【ちょこっと感想 2017年 vol.6】

AUGUST BURNS RED「PHANTOM ANTHEM」
米国産メタルコア・バンドの8th。メタルコアはあんまり得意じゃないんだけど、このバンドは好き。同ジャンル内で一番好きかも。メロディックなギターが大活躍するバンドですのでね。
弦楽器や管楽器を持ち込んで多彩なアレンジを見せつけた前々作「RESCUE & RESTORE」(2013)ほどじゃないですが、本作もまた一筋縄ではいかない展開を備えた良曲がてんこ盛りです。ギター的にも、クリーンの響きにハッとさせられたり、オケと一緒になって哀感マシマシになったり、練られたバッキングのフレーズに魅かれたり、ヒロイックなGtソロをぶち込んできたりと、良い意味で油断ならん。
このバンドならではの引き出しの多さと複雑な楽曲展開は、勢いが殺がれるという見方もできるかもしれません。でも個人的にはこれくらい緩急がついていないと、一本調子に感じられてしまって楽しめなかったりするんですよね。技巧派にありがちなマニアックで自己満足的な方向に行ってしまわないで、聴き応えと即効性を備えた作品を出してくれる超優良安定株。④Lifeline、⑦Coordinates、⑧Generationsは名曲といってよいでしょ。傑作!!

CAVALERA CONSPIRACY「PSYCHOSIS」
元SEPULTURAのMax(Vo&Gt)とIgor(Dr)のCavalera兄弟を擁する、スラッシュ/グルーヴ・メタル・バンドの4thアルバム。SEPULTURAもSOULFLYもちゃんと聴いてない管理人ですが、このバンドは響くものがあります。Marc RizzoのリードGtがちょード派手でカッコイイから。
…となると必然的に、ファストな曲が好みに合致することが多いわけですけど、本作はその点でも大丈夫。全体的に速いから。⑦Judas Pariahはその極北。でもこのバンド、スピードだけじゃなくて、神秘的な雰囲気の演出や雑食性にも秀でてるんだよなぁ。Maxの素養ですかね。
勢いと気迫と重さと攻撃力に満ちた力作。41分というコンパクトさも◎。

THE DARK ELEMENT「THE DARK ELEMENT」
元NIGHTWISH/ソロのAnette Olzon(Vo)と、CAIN'S OFFERING/元SONATA ARCTICAのJani Liimatainen(Gt)によるバンド(ユニット?)のデビュー・アルバム。リズム隊もCAIN'S~と同じ2人だから、余計にプロジェクト臭がしてしまいますが。
「Anette+Jani」という組み合わせから自然と想像できる、メロディアスな北欧ハードポップ~シンフォ・メタルです。CAIN'S~のような曲もあれば、まんまアネットウィッシュな曲もある。期待に沿った仕上がりとも言えるし、意外性は無いとも言えます。CAIN'S~がそうであるように、本作もまた優等生的な音ですね。
でもAnetteの声がめちゃくちゃいいから、いいの。Janiのソングライティングも彼女の魅力を引き出してるし。文句を言うのは野暮。⑥Dead To Me、④Here's To You、⑨The Ghost And The Reaperの3曲はかなり強力かと!

Rakshasa「六道羅刹」
イベンター「Evoken de Valhall Production」の親分にしてEthereal SinのヴォーカリストであるYamaが、こちらではベーシストを務めるRakshasaのデビュー作。Voは元Albionの百合。ミックスとマスタリングを手掛けているのは、DGMのSimone Mularoni(Gt)。
陰陽座をメロスピ化させたような音楽をやってます。バンド・イメージや歌詞(の題材)は和風ですが、音楽的にはそれほど「和」を前面に押し出しているわけでもなく、欧州型のパワーメタル/メロディック・スピードメタルです。ただし歌メロはクサい。このクサさは日本人らしい。…というか同人音楽に通じるところがあるかも。黒猫とふっきーを折衷させたような歌声を持つ(←褒め過ぎだが)百合が、そんなメロディを歌い上げる様はかなり美味しいですね。②慟哭の海、⑤月下美人、⑥彼岸の月が好き。

