RAGE@渋谷CLUB QUATTRO

RAGE 『 SEASONS OF THE BLACK JAPAN TOUR 2018 』 渋谷CLUB QUATTRO (2018/2/22)



にゃんにゃんにゃん。
HR/HM界屈指のゆるキャラに会ってきました。

Peavy “ゆるキャラ” Wagner(Vo&Ba)、Marcos Rodriguez(Gt)、Vassilios “ラッキー” Maniatopoulos(Dr)による、新トリオ体制RAGEのライブを観るのは初めてです。LOUD PARK 16の時は、MASTERPLANとの痛恨のタイムテーブル被りによって観ることができなかったので。

当日券でCLUB QUATTROにインすると、客入りは8割強くらいでしょうか。客電が落ちると、手拍子とともに「レイジ!レイジ!」コールが湧き起って、その音量の大きさと揃いっぷりに、そうそうこの感覚こそレイジって嬉しくなります。彼らのライブの場では毎回感じることですけど、ファンの真摯かつ温かい反応が気持ちいいんですよね。騒ぐところは騒ぎ、聴き入るところはきちんと耳を傾け、曲が終わると盛大な拍手。新ラインナップでの初の日本ツアーとなった、この日もしかり。

事前にセットリストを調べていて、この曲をやってくれるんなら行くしかない!と鼻息が荒くなっちゃう曲がいくつかありました。それはGreat Old Onesだったり、Deep In The Blackest Holeだったり、Turn The Pageだったり、The Price Of Warだったりするんですけど、全部やってくれたんでもう感無量でございます。Great~はそれほど珍しい選曲じゃないですけどあたしゃあコレ大好きなんで、2曲目でリフが刻まれた時にはむをおおおお!ってなりましたし、あとの3つはなかなかレア度が高くって、かつヒネリが効いていますわね。
期待していたFrom The Cradle To The GraveEnd Of All Daysはありませんでしたが、それら全部やってたら新譜のツアーにならんですしね。

選曲にも現れているところですが、よりメロディックなバンドへと生まれ変わったように感じました。
引っ掛かりのあるリフが減った、というかあまり目立たなくなって、メロパワ的な音へシフト。独特のクセは薄らぎました。また、Shadow Out Of Timeあたりに特に顕著ですが、コーラスが大幅に強化されています。元々強力なPeavyの歌唱(衰えを全く感じさせないのがまた驚異的!)に加え、Marcosがかなり歌える人材ですし、曲によってはラッキー君も叩きながらコーラスを取ります。こと「歌」に関していえば、最強ラインナップじゃないですかね。

John Petrucci(Gt/DREAM THEATER)をDave Grohl(Vo&Gt/FOO FIGHTERS)に近づけたような見た目のMarcos、Victor Smolski様とはタイプが異なるギタリストですね。テクニカルなプレイは易々とこなしていましたが、そのタッチが奔放で荒々しい感じ。音作りにも依るんでしょうけど、ソロの音抜けは抜群、リフの輪郭のシャープさはそれほどでもなく、といったところです。
また先述の「歌」に関するところですけど、これにはビックリしました。めっちゃ上手いです。レンジは広いし声量もあるし、そのうえやたら器用。物真似が上手いというと褒めてるようにはきこえないかもしれませんけど、Peavyに似せた声でコーラスを重ねたり、アンコールのHigher Than The Skyの途中に挿入されたHeaven and HellBLACK SABBATHカヴァー)とHoly DiverDIOカヴァー)ではRonnie James Dioのそっくりさんに変貌してメインVoを担当したり。ロニーのクセをデフォルメしてコピるような歌唱でしたが、歴代ディオラー(?)の中でも上位に位置する似せ方だったんじゃないですかね。

彼に関してはVoやGtといったプレイヤー視点での評価もアリなんですけど、ステージに立つミュージシャンとして、とにかくポジティヴなエネルギーを発する人だというのが印象的でした。マイクスタンドの都合上、あまり動くことのできないPeavyに代わって、アクティヴに動き回り、上手側にも頻繁にきてくれましたし、何よりニカッと笑顔になったりベロ出ししたりと、喜びの感情表現が豊かな人です。
Marcosの器用さや屈託ない明るさが、現行RAGEの要であるようにも受けとれましたね。Peavyありきのバンドではあったとしてもね。

