Loszeal、GAUNTLET@渋谷CYCLONE

KNIGHTS OF ROUND presents 『 Excalibur Festival Vol.4 - クサメロ祭 - 』 渋谷CYCLONE (2017/9/9)



KNIGHTS OF ROUND主宰のイベント、『Excalibur Festival Vol.4 - クサメロ祭 -』に行ってきました。
というより、プログレメタル・バンド=Loszealのライブをようやく観ることができました、といった方がウチのブログ的には正しいですかね。2年越しです。デビュー・ライブの2015年7月25日はHEADSTRONG FES.と被り、2回目の2016年10月9日はLOUD PARK 16と被り…。ライブ自体、年1回のペースなんだよな(笑)

因みに、このクサメロ祭は今回で第4回ですけど、調べたら第1回の時も観ていました(レポは→コチラ)。


Cerebellar Rondo (O.A.)
KNIGHTS OF ROUNDのVoによるニュー・バンドがオープニング・アクト。この日が初ライブだそうな。
シングルGt・Key入りのネオクラシカル・メタルですね。ギタリストの「黒革パン+胸元大きく開け系光沢シャツ+ストラト」という出で立ちで、音楽性が分かる。
やりつくされたジャンルの音(特に日本では)だけに個人的には面白みは感じないし、正直言ってバンドに華は無いんですけど、Vocchang(Vo)の真摯なパフォーマンスとギターの巧さに魅かれて、なかなか楽しめました。Gtはトーンも好みで、めっちゃ気持ち良かった。
3曲をやりましたけど、その最後の曲のサビメロがクサしクサし(褒)


しかし転換時に流れているBGMが、15年前のオイラが選曲したようなメロパワ/メロスピ/メロデスの連続技だな(笑)
クサい。


Loszeal
待望のLoszeal
山田龍佐(Gt)と本郷拓馬(Ba)はトリのKNIGHTS OF ROUNDのメンバーでもあるため、2ステージの出演。Keyパートは同期音源です。
サポートDrの田中まさよしは榊原ゆいJ・A・シーザー関係の仕事もしており、新宿FACEで行われた『J・A・シーザー リサイタル 2016』は私も観ています。そこには本郷も蜂谷眞未(Vo)も参加していたわけでして、Loszealライブ・メンバーの4分の3はJ・A・シーザー繋がりということになります。

音楽的に重なるところのあるバンドを集めたイベントではあれど、その中でもLoszealの感触はちと異なります。どちらかというと明るい陽性のエネルギーを持つバンドが揃っている中、1stアルバム「Ideal World」(2015)の感想(→コチラ)でも触れたように、Loszealの持ち味は暗く妖しく(怪しく)アンダーグラウンド臭に塗れたもの。そこにシビれるあこがれるゥ。

蜂谷登場前、楽器隊がイントロを奏でるオープニングからして、ステージ上に異世界が発生します。緊張感漲るストイックな空気。バンドが放つ空気が既に異質なんですが、蜂谷の存在が特異性に拍車を掛けます。
役者がメタルを歌ってる。
というか、演じてる。
物語を紡いでる。

ヴォーカリスト、声優、芸能人(≒タレント)…、どの表現もしっくりきません。「役者」と言うほかない。
彼女の個性、立ち位置は独特です。歌い回しのクセが強いから忌避されるかもしれないけれど、その中毒性は異常なほど。CDを聴いた時から確信していたけど、全く予想を裏切らないその舞台役者っぷり、突き抜けた歌唱表現に、あたしゃあ一気に嬉しさがこみ上げてきましたよ。1曲目の懶惰、断絶が蜂谷節全開なこともあって、もう泣きそうっす。