AUGUST BURNS RED「PHANTOM ANTHEM」
米国産メタルコア・バンドの8th。メタルコアはあんまり得意じゃないんだけど、このバンドは好き。同ジャンル内で一番好きかも。メロディックなギターが大活躍するバンドですのでね。
弦楽器や管楽器を持ち込んで多彩なアレンジを見せつけた前々作「RESCUE & RESTORE」(2013)ほどじゃないですが、本作もまた一筋縄ではいかない展開を備えた良曲がてんこ盛りです。ギター的にも、クリーンの響きにハッとさせられたり、オケと一緒になって哀感マシマシになったり、練られたバッキングのフレーズに魅かれたり、ヒロイックなGtソロをぶち込んできたりと、良い意味で油断ならん。
このバンドならではの引き出しの多さと複雑な楽曲展開は、勢いが殺がれるという見方もできるかもしれません。でも個人的にはこれくらい緩急がついていないと、一本調子に感じられてしまって楽しめなかったりするんですよね。技巧派にありがちなマニアックで自己満足的な方向に行ってしまわないで、聴き応えと即効性を備えた作品を出してくれる超優良安定株。④Lifeline、⑦Coordinates、⑧Generationsは名曲といってよいでしょ。傑作!!

CAVALERA CONSPIRACY「PSYCHOSIS」
元SEPULTURAのMax(Vo&Gt)とIgor(Dr)のCavalera兄弟を擁する、スラッシュ/グルーヴ・メタル・バンドの4thアルバム。SEPULTURAもSOULFLYもちゃんと聴いてない管理人ですが、このバンドは響くものがあります。Marc RizzoのリードGtがちょード派手でカッコイイから。
…となると必然的に、ファストな曲が好みに合致することが多いわけですけど、本作はその点でも大丈夫。全体的に速いから。⑦Judas Pariahはその極北。でもこのバンド、スピードだけじゃなくて、神秘的な雰囲気の演出や雑食性にも秀でてるんだよなぁ。Maxの素養ですかね。
勢いと気迫と重さと攻撃力に満ちた力作。41分というコンパクトさも◎。

THE DARK ELEMENT「THE DARK ELEMENT」
元NIGHTWISH/ソロのAnette Olzon(Vo)と、CAIN'S OFFERING/元SONATA ARCTICAのJani Liimatainen(Gt)によるバンド(ユニット?)のデビュー・アルバム。リズム隊もCAIN'S~と同じ2人だから、余計にプロジェクト臭がしてしまいますが。
「Anette+Jani」という組み合わせから自然と想像できる、メロディアスな北欧ハードポップ~シンフォ・メタルです。CAIN'S~のような曲もあれば、まんまアネットウィッシュな曲もある。期待に沿った仕上がりとも言えるし、意外性は無いとも言えます。CAIN'S~がそうであるように、本作もまた優等生的な音ですね。
でもAnetteの声がめちゃくちゃいいから、いいの。Janiのソングライティングも彼女の魅力を引き出してるし。文句を言うのは野暮。⑥Dead To Me、④Here's To You、⑨The Ghost And The Reaperの3曲はかなり強力かと!

Rakshasa「六道羅刹」
イベンター「Evoken de Valhall Production」の親分にしてEthereal SinのヴォーカリストであるYamaが、こちらではベーシストを務めるRakshasaのデビュー作。Voは元Albionの百合。ミックスとマスタリングを手掛けているのは、DGMのSimone Mularoni(Gt)。
陰陽座をメロスピ化させたような音楽をやってます。バンド・イメージや歌詞(の題材)は和風ですが、音楽的にはそれほど「和」を前面に押し出しているわけでもなく、欧州型のパワーメタル/メロディック・スピードメタルです。ただし歌メロはクサい。このクサさは日本人らしい。…というか同人音楽に通じるところがあるかも。黒猫とふっきーを折衷させたような歌声を持つ(←褒め過ぎだが)百合が、そんなメロディを歌い上げる様はかなり美味しいですね。②慟哭の海、⑤月下美人、⑥彼岸の月が好き。
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