B'z@東京ドーム (2018/1/8)

B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR” 東京ドーム (2018/1/8)



B'zアルバム「DINOSAUR」に伴うツアー、『LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”』に行ってきました。東京ドーム公演2日目。成人Day。氷室京介の『LAST GIGS』以来のドームだなぁ。

ツアー・メンバーは、松本孝弘(Gt)&稲葉浩志(Vo)以下、増田隆宣(Key)、Shane Gaalaas(Dr)、Barry Sparks(Ba)、大賀好修(Gt)という、盤石の最強ラインナップになっておりまするー。


さて。
このLIVE-GYMの日程が発表された時、何故かこれは“Pleasure”的な性格のツアーであると思い込んでおり、アルバム・リリースに伴うものだとはまるで考えていなかったんですよね。その後、「DINOSAUR」の発売が告知されるに至って、ごく軽い失望感と共に、「お、アルバムに伴うツアーなのか…」となりました。

そうなってしまえば、もはや後の祭りである。
アルバムの出来が意に沿うものであろうがなかろうが、行くしかない。いや、別に行かなくてもいいんですけど、行きたくないわけじゃないし、気が向いたからプラッとハコに顔出してみた的に観ることができるアーティストではないので、行かないという選択肢はそもそもナッシング。それに最新アルバムの曲だけライブでやるわけじゃないし。
あとは「DINOSAUR」が自分にとって素晴らしい作品になってくれるよう、ただ祈るだけの日々でしたが、感想記事にも書いたように、コレがなかなか厳しい結果になりました。




以下、ネタバレしちょりますので、もしこれからツアーに参加するダイナソー諸氏がいらっしゃいましたら、ご注意くださいまし。






2018年、年が明けてもうそろそろライブねというタイミングで、本ツアーのセットリストをチェックしてみました。
「オォ!?この曲をやるのか!?」
という驚愕と歓喜と共に湧き上がってきたのは、
「このセトリの組み方で大丈夫すかね?後半盛り下がらないですかね?」
という気持ち。

アルバム「DINOSAUR」からほぼ全ての曲をやってる。しかも唯一落選した曲が、アルバムの中でもお気に入りなQueen Of The Nightとはなんたることか。
それよりも中盤以降、イチブトゼンブultra soulを配しつつも、アルバム曲と新しめの曲で固めた流れに、一種の潔さを感じつつも心配になりました。心配なのは、自分がライブを楽しめるのかどうか心配、ってことですけど。

管理人はライブで、アーティストやそのファンと一緒になって盛り上がりたいというよりは、端にステージを観たい、すげぇ音を聴かせてくれカッコイイものを魅せてくれって思いが強いです。B'zに限ったことではなく。だから、屈託なく盛り上がる観客参加型の曲よりは、稲葉が眉間にシワ寄せながら感情込めまくりングで歌い上げるようなタイプの曲に気持ちが動かされます。
そういった意味でも、あとは「哀メロ」という観点やレア度という点でも、やはりこの日のライブで痺れたのは、孤独のRunawayFIREBALLMOTEL赤い河という、90年代ソングになります。思い入れも大きいしね。
MOTELをやった位置は、日替わり(?)でDon't Leave Meに変わる仕様のようですが、いずれにせよ、次の赤い河と合わせて、荒野の叙情を感じさせる系の流れですわな。個人的にはMOTELの日で良かった。ほんとは両方聴きたいけども。

事前にセトリをチェックしているから、どこでそれらの曲をやるか分かってるんですよ。
分かっているんだけども、燃える。
「ビーズ(アクセントは語頭)のライブジムへようこそ!」直後の孤独のRunawayでは、一気に音響が整理されて音にパンチが効いてきたので、なおさらキタ━━━━ヽ(☆∀☆ )ノ━━━━!!!!感は強かったです。

だいたいこの最初のMCのタイミングで、音響調整が入るのよね。この日は屋外スタジアムとドームという差がありますけど、前回観に行った味の素スタジアムでの『LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』よりはずっとクリアな音響でした。スピーカーの設置場所が巧みなのか、使っている機材がめっちゃ良いのか、ドームとは思えないほどの澄んだ絶品トーンがタイムラグ無しに(無いように)聞こえてきます。とりわけ松本のGtは、いつも変わらぬことですが、ひとつひとつ丁寧に紡ぎ出すプレイと相まって、半端ねーツヤ!
そういや松っちゃん、青シャツの衣装も素敵でしたね。何着ても許される稲葉氏は、彼のみに許される派手パン。

かっちりと構築された楽曲をそのまんま披露するだけでなく、LIVE-GYMだとちょこちょこ演奏陣をフィーチャーした演出があったり、異なるアレンジでプレイされるのが大きな見どころです。松本と稲葉の2人だけを観たいわけじゃないし、今のバックバンド・メンバーにはスポットが当たってしかるべき実力の人達が揃っていますからね。
そんな意味では、新譜からの弱い男がハイライトだったかも。「この曲で“遊ぶ”かな?」と思っていましたが、予想通り。なかなか曲に入らない稲葉の“焦らしリード”に即興で合わせる様子も、中間部のソロ回しも、これぞロック・バンドの醍醐味だなぁと、惚れ惚れする押しと引きの巧みさでした。増田ちゃんの鍵盤無双っぷりには震えるね。あとShaneがクッソかっこいい。叩き方がクッソかっこいい。
ここからPurple Pink Orangeへの2曲の流れの中で、「ロックバンド=B'z」としての振り幅の広さを見せつけられた感がありました。あとこのバンド、演奏はもちろん超一流なんですけど、コーラス・ワークが強力ですよね。全員が歌う。Shaneも叩きながら歌う。彼、マルチ・ミュージシャンだし、自分でも歌う人だし。

