SONATA ARCTICA「RECKONING NIGHT」


SONATA ARCTICA「RECKONING NIGHT」 (2004)

4thアルバム。このアルバムあたりから離脱するファンが増えたのかもしれませんが、私はこれ大好き。1st,2ndに次いで好きですね。相変わらず全体の流れがチグハグだったり、人を馬鹿にしてるとしか思えん酔っ払いの集会みたいな⑫Jamを隠しトラックとして収録しちゃうような欠点はあります。しかし、まるでBLIND GUARDIAN化したかのような複雑なコーラス・アレンジのお蔭で、曲が以前よりシアトリカルで立体的になっており、各曲のキャラ立ちも良好。また、リズム隊の演奏自体が多彩になっているわけではないものの、低音が太くなっているように感じる音像も好印象です。

図太いリフが一瞬止まったかと思うと一気に美旋律が溢れだす①Misplacedのイントロを聴いた時点でもう降参です。かなり展開の忙しい曲ですが、歌メロの、特にサビのメロディが秀逸なので印象的なオープニング曲になっていると思います。しかし、続く②Blinded No Moreが超退屈で間延びしてしまうのがソナタ・クオリティ。前作の流れと一緒だなぁ。何狙っているのかさっぱり分かりません。③Ain't Your Fairytaleはキラー・チューンといってよい出来。これぞ、ソナタ、これぞTony Kakkoのメロディ。④Reckoning Day, Reckoning Night...は次曲へのイントロですが、これが長い。こいつらって興奮を途切れさせるの得意だよなー。これ以後代表曲となる⑤Don't Say A Wordは強力な推進力と練りに練られた多重コーラスを持つ曲。アレンジはかなり複雑ですが、マニアックな領域にギリギリ踏み込まない程度にコントロールされており、ソナタの新たな面をアピール出来ているように思います。高速ギター・ソロも聴き処。

このアルバムの良さはこれ以降の楽曲の並びにあると考えます。⑥The Boy Who Wanted To Be A Real Puppetはサラリしてベタつかない哀愁のメロディが異色の曲で、アルバムの中の新鮮なアクセントになっています。泣きのギター・ソロへの入り方が実に素晴らしい。と同系統の⑦My SeleneはJani Liimatainen(Gt)が作曲して話題になった曲。ややありがちで、綺麗に流れすぎるきらいがありますが、なかなかいい。⑧Wildfireはシアトリカルに様々な声を使い分けて隙間なく畳み掛ける完全躁状態の曲。かなり強靭で、押しつけがましい(笑)魅力を振りまいております。NIGHTWISHに感化されたかのようなシンフォニック・メタル、⑨White Pearl, Black Oceans...は本作の大きな収穫の一つ。「楽曲展開&コーラスワークの複雑さ」と「印象的なメロディ作り」の両立というテーマはこの大作で究極に達した感があります。そんなテーマ、設定してないかもしれませんが(苦笑)。⑩Shamandalieは彼らのバラードの中では特に印象的なものではありませんが、この位置に存在することに意味がある。

ボーナストラック⑪Wrecking The Sphereも大きくうねるメロディの流れに乗っているような感覚が心地よい佳曲で、本編との遜色は全くありません。

(前半はともかく、)後半の流れは隙無しじゃないか。アルバム全体を覆うロマンティックな雰囲気も好きです。

【お気に入り】
③Ain't Your Fairytale
①Misplaced
⑨White Pearl, Black Oceans...
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