25.Party like a Rockstar! (BAND PASSPO☆)
26.STEP&GO
27.Music Navigation

ENCORE2
28.少女飛行 (BAND PASSPO☆)
29.バチェロレッテは終わらない




着陸。
2009年11月17日:六本木morph-tokyo ⇒ 2018年9月22日:中野サンプラザ
サイコー!サイコー!サイコー!に素敵な旅でしたよ。


20180922_passpo_lastflight_memories.jpg


持ち物 : PASSPO☆魂

また逢えるときまで


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