それ以外の(新譜)曲でも、面白くもない曲を完璧にプレイされるから冷める…ってことはなくって、自分の贔屓目や思い入れもあるんでしょうけど、バンドの懐の深さや稲葉の茶目っ気のおかげで、ライブに終始のめり込むことができたのは良かったです。始まる前は、途中で眠くなったらどうしよ?とか考えてましたからね。

豪華なステージセットを駆使した演出効果が、予想以上に楽しかったというのもあります。恐竜の鉤爪を模したかのような骨組みがステージ上部にニョキニョキと生え(「こいつ・・・動くぞ!」)、背後にはそれと組み合わされるように5面(だったかな)のディスプレイが配置。両翼の突端部分に松本&稲葉が来て、そこで演奏することはありましたが、サブ・ステージやせり出した花道はありませんでした。
このディスプレイに映し出される視覚効果が凄いのなんの。まずやたら画質が精彩なのに驚かされたし、それを分割&結合してメンバーを映したり歌詞を映したりCGを映したり客席を映したり、それらを組み合わせたり…etc…と、実に色んな魅せ方がある。
そうした視覚面での演出に加え、パイロや紙テープ、恐竜型のバルーン(Dinasour)、巨大送風機と幻想的な踊り子さん(フキアレナサイ)といったフィジカルな演出も組み合わせてくるもんだから無敵。
それら舞台効果はふんだんに金が掛かってることを匂わせるものですけど、ポイントはそこじゃないんです。豪華だから喜ぶんじゃなくて、それら演出を楽曲に合わせて盛り込むセンスや、ファンに楽しんでもらおう、特別な体験を提供したいというアーティストやスタッフ側の気持ちを汲み取れるから、心から楽しめるわけでね。


もう30年選手ですから、ファンの年齢層は上がっているわけですけど、B'zの場合、若いファンも多いんですよね。ことある度に言及していますけど、時代々々で人気を爆発/再燃させる楽曲をいくつも出してきたことが、若いファンの掘り起こしに繋がっていることは間違いないでしょう。例えば本ツアーのセトリ、新しめの曲を固めた中盤以降での、イチブトゼンブultra soulが果たした役割ってそういうことでしょ。なかなかできない、名曲の量産という神業。
そして、そんな時代を切り拓いてきたB'zの楽曲にマッチするシーンを思い浮かべてみると、何故だか知らないけど、「部活」になるのよね。個人的には。社会人になって仕事してるところでもいいんだけども、それよりは部活の方がしっくりくるんですわ。仕事に向かう姿勢とは異なるモチベーションの拠り所とひたむきさの感覚が、曲のイメージや歌詞のメッセージ性にマッチするのかしら。近年の、といってもここ15年くらいだけど(笑)、塊感のあるロック・サウンドを聞かせるポジティヴ指向のシングル曲からは、特に強くそれを感じます。あと、ライブでのがむしゃらさや全力でバカやる2人の姿勢が、そのイメージに重なるってのも大きいですね。

なので、未だ現役感バリバリ(死語)なバンドの熱演を目に焼き付けつつも、昔を思い出して気持ちはちょっぴりおセンチ(死語)になったりもして。ここまでの自分の、B'zの道のりにも想いを馳せちゃったりして。
気に食わない作品もありますけどね(笑)、ずっと続けてくれて、本当にありがたいなって思いましたよ。「DINOSAUR」のタイトルにまつわるMCの流れで、今後の活動に関しても頼もしい御言葉をいただきましたからね、これからもお世話になります。宜しくお願いしますよ。
…というライブ初めでした。

<セットリスト>
01.声明
02.CHAMP
03.孤独のRunaway
04.ハルカ
05.ルーフトップ
06.FIREBALL
07.MOTEL
08.赤い河
09.SKYROCKET
10.それでもやっぱり
11.愛しき幽霊
12.弱い男
13.Purple Pink Orange
14.イチブトゼンブ
15.DIVE
16.Dinasour
17.King Of The Street
18.フキアレナサイ
19.Still Alive

ENCORE
20.ultra soul
21.BANZAI



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COMMENT 4

ますろ美  2018, 01. 13 [Sat] 17:03

楽しんでくれてよかったですわ♡

ヒゲ様、ご機嫌うるわしゅう。
ワタクシもアルバムのハマり度からいって、今回のライヴ十分に楽しめるかしら?と少し不安になりました。
しかしながら、ヒゲ様の分までチケットを手配しました手前、楽しくなかったらヒゲ様に申し訳ないと思い、変な汗をかいておりました。
なんとなく今年は夏秋あたりにPleasureがありそうな予感がするので、その時はまたお声がけしますわ♡

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松本ハァン  2018, 01. 13 [Sat] 17:34

この日のモーテルと赤い河は松本が素晴らしかったですねえ。
使用ギターも相まって全盛期の姿が重なりましたわ。

…というわけでB'z90年代レビューの続きを(ry

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 01. 16 [Tue] 20:48

ますろ美さん、

私の隣に居たのは貴方じゃなくて、お腹弱そうなオッサンでしたよ。
まぁいいや、次のツアーではロイホに定期忘れる中年男性じゃなくて、ますろ美さんとますろっ子さんとプレジャープレジャーしたいです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 01. 16 [Tue] 20:53

松本ハァンさん、

赤い河がレア過ぎてチビりそうでした。あの叙情こそがメロディ・メイカーとしての松本の非凡なところだよなぁ…とも考えていました。

B'z記事の続きは忘れてはいませんが、いつアップするかは分かりません(笑)
期待いただいているようで、ありがとうございます。「IN THE LIFE」の下書き(ほぼタイトルと曲名だけ)がしばらく前から存在することを伝えさせていただきますw

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