ライブを観てると、メンバー3人の仲の良さがビシバシ伝わってきます(笑)。
Marcosとラッキー君からPeavyへの敬意を感じるのはもちろん、Peavyから2人への信頼感もしかり。すんごい良い雰囲気よ、今のRAGE。前がそうじゃなかったわけでは決してないけど。そんなバンド内の空気が音やパフォーマンスに良い方向で反映されているのを感じました。

最後の挨拶の時には、中央の位置をお互いに譲り合いあって、『ちびくろサンボ』の虎のごとく(って表現、伝わらないか?)クルクル回ってるの可愛すぎかよ!っていう(笑)。まぁお約束のくだりみたいなもんでしょうし、最終的にはPeavyが真ん中に収まってガッチリ肩組んでましたけどね。身長&恰幅の良さ的にもそれがしっくりくるし。
しかしPeavyが手でハートマーク作るの、やばいくらいキュートでしょ。萌えるよ、萌える。さすが最強のゆるキャラ。太り過ぎて病気にならないでね。

「すげぇメンバーの揃ったすげぇバンド」ではなくなった気もしますし、職人気質みたいなものは薄らいでます。でも、未だ「とても良いメンバーが揃ったとても良いバンド」ではあるし、過去最高に親しみやすさを発散している愛すべき存在。
幸せいっぱい胸いっぱいになるライブでした。メンバーもAmazingを連発してましたが、バンドが素晴らしいプレイをして、それに対してファンが熱烈な反応を示すという光景は、毎度のことながらシンプルで美しいね。不満点は、Don't Fear The Winterのサビ入りのPeavyの煽りが「イチニイサンシー!」じゃなくて、ふつーに「ワンツースリーフォ-!」だったことくらいだよ。

<セットリスト>
01.Justify
02.Great Old Ones
03.Sent By The Devil
04.Shadow Out Of Time
05.My Way
06.Nevermore
07.Season Of The Black
08.Deep In The Blackest Hole
09.The Final Curtain
10.Turn The Page
11.Straight To Hell
12.The Price Of War
13.Blackened Karma
14.Solitary Man
15.Don't Fear The Winter

ENCORE
16.Higher Than The Sky (includes Heaven and Hell and Holy Diver Medley)


.Higher Than The Skyの最後の締めのところで、演奏しながらメンバー紹介するのすげー好き♡


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COMMENT 2

DD  2018, 03. 07 [Wed] 12:47

 あれからこの流れはいつから、と見たら、去年の秋ごろからこの流れみたいですね、Justifyから始まるのは。

 それでも歴史をほぼ網羅するセットを組めるのは、余り少ないだけに大事にしてかなければいけないですね。

 違いは、
 Sent~、Shadow Out ~を続けてること(ヨーロッパでもShadow~はやってたようですが、これ単体でした)

 Solitary Manをやってるのは、ここだけのよう。(意外というか、ヨーロッパではやってない模様)

 どんな流れでも、音を出しただけで彼らの世界に入り込めるぐらいのlive bandは見ていても楽しいし、今が歴史的に歌唱力は高いんじゃないですかね(Victor時代にも行ってますが、この人は歌うのが不得手だった模様)(musicianshipは上がってるんじゃないですか、前が1人だけとびぬけてたのとは違うし、今は一体感というのでも今が上でしょうし)。

 とにかく、こういうliveを見せてくれるなら、何度でも来てほしい、と思わせたliveでした。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 03. 12 [Mon] 20:46

DDさん、

Justify始まりは意外だなと思っていましたが、いざ本番ではあけっぴろげな今のバンドの雰囲気に合っていたように感じました。
Shadow~は嬉しかったんですけど、毎回やっているような気がするSent By~とSolitary Manが未だセトリにあるのは疑問だったりします。私がそれほど好きじゃないってだけですけどね(笑)

それはともかく、セトリに関係なく常に満足度の高いショウを見せてくれるバンドだなと、改めて感銘を受けました。ツインGt時代は知りませんが、過去のトリオ編成時にPeavy意外に「歌える」人がいたことはないので、その点は現行ラインナップの特徴であり強みでしょうね。

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