ジェフリー・ディーヴァー『シャドウ・ストーカー』

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ジェフリー・ディーヴァー『シャドウ・ストーカー』 (池田真紀子 訳、文春文庫、上・下)

ジェフリー・ディーヴァーの“人間嘘発見器”キャサリン・ダンス・シリーズの3作目『シャドウ・ストーカー』を読みました。
1作目『スリーピング・ドール』の感想は → コチラ。
2作目『ロードサイド・クロス』の感想は → コチラ。

キャサリン・ダンスの友人で人気歌手、ケイリーはストーカーに悩まされていた。メールアドレスを変えても頻々とメールを送りつける男エドウィン。彼が数日後のコンサートに現れるという。ダンスが事態の対応に乗り出した矢先、ケイリーの側近が殺害された…。いかなる嘘も見抜く“人間嘘発見器”キャサリン・ダンス第3作!

ケイリーの歌詞をなぞるように起きた第1の事件。次の犯行を予測しようとするダンスらを嘲笑うように第2の事件が。犯人はやはりストーカーなのか? 捜査が難航する中、ダンスのもとに、強力な助っ人が現れた。科学捜査の天才、名探偵リンカーン・ライム。ニューヨークタイムズが「最大の難事件」と評した快作。


おまわりさんこっちです!
この人です!
ストーカーなんです!


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓




容疑者はストーカー野郎。
ストーキングされるのは人気女性カントリー歌手。パツキン。Taylor Swiftに脳内変換して読むべし。
といっても、本作のケイリー・タウンはテイラーちゃんみたいにゴシップ欄を派手に飾ることのないキャラ造形ですけどね。

キャサリンの得意技といえばキネシクスですが、ストーカー君ことエドウィン・シャープがなかなか捜査陣、特にキャサリンの前に姿を現しません。テイラーちゃ…、じゃなくてケイリーらミュージシャンの前には勿体ぶらずに登場しまくるのに。ゆえに、キャサリンがキネシクスの技術を発揮する場面がそれほどありません。人間嘘発見器、稼働せず。キーパー森崎くん一歩も動けず。というか、メインのトリックに関わる部分では発揮されていない、と言ったほうがいいかしら。それが残念な点ですね。
おまけにリンカーン・ライムとアメリア・サックスの登場はあまりに出来過ぎてるし、リンカーンの証拠分析はキャサリンのキネシクスよりよっぽど事件の解決に役立ってるじゃないか。あとはケイリーのボディーガードを務めるモーガンの人物造形がすっげー良かったので、もっと活躍してほしかったな、と。
どんでん返しのキレもやや鈍いように感じるし、ちょっと閉塞感を感じる作風です。

キャサリン・ダンス・シリーズは4作目の『煽動者』が既に刊行済み。
次はどんな事件が待っているのか、“敵”はどんな犯人なのか!?
…なんてことよりも、モテ期到来のキャサリンがマイケル・オニールとジョン・ボーリングのどっちを選ぶのかが気になってしょうがねぇ!


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