誉田哲也『インデックス』

誉田哲也_インデックス
誉田哲也『インデックス』 (光文社文庫)

誉田哲也の警察小説、姫川玲子シリーズの7作目『インデックス』を読みました。
4作目『インビジブルレイン』の感想は→コチラ。
5作目『感染遊戯』の感想は→コチラ。
6作目『ブルーマーダー』の感想は→コチラ。

裏社会の人間が次々と惨殺された「ブルーマーダー事件」。その渦中で暴力団組長・皆藤が行方不明になっていた。組長の妻は、彼も巻き込まれたのではというのだが。(表題作)マンションの一室で男が合成麻薬による不審死を遂げた。近くでは、車と接触事故に遭った女性が、被害届も出さずにその場を去っていた―。(「女の敵」)ほか、姫川玲子が様々な貌を見せる全八編!

短編集っす。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓




このシリーズは好きですけど、姫川玲子って好きじゃないんですよね。というより、どんな人物なのか、自分の中のイメージが固まっていないキャラ。ガツガツしてるんだかしてないんだか、キツいんだか優しいんだか、いまいちよく分からん。あとモデルのような綺麗な容姿らしいんですけど、それもなんだか頭ン中に像が結ばない。加えて、姫川班のメンバーにもほとんど思い入れはありません。菊田を除いて、班員構成もあやふやだし。
シリーズ中、一番強烈なキャラであるガンテツは、姫川の独白の中に出てくるだけで、本作には登場しないのよね。残念。

本作の謳い文句は「姫川玲子捜査一課に復帰!姫川班再結成!」ってところでしょうし、ファンあらばそれで むをおおおお! ってなるのかもしれないですが、管理人はそうはならない(笑)。上記のような状態ですから。
でも『ブルーマーダー』の感想でも書いたように、このシリーズの雰囲気には魅かれているので、本作もそこそこ面白く読むことが出来ました。まぁ、そんなに簡単に都合良くいくかよコノヤロって思う場面も多々あるんですが。

短編集ではありますけど、全体として警視庁刑事部捜査一課に(新・)姫川班が出来るまでのストーリーになっています。時系列的に一番最後にあたる事件の真相が、滅茶苦茶やりきれない、ある意味このシリーズらしいものなんですが、姫川班に復帰した菊田が登場することで、その後味の悪さを和らげるのが心憎いです。作者うまい。

刑事を目指して勉強している頃の姫川を、女性カフェ店員の視線で描写した変わり種、「彼女のいたカフェ」がめっちゃ好き。“眠れるカフェのプリンセス”というワードの威力も強いし。また、「落としの玲子」で、別シリーズの主人公である魚住久江がちょこっと話題に上るところも、なんだか嬉しいのです。


さ~て、新体制になった姫川班でどのような物語が紡がれるのか…?


スポンサーサイト



COMMENT 0