CROSS VEIN 2Days Oneman Show @ 渋谷StarLounge劇場 9/15&16

CROSS VEIN 『 Theater of CROSS VEIN ~Chapter1 & 2~ 』 渋谷StarLounge (2018/9/15、16)



CROSS VEINの2日連続ワンマン公演に行ってきましたぁん。もう半月以上前の話ですけども。今年はバンド結成10周年ということもあって、それを記念するワンマン2Daysになります。
10年というのは、このブログの出発地点でもあったLIGHT BRINGERがあと少しで辿り着くことのできなかった歳月であります。もちろん、CVがラブリーの代わりということはまったくないのですが、同じように大好きでかけがえのない存在として、この10周年記念という節目にはとても感慨深いものがあります。私が出会ってからはまだ6年くらいですけど。
いや、「まだ」じゃなくて、「もう」か。

コンセプトは『2日間でひとつの舞台が完結する長編ワンマン』というものでした。その謳い文句について、この記事を書いている今に至るまで、「そうか!2日間でひとつの舞台とはそういうことだったのか!」と膝を打つような理解にまで達してはいませんし、この先もたぶんそうでしょう(笑)。
ただ、事前の告知によって明らかになっていた「2日間で30曲以上、選曲に被りなし」という情報を合わせて考えるに、楽曲を通して2日間でバンドの歴史を辿る構成になっているんだろうな~などと愚考するわけでして。
ということは必然的に1日目の選曲がどうなるかが、おっきなおっきなポイントっす。

StarLounge劇場は好きなハコです。キャパのわりにステージは高めで観やすいので。喫煙スペースが別に設けられていないから、タバコくせーですけど。先に名前を出したラブリーを初めて観たのも、ここでした。まだブログもTwitterも始めてない頃。知り合いが1人もいない頃。ALONE 僕らはそれぞれの花を抱いて生まれた 巡り逢うために。←突然のI was born
整理番号は先行で取る必要もないほどアレでしたので、奇しくも2日間とも初ラブリーのときと同じ位置からの鑑賞とあいなりました。下手側の後方、DJブースに寄りかかっての彼氏 従者面。


さて開幕。
1日目のオープニングが雨音のSEとくれば、1stアルバム「Birth of Romance」(2012)冒頭の流れです。やはりというか、期待通りの展開。
「あまりにも美しい」Birth of Romance冒頭の一節を歌い始めたJULIA姫があまりにも美しくってロマンスがバースしましたよね。
深紅のNewドレス!!
パーソナル・カラー診断によると(→コチラ)、JULIA姫のイメージは「ペールトーン/ 死にかけの色 」ということで(笑)、「真っ赤、真っ黒は、特に似合わない」らしいんですけど、いやいや姫様、このクリムゾン・レッドのドレスはとってもお似合いでしたよ。ワインレッドや紫の差し色がはいっており、真っ赤ッ!!ってわけではなかったからでしょうか。

姫は以前から様々な色&装飾のドレスをお召しでしたけれど、CVの初期、というか1stを出した頃は、アルバムのジャケ写もあってか、赤のドレスってイメージはあるんですよね。御本人としても、そのことを意識したうえでのこのドレスの選択だったんじゃないのかしら。
とにもかくにも観ている従者(=ヲレ)にとっては視覚からのイメージ喚起力はとてもおっきく、深紅のドレスによって一瞬にしてバンドの過去と現在(「イマ」と発音したいところw)が繋がった感覚がありました。これは音源を聴いているだけではなかなか得ることのできない、ライブならでは体験です。そういや王子たちも1日目は少し前の衣装でしたね。

この鮮やかなオープニングは、バンドの歴史を辿る2日間、その第一歩として実にふさわしいインパクトを備えていました。
「かつて」を思い起こさせるイメージ。しかしそこに漂うのはノスタルジーじゃない。あの時のバンドとは違うのでね。メンバーも違うし、個々の実力もバンド総体のレベルも違う。JULIA姫の歌唱力/表現力があの頃の比じゃないのはもちろんですが、それにも増して強引なまでに“今”のバンドとしての存在を主張し、イメージを上塗りしてくるのは、演奏陣の圧力。出音の圧がもんのすごい。
(良い意味で)なんじゃこりゃ!?って思ったら、どうやらShinKi王子が心機一転新調した、新規ドラムセットによる音の変化がおっきかったようです。端的にいうと、前より重い。で、同時に金属的な光沢感があって、音の輪郭がぼやけない。なので、ヘヴィな質感もスピード感もどちらも保ってる。というか、増してる。こりゃあすげーDrサウンドだわ。プレイの素晴らしさが言わずもがなですし、叩いてる姿が前より見やすいような気がするし、2日間通してしんちゃんの叩きっぷりを見ていた時間は多かったですね。惚れる。

