摩天楼オペラ「PANTHEON -PART 2-」

摩天楼オペラ_pantheon2
摩天楼オペラ「PANTHEON -PART 2-」 (2017)

パンテオン!

ギョギョギョギョギョ! 
柱の内部にメタンガス!
神殿瓦礫崩し!


国産ヴィジュアル系HR/HMバンドによる、メジャー6枚目のアルバム。2017年2枚目。通常盤。
タイトルが示すとおり、前作「PANTHEON -PART 1-」(感想は→コチラ)の続編、兄弟のようなアルバムです。

本作のリリース後に、Drの悠が職業性ジストニアの悪化により脱退したり、サポートGtのJaYが正式加入したりと、バンドの体制に大きな動きがありました。前Gt・Anziの脱退以降、バンド10周年(=2017年)は激動のうちに過ぎ去っていった感があります。バンドにとってもファンにとっても。
管理人はそんな動きを傍観していただけですけど、その都度、バンドは状況を(メンバーの口から)正直に説明し、前へ進む強靭な意志を示してきました。立ち止まることなく。ファンに対してこれほど誠実に向き合っているバンドはないな、と感銘を受けたものです。


それはそうと本作。
前作に続いてギターアルバムです。…と言い切ってしまいましょう。またまた、JaYのギターが大活躍しています。
「摩天楼オペラ史上最もHEAVY METALなアルバム」との謳い文句だった前作は、蓋を開けてみればそこまでメタルメタルしてはいない、これまでのオペラ作品のバランスの良さを継承したアルバムでした。ただ振り返ってみると、全体のサウンドの中でのギターの存在感や目立たせ具合に関しては、「なるほどこりゃHR/HMだ」と納得できるものを備えていたような気もします。やっぱメタルはギターにこそ目立ってほしいのよね。

アルバム前半を中心にかなり攻めています。
Gtが動き回る③罪と罰とオイオイ系掛け声が入るスラッシーな⑤The Gamblerはとりわけ攻撃的な曲だし、④WARRIORのサビの連続ハイトーンはかなり無理してる(それがいい)。彩雨のKeyはスケールの大きさや甘美さの演出だけでなく、Gtリフと絡むことでヘヴィさや緊張感を出したりと、引き出しが多いところが良いですね。←今さら感

攻めの姿勢が鮮明とはいえ、お得意のポジティヴ・シンフォ・チューン②Beyond The Sorrow、爽やかな⑧Voyage「歌を歌おうか 少しだけ得意なんだ」にニヤリとせざるを得ない)、アルバム2枚分の締めくくりでもある⑩PANTHEON -PART 2-等が代表するように、前向きなムードが強いのでギスギスしてないし、雰囲気は明るめ。歌詞にボジティヴで力強いメッセージが多いせいもあるでしょう。

ド真ん中に配置された、⑥覇道の火よの存在が光ってます。勇壮でエピカルな曲調、パパラパーなKeyと、まるでTURISASのようなヴァイキング・メタル。KAMIJO(Versailles)のコーラスがめちゃめちゃ効いてる! あくまで「ゲスト」という位置付けでの参加なのに、曲のムードを決定づけちゃってますもん。サイコー。


敢えて比較すると、陰りのある前作の方が好きですね。
でもこれもまた、傑 作 。

【お気に入り】
④WARRIOR
⑥覇道の火よ
②Beyond The Sorrow
⑧Voyage


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COMMENT 4

かつ丼  2018, 07. 02 [Mon] 06:06

Excaliburというキラーチューンが入っていることと哀愁度では前作に軍配が上がりますが
メタリック度というか勢いではこちらに
軍配が上がりますかね
唯一のバラードである戦場の雨は音もなくは
永遠のブルー以来の良バラード(?)で満足です。
あとアルバムには関係無いですがJaYがプレイヤーだけでは無くソングライティング面でどういう曲を出して来るか楽しみです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 07. 03 [Tue] 21:33

かつ丼さん、

初めてPART1を聴いた時のJaYインパクトと彼のプレイへの思い入れの強さもあってか、私の中では明確に優劣が決まっている1と2ですが、評判を見るとほんと甲乙つけがたいところみたいですね。
JaYが曲を書いてくるのか、それが採用されるのか不明ですが、割と明るめのリフ物なんじゃないかな、と。個人的には演奏以外ではあまり期待してませんw

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TK  2018, 07. 04 [Wed] 08:25

PART1と比べると更にギターが目立ちつつミドルな歌モノがよりシリアスめになっているのが大きな違いですかね

ツアーファイナルも兼ねた悠のラストライブの覇道の火よで兄貴がゲストコーラスで出てきましたが1曲だけなのにいつもの調子で完全に空間を自分のものにしていたのが凄まじかったですw

1年で二枚出してますがどちらもキャリア内でも上位のクオリティなのは感服しました

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 07. 09 [Mon] 06:44

TKさん、

シリアスさっていうのは常にオペラに求めている要素で、豪放磊落タイプの曲よりはそちらを多くしてくれ…って思います。

私はツアーファイナルに行きませんでしたが、TKさんのコメントだけでステ-ジ上の兄貴の姿とその場の雰囲気が想像できます(笑)

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