ヤなことそっとミュート「MIRRORS」

ヤなことそっとミュート_mirrors
ヤなことそっとミュート「MIRRORS」 (2018)

「ヤナミュー」こと、ヤなことそっとミュートの2ndフルアルバム。
1st「BUBBLE」(2017)ほどじゃありませんが、今回のジャケもイカす。グッとスタイリッシュになってますね。

3rd EP「STAMP EP」(2017)の4曲が全て収録されており、同作は結果的に先行シングルとなりました。そのイメージがそのまま本作に引き継がれてる、そう考えてもらえればオッケーなんじゃないですかね。

つまり、とても“バンドな”音。
ロックバンドが出す音。


アップテンポの曲が増えましたね。全体的な明度も上昇、素直に昂揚感を感じるサウンドにシフトしてきたかも。オルタナ・ロック的なノリが強化され、反対に、轟音で覆い尽くすシューゲイザーっぽさやハードコアな圧力は後退してます。とっつきやすさではこちらが上でしょう。
歌メロのキャッチーさやパッと聴きのストレートさは増しているのに、細部の拘りが相変わらずすんごいことになってますね。変拍子を当たり前のように導入してくるところや、ギターの音色処理に顕著です。中でも、クロージング・ナンバーの⑪Phantom callingのマニアックさは異常事態じゃないですかこれ。

アイドル・ユニットの音にしてはVoパートを目立たせるつくりじゃないのは同様です。ただし、しっかり芯のあるなでしこのVoを筆頭に、全体的に歌唱力や表現力の底上げが果たされており、「歌」の聴き応えが大きく増しています。というか、Vo面の弱さを意識することなく、作品世界に没入することができるようになった。

やっぱりfra-foaっぽさを感じるなぁ。音楽性がまるで同じってことはないんですけど(ヤナミューのほうがずっとテクニカルで現代的だ)、聴いていて掻き立てられる感情に共通するものがある。切ないす。
その点において、④HOLY GRAiL⑤No Regretの流れが本作の白眉。


引き続き、面白い音を出しているグループです。
危うさが無くなり、代わりに普遍的な魅力が芽生えてきた。1stのキラーLilyほどに刺さってくる曲はありませんでしたが、楽曲の平均点はこちらに軍配が上がるような気もしてます。いいね。

【お気に入り】
④HOLY GRAiL MVは→コチラ。
⑤No Regret
②クローサー
⑥Reflection
⑪Phantom calling


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