いやーしかし今のCROSS VEIN、ものすごい演奏力をもつバンドになってるぜ。
1日目、ShinKi王子のDrでは初となる難曲sandglassの披露が殊のほか嬉しかったし、2日目はここでライブ初公開となった「第三の星」こと変態転調鬼畜曲Brilliant Starの再現に口あんぐりモノでした。後者の“ギリギリの感じなんだよ好きなのは なまぬるい温泉はまだちょっとでいい”緊張感は、あまりにスリリングで鳥肌立ちまくりでしたわ。破綻しなかったどころか、音源の何倍もの熱を加えて完遂した瞬間には、よくやった!ってShinKi王子をハグしてやりたい気持ちでいっぱいでしたよ。←ナニサマw
あとですね、CVの場合、ゆったりとした曲でも“ロックしてる”感覚があるのよね。ココ、おっきなおっきなポイントです。このニュアンスを持つHR/HMバンドは貴重ですよほんと。大人しめな曲をやるとごく自然にKeyやGtに頼りすぎるバンドが多いなか、彼らはリズム隊の強力さと懐の深さが常に生かされた演奏になっていますから。


このブログで繰り返し触れてきたことではありますけど、ライブでは随分と“楽しい”バンドになってきたな、と。funnyってことじゃなくて、funな感じね。曲に合わせたムード演出や感情の発露はあれど、常にお耽美ずっぽりではなくて、喜怒哀楽の色んな面がステージで露わになるから、観ていて楽しい。そんな感じ。

オイ!オイ!って煽る時に王子たちにマイクを向けたりアイコンタクトしたり、ニコニコしてる瞬間が増えた今のJULIAたぁんと比べると、以前はもっとツンと澄ました感じが強かったかもしれません。決して歌いやすくも動きやすくもない、豪奢なドレス(装飾品もろもろ合わせて重さ=5kgだとか)を身に纏ってのステージングも洗練されてきました。一気にじゃなくて徐々に、オイラが気づかないうちに。琥珀の誓い冒頭の機械仕掛けの人形を模したような動きとかね、歌唱以外の部分での表現も見事でしたよ。
シングル「Profusion」が出たばかりの頃は、Red Starの最高音部に「今日は届いたね、届かなかったね」なんてことをファンも本人も気にしてましたけど、いつの間にか当たり前のようにクリアできるハードルになっていて。クッ…姫様ッ、こんなに御立派になられて爺は…ッ(ry
あと、アンコールでは珍しくグッズのTシャツを(ドレスの上に)着て登場したんですけど、さすがのセンスといいましょうか、ただ着るだけじゃなくて裾を結んだりコサージュをあしらってアレンジしてたのがkawaii!! 2日目は濃緑の“貧ぼっちゃま事件”ドレスでしたが、それに合わせて髪型もメイクも装飾品もガラリと変えていましたね。姫のこういうところ、めっちゃ推せる。
唯一、2日目の前髪のキマらなさだけが残念でした←

ShinKi王子の新規ドラムと並んで、この日初登場したNewギアが、KeiTaro“脚骨折回復”王子(Key)のショルキー。
それを肩からぶら下げてノソノソとステージ前方に来たときにゃあ、
KeiTaro、ショルキー似合わねぇ!
ってビックリしましたけど(笑)、ソロの時に嬉しそうにニヤニヤしながら弾いてる姿を2日連続で観てたら、なんだかこれもアリだなと思えてくるから不思議。
ま、ワタクシは鍵盤奏者がショルキーで演奏するのって、もともと好きじゃないんですけどね。楽器って、音を出すための道具であると同時に、工芸品であってほしいわけですよ。音以前にその造形だけでアートとして存在してほしい。私見ですけどショルキーって楽器というより、おもちゃのように見えるから、あんまりカッコ良く映らないのよね。しかも、めちゃくちゃ背の高いKeiTaroが持つと、小さいショルキーが余計におもちゃぽく見えるし(笑)
まー、彼が弾いてるところを見ているJULIAたぁんが楽しそうならそれでいいや←

MASUMI(Gt)のNewギアは、顔芸。
つーか、「ギア」じゃないし、「New」でもないんだけど。
でもこの2日間の彼の顔芸 豊かな()表情と落ち着きのなさ()は凄かったですね(笑)。「こっち見んなww」ってツッコみたくなるくらい。元々「顔で弾く」タイプのギタリストですけど、あまりにも顔で弾き過ぎだろう、と(←いいぞもっとやれ、の意)。
いや、これくらいはっちゃけてくれれば気持ちいいですけどね。耽美さはあんま無かったけどw ライブの場がfunなバンドになってきた要因って、JULIA姫の変化・成長以上に、彼とKeiTaroが持ち込んだ雰囲気によるところがおっきいんでしょう。

