KAMELOT「THE SHADOW THEORY」


KAMELOT「THE SHADOW THEORY」 (2018)

トミー君のヒゲはアリかナシか?
 アリ
 ナシ ←


米国産シンフォニック風味メロディック・パワーメタル・バンドの12thアルバム。
ドラマーがCasey GrilloからJohan Nunezにチェンジしての1作目です。

ダークなジャケはゴシカル⇔SF的という感触の違いこそあれ、Tommy Karevik(Vo)加入後の2作(「SILVERTHORN」「HAVEN」)に通じるイメージですが、内容もまたしかり。作風も出来栄えも前作の延長線にあるものです。彼ららしい充実作に仕上がりました。
いやー、トミーKAMELOTブレないす。安定しすぎて、新鮮味の無いことが少し不満に感じるほど。

この安定感の源になっているのは、バンドの状態が良いことはもちろん、自分達の強みをしっかりと把握していることなんでしょうね。だって本作でもお得意の黄金パターンが炸裂しまくってますもん。
ONCE HUMANのLauren Hart(Vo)がゲスト参加し、MVにもなったリードトラック(→コチラ)=②Phantom Divine (Shadow Empire)なんて、前々作収録のSacrimony (Angel of Afterlife)と全く同タイプのドラマ演出方法だと言い切ってしまっていいでしょ。Lauren嬢はAlissa White-Gluz(Vo/ARCH ENEMY)の代役というわけじゃないのかもしれませんけど、曲の中での役割は同じ。黄金パターンだけにその威力は折り紙付きで、「ま~たこの手法ですかトーマス先生ww」って思いつつも、自然とガッツポーズしてしまうんだよなぁ。ズルい。

Lauren嬢はもう1曲、これまたMVになった⑨Mindfall Remedyでも客演してます。このMVがライブ映像を編集したものなんですけど(→コチラ)、Lauren姐さんなかなかアグレッシヴなパフォーマンスですな。
また、LOUD PARK 17で来日したBEYOND THE BLACKのJennifer“ニホンダイスキデス♡”Haben嬢(Vo)が、バラード曲⑥In Twilight Hoursに参加、美しく可憐な声でありながら力強さも兼ね備えた歌唱を聞かせてくれるので萌える。萌え倒す。

個人的な思い入れのせいもあり、ファスト・チューンとしっとりバラードはRoy時代に軍配を上げたいと思っていますが、ミドル~スロー・テンポの曲の聞かせ方は、当時よりも今のほうが巧みになっている気がしますね。印象に残るサビメロをもつ⑤Burns To Embraceは、本作における収穫の一つでしょう。少年合唱隊(?)のクワイヤ導入も上手い。
終盤にもう一回、クライマックスが訪れるのも本作の強みです。コンパクトでキャッチーな⑪Vespertine (My Crimson Bride)~アルバム随一のドラマティック・チューン⑫The Proud And The Brokenへの流れは、さすがKAMELOT


大いなるマンネリ・アルバム。
ここ3作連続でファンの期待にきっちりと応えているがゆえ、インパクトは徐々に減じてきています。でも、ヘヴィでメタリック、同時にダークでメロディアス、かつシンフォに頼りすぎないという、このバランス感覚を保持してくれる彼らの存在は実に貴重。

【お気に入り】
⑫The Proud And The Broken
②Phantom Divine (Shadow Empire)
⑪Vespertine (My Crimson Bride)
⑤Burns To Embrace


スポンサーサイト

COMMENT 0