TRIVIUM「THE SIN & THE SENTENCE」


TRIVIUM「THE SIN & THE SENTENCE」 (2017)

米国産HMバンドの8thアルバム。

前作「SILENCE IN THE SNOW」(2015)は過去最高にピンとこない作品でした。管理人にとっては「さよならトリヴィアム」しそうなくらいの手応えの無さでしたが、彼らは一つの音楽性をすでに確立してそれを繰り返すようなバンド(←否定的な意味ではなくタイプとして)ではなく、“変わり続けてきた”バンドですのでね、そこでの実験?変化?が「次」に繋がればいいなぁ…的に悠長に構えていました。

そしてこの2017年作で期待に応えてくれました。
大きな手応えを感じる会心の作品だと思いますね。

オーセンティックな歌モノ・ハードロックに急接近した前作の記事で、「さらばメタルコア。」なんて書きましたが、本作で「ただいまメタルコア。」してます。
とはいえ、彼はメタルコアという一ジャンルに収まるバンドではすでにないわけで、これは巷でよく言う集大成的な内容なのではないかと歓喜するのです。前作記事では「過渡期であると捉えたい」とも書きましたが、前作やそれ以前からのフィードバックや成果もしっかりと息衝いており、もうこれはさすがの出来だなと。過去にLAMB OF GODをはじめ、多くの著名なHR/HMバンドの作品を手掛けてきたJosh Wilburが、プロデュース/ミックス/マスタリングと大活躍したこともプラスに働いているような気もします。

TRIVIUMはドラマーが安定しないバンドとして有名ですが、またもや交代してます。新ドラマーAlex Bentは、米テクデス・バンド=BRAIN DRILLTESTAMENTのEric Peterson(Gt)率いるシンフォニック・ブラックメタル・バンド=DRAGONLORDで叩いている人。
これがいい。過去最高にいい。…かも。今までのメンバーで一番技巧的なんじゃないですかね。好みの別れるドラム・サウンドかもしれませんけど、スネアの抜けがよくて私は好きです。

幅広いスタイルを操るVoの存在感も光っています。親しみやすい(ココ大事)咆哮から、②Beyond Oblivion③Other Worlds⑦Endless Nightでのアンセミックな歌い上げまで、それらどの歌唱も板についている。Matthew Kiichi Heafy、素晴らしいヴォーカリストですよ。前から知ってましたけど、改めて本作ではっきりと証明されてる感全開ね。

飛び抜けてどの曲、というよりは全体的に良いっす。ミドルテンポの曲が多いですけど、ダレませんし。曲展開・アレンジ上手いからでしょうか。間奏もドラマティックなものが多くて嬉しんだよなー。①The Sin And The Sentenceとか⑥The Wretchedness Insideとか。④The Heart From Your Hateの細かいGtワーク、メロデスっぽい⑤Betrayerにもグッとクる。


望んでたTRIVIUM、おかえりなさい!
アメリカのバンドらしいタフさを失わず、ヨーロピアンな叙情性を上手く取り込んだ傑作かと!

【お気に入り】
⑤Betrayer
①The Sin And The Sentence
④The Heart From Your Hate
⑦Endless Night


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COMMENT 2

TK  2018, 06. 07 [Thu] 01:27

ここに来て力作爆誕なのは驚きましたね…
朗々とした歌やメロディなんかも前2作で練っていたのがここに来て真価を発揮したかという感じもして曲調自体は全然そんな事無いんですが総決算感もありますね

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 06. 10 [Sun] 23:01

TKさん、

いやー、疑ってゴメンといいましょうか(笑)、期待を裏切らない信頼できるバンドだなと、改めて感じました。
単なる回帰ではなく、前進しながらのこの力作誕生というのは、大きいですよね。飛び抜けたキラーチューンがあればなお良かった、というのは望み過ぎかもしれません。

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