CAMEL@川崎CLUB CITTA'

CAMEL “ Moonmadness tour 2018 ” Entirety And Other Classic Songs 川崎CLUB CITTA' (2018/5/19)



クラブチッタ30周年記念企画、CAMELのアルバム「MOONMADNESS」(1976)完全再現とベスト選曲によるライブに行ってきました。
4日間のチッタ公演のうち、3日目である5月19日(土)。12,000円という高額チケにもかかわらず、曜日の関係もあってか、立ち見席(←「席」といえるのかどうかw)も含めてソールドアウトになった日です。

「MOONMADNESS」は傑作だとは思いますし、管理人も好きな作品ですが、はたしてCAMELのベスト選曲・代表曲となるとどれなんだろ??というくらいの浅~い知識でございます。自分の好みと世間的な評価が合致するのかどうかってのもありますしね。
でもこれは観ておかんとイカンような気もするし、逆にこれ観ておけば大丈夫でしょという根拠のない確信もあって、発表と同時に行くことを決めていました。

私の席は最後列。位置から考えると、よく指定席チケットが取れたなーというところでしょうか。
あんまり居心地は良くないス。普段の指定席プランよりも1列増やしたからか、最後列だけパイプ椅子という、格付けチェックにおける二流芸能人みたいになってるし、この列だけ普通に座ってるだけで前の席に膝がぶつかるほど狭く作られてるし、そもそも椅子自体が微妙に前傾してて座りにくいし、隣席は周囲を圧する巨体(というか肥満)だし、すぐ後ろには立ち見客が迫ってるし、その人は公演中エキサイトしてくるとエア・ギターをかましやがってMy後頭部を小突いてくるし。
…って、居心地が良くないどころか最悪やんけ!ww
これが12,000円のホスピタリティだとォ??!! つーか俺の背後には立つな! 俺がデューク東郷だったら貴様命が失くなっているところだぞ!←
クリムゾンは15,000円だったけどオーチャードホールで居心地は抜群だったなぁ…(遠い目

そんな、椅子席チッタには今後行きたくなくなるような環境ではあり、始まる前から気持ちが萎えかけましたが、バンドのパフォーマンスは素晴らしかったです。すんごい。めっちゃすんごい。
ステージからブリティッシュ・エナジー大放出。
聴いてるこちらは英国紳士化しました。


2部構成。
第1部はMCもなく一気に「MOONMADNESS」を再現し、その後に15分間の休憩を挟み、各時代からピックアップした楽曲に新曲を交えての第2部に。70年代の楽曲に偏ることがなく、90年代もしっかり網羅、そして新曲を2曲披露するという姿勢に、今を生きるバンドの現役感が打ちだされていたように思いますし、なにより“新しめ”の曲でもフロアの熱い反応を引き出していたのが見事。

管理人としては、CAMELといえばイコール中心人物であるAndrew Latimer(Gt&Vo)もことをまず思い浮かべますし、アンディ先生のギター・プレイを観にいこう!との思いで取ったチケットでした。
泣きのギタリストというイメージを全くもって裏切らない、顔で弾くギタリストだったのが嬉しかったです。そうこなくっちゃ!という手応え(笑)。ソロを弾く時はいかり肩気味に全身を硬直させながら、でも両手はとてもスムーズに動きまくってます。レスポールならではの太く甘いトーンで弾き倒す様がめっちゃロック・ギタリスト然としてた。

そう、ロックだったんです。
ファンタジックで柔らかな表現を得意とするラクダさんですから、多少なりとも「CAMELなんてポップだろ?」みたいなイメージがあるかと思うんです。オイラもそんな音を出してくるもんだと思い込んでました。でもロックしてた。ギャンギャン尖ってるわけでもなく、繊細なサウンドという美点を保持したまま、ロックしてた。すごい。
これってリズム隊のおかげでしょうか。アンディ先生の盟友・Colin Bass(Ba&Vo)は指弾きでバキンバキンと掻き毟るように弾いてたし、Denis Clement(Dr)はパワフル。それでいて喧しくないの。各楽器がクリアに聞こえる音響も含めて、プロの仕事だなーと感嘆いたしました。音全体に若々しいエネルギーが漲っていたのもサイコーっす。

実は、Latimerのギター・プレイよりも、バンドのアンサンブルの素晴らしさに感銘を受けたライブだったんですよね。ステージ上には4人しかおらず、その4人が人力で出している音が(ほとんど)全てなのに、なんなんでしょうこの多彩で立体的なサウンドスケープは。アンディ先生はギターだけじゃなくてフルートとリコーダーを持ち替えてプレイしてたし、何よりPete Jones(Key&Vo)の貢献が大きかったです。オルガン/シンセ/ピアノと使い分け、楽曲のイメージを決定づける音色とフレーズで大活躍。英国の田舎風景から砂漠や幻想世界まで、自由自在にイメージを浮かび上がらせてくれました。おまけにサックスまで操り、長いソロも担当する。
観ていた位置のせいもあり、ほとんど彼の演奏している姿を視界に収めることはかなわなかったんですが、驚いたのは本編が終了してメンバーが挨拶するのに並んだ時です。Denisの肩を借り、導かれるようにしてステージ中央に歩んできたPeteを見て、初めて「この人、盲目なのか!」、と。視線の使い方がちょっと違うなとは感じていたんですけど、あの演奏の自由度からしたら想像もできないことでした。口あんぐり。

CAMELはインスト・パートの多い音楽をやってるんですけど、ヴォーカル面でも素晴らしかったですね。Andrewの渋くて素朴なVo、Colinのソフトで繊細なVo、Peteの艶とハリのある歌い上げるVo、そのそれぞれが味わい深かったうえに、三声のハーモニーがそれはそれは良い響きでした。


「甘いスリリングさ」とでも表現したくなる、心地良さと昂奮が交錯するステージ。
私の考える彼らのベストとはやや違う選曲ではあったものの、バンドは素晴らしかったです。良い体験をさせてもらいました。風景が見えるような音楽は、知的好奇心を刺激されるようだったし。Chord ChangeLunar SeaUnevensongHopeless Angerあたりにはゾクゾクさせられました。Lady Fantasyでのエンディングも幸せいっぱい胸いっぱい。
和やかなメンバーと音に集中する観客という構図も良かった。

でも正直いうと、ライブを観てる最中、この前日に発表されたPASSPO☆の解散のことが何度も頭をよぎり、集中できなくなる場面があったんですよね。プログレ観ながらアイドルのこと考えてる人間が存在するのかって話ですが、ここにいるんだからしょうがない(笑)

<セットリスト>
***** 第1部:「MOONMADNESS」完全再現 *****
01.Aristillus ~ Song Within A Song
02.Chord Change
03.Spirit Of The Water
04.Another Night
05.Air Born
06.Lunar Sea

***** 第2部 *****
07.Mystic Dream (新曲)
08.Unevensong
09.Hymn To Her
10.Rose Of Sharon
11.Coming Of Age
12.Sahara
13.Rajaz
14.Dingley Dell (新曲)
15.Ice
16.Mother Road
17.Hopeless Anger
18.Long Goodbyes

ENCORE
19.Rhayder
20.Rhayder Goes To Town
21.Lady Fantasy


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