リーダーYoshi(Gt)は安定。信頼の盤石さ。彼が丁寧で信頼感のあるプレイをしてくれるから、MASUMIが思う存分に遊べるってのはあるんだろうなーってのはいつも感じることです。1日目は懐かしの自作ギターを持ってきてました。
Shoyo(Ba)は華がある。めっちゃある。ドレスアップしたJULIA姫の横に立って、引けをとらない華やかさとかっこよさをババーンと押し出せる王子はそうそういねーぜよ。容姿(だけ)の話じゃなくて、ステージにおける動きや表情等、全てひっくるめた華やかさね。そして溢れるダンディズム。抱いてくれ。あと、Tシャツの首回りをカットし過ぎて、演奏しながらオフショルを超えて片肌脱ぎになってしまう迂闊さ。抱かせてくれ。
そして、演奏中のShoyoが無抵抗なのをいいことに、その袖を引っ張って脱がせようとするエロ姫である。推せる。


セットリストは、初日が1stの曲が多めで、2日目は3rdから多め。でもバンドの歴史を時系列に辿った2日間ではなく、うまい具合にミックスされていました。要所に配置されたキメ曲、バラード、技巧が炸裂した難曲、変わり種(The Mysterious RoomWonderous Nightmare)、インスト曲、それぞれが2日間に振り分けられており、1日だけでも成り立つし、満足しまくるセトリ。別の言い方をすると、初日にこれだけの曲を“使い切って”しまっても(だってMaid of Lorraineやっちゃってるんだぜ?)、まだまだ見劣り(聴き劣り)しない「在庫」があるってこと。
オイラは同じタイプの曲をいくつも並べられると飽きちゃうのでね、起伏のある流れをいかようにでも組める、この武器の種類の多さはほんと強みです。CVが広義のシンフォニック・メタルであって、メロスピ/メロパワに偏っていないからこそ可能になる構成。

管理人はとってもワガママっ子なんで、どのバンドでも多かれ少なかれ、「(ライブで)やってほしくない曲」の存在があるわけです。単に好みじゃないって場合もありますし、貴重な持ち時間の○分間をこの曲の費やすなら別のあの曲をやってくれよーという場合もある。
前にも書きましたけどね、もしかしたらCROSS VEINって「この曲をやらないでくれ」っていうのが無い、自分の中ではもしかしたら唯一のバンドかもしれません。

バンドのレパートリーのほとんどをやってくれた2日間。初日と2日目、どっちが良かったか、どちらが楽しかったかって、どっちもなんですよね。それぞれの良さがありました。この2日間のセトリ、歴史とともに刻まれていたのはバンドの成長だったと思いますが、至らないところが多くてもおかしくないはずの、初期楽曲が相対的に弱くないのは凄いことだと思うし、反対に初期だけで才能を使い切ってしまったってこともない。
要はちょっとずつ色合いや感触は異なっていても、全部CVらしいんですよね。初期曲のほうがクサさや過剰さといった点では秀でているし、最近の曲のほうが技巧的な聴きどころが多く、アレンジの押し引きが効いている。MASUMIの加入によってグワッと幅が広がったのは大きいし、YoshiとMASUMIがHR/HMにのみ影響を受けた曲作りをしていないおかげもあるでしょう。
要は2人の作る曲が好き。それをJULIA姫が歌って、他のどこでも聴くことのできない世界に連れていってくれるのが好き。


CROSS VEINを聴いてきて良かった。ほんとに。
そう感じさせてくれた二夜と、これまでの積み重ねでした。
とはいえ、まぁまだ3枚なのでね、これからもっともっと素晴らしい楽曲と舞台を生み出していってほしいものです。
次の10年へと。
…って考えると時間(「トキ」と発音したいところw)の流れが怖ろしくなるオッサンである。


<セットリスト 9/15>
01.Birth of Romance ~ Noble Scar
02.Hidden Star
03.Protect the Core
04.The Revival
05.Split the Darkness
06.sandglass
07.Immortal Beauty
08.Led Moon
09.Moon Addict
10.The Mysterious Room
11.Lacrimosa
12.Beauty and the Beast
13.Sweet Spell
14.Last Melody

ENCORE
15.Maid of Lorraine


<セットリスト 9/16>
01.Tales of Departure ~ Graceful Gate
02.Precious Liberty
03.隠されしエデン
04.Brilliant Star
05.Masquerade~交響曲第25番~
06.星屑の軌跡
07.琥珀の誓い
08.Suite Museum
09.forget-me-not
10.Red Star
11.追憶は儚き雪
12.fate
13.Wonderous Nightmare
14.Eternal Dream

ENCORE
15.最果てのオリゾン
16.Brightest Hope


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