歌ってる最中に顔つきが変わるんですよね。千変万化。色々な表情があるというか、引き出しが無限というか。
ステージに立つ前にチラッと見かけた彼女は、目鼻立ちくっきりの凛とした美人さんで、もちろんステージ上でもそうではあるんですけど、同時に醜女にもなることができる。優しくもあり怖くもあり、清らかでありつつ猥雑でもある。それを表情と仕草だけでコントロールするんだからものすげぇわ。陰陽座の黒猫(Vo)の歌唱・表現を表して「幼女から老婆まで」なんて言いますが、その“キャラ”が瞬間瞬間で入れ替わるかのよう。
さすがは舞台女優というべきでしょうか、一つ一つの所作がいちいち様になってるんですよね。表情が豊かと言ってしまえば簡単なのかもしれないけど、でもええかっこしいな感じはしなくて、ごくごく自然なの。髪をかき上げて片方に寄せて流すセクシーな仕草、その嫌みの無さにオイラは涅槃へと旅立ちそうになりましたよ(笑)
バンドの世界観に合わせた暗めの照明も良かったですね。特に深紅に彩られた時の妖艶さたるや。

この日出演したバンドはどれも技巧的ではありますが、Loszealの技巧はお客さんにアピールする類のものというより、自らの裡へ内へと向かっているかのよう。探求する修行僧っぽいというかなんというか。テクニック的に不安があるわけもなく、ただただ職人芸に目を見張るのみでした。
緻密かつ冷静に楽曲を組み上げる山田&本郷の弦楽器隊、大きなアクションでビシバシ叩きまくってバンド・サウンドにぶっとい芯を作る田中。そのトライアングルの中にメタル・ヴォーカリストとしては希少種である蜂谷が放り込まれてもなお、不思議と調和しているのが面白いです。バンド全員が一丸となって攻めてくるようなパフォーマンスではないのに、このまとまりの良さね。もっと演劇的な、突っ込んで言ってしまえばJ・A・シーザー的な匂いがプンプンするのかと思いきや、田中のパワフル&テクニカル・ドラミングのおかげでしょうか、HR/HMらしい攻撃性やスピード感があって良かったです。

過去2回のライブとも4曲のセットリストだったみたいですが、今回もそう。ただ半分の選曲を入れ替えてきたようです。アルバムの幕開けを飾る大作懶惰、断絶とMVになったFreak Outsiderはそのままに、(彼らにしては)ストレートなパワーメタル曲Repeat Itselfとヘヴィでゴシカルなバラード調の新曲Hazy Moon(表記不明)を追加。うぉー、大作をやっているとはいえ、4曲は少ねー! 2時間くらい聴いていたい。(曲がないけど)

素晴らしいライブでした。最高。
同じ感覚を別のバンドでは味わえないなーという意味で、彼らの存在はめちゃくちゃ貴重ですよ。同期音源でもその世界観にブレはありませんでしたけれど、これ生Key入ったら失神しちゃうやつですわ。
え~と、次のライブはいつですかね?(笑)
<セットリスト>
1.Invitation ~ 懶惰、断絶
2.Repeat Itself
3.Hazy Moon (新曲、表記不明)
4.Freak Outsider


Loszealの途中のMCで蜂谷さん曰く、
「今日の出演者は男性ばかりで、女は私だけなんですけど」
「男性の方が念入りにメイクするんですね」
「キラッキラ」

…と仰る。品があるんだけど親しみやすい語り口で。
それを聞きながら、心の中では「ガントレットだ…。ガントレットのことだ…。ヴォーカル以外の…」って思いましたよねww


GAUNTLET
GAUNTLETと言えば、Bruce Dickinson(Vo/IRON MAIDEN)バリの勢いで登場するYu-ta(Vo)の開口一番の「トウキョォォォォオオオオ!!↑↑」ですが(笑)
↑というのは前回観た時のレポ(→コチラ)からコピってきた文章ですが、なんだよステージを隠すスクリーンが上がったら、既にYu-taスタンバってるじゃないかよ。勢いよく走り込んできてくれよ。それが醍醐味なんだから(笑)

ここしばらく、中心人物であるTask(Gt)が体調不良でライブ活動を休んでいる為、この日もシングル・ギター体制での4人ステージです。
う~~~ん、うっすいなー。アンサンブルが薄い。しょうがないんだけれど。7弦使いのAichi(Gt)がタッチ軽めの弾き方をするから、余計にそう感じるのかも。なんだか一音一音を最後まで“弾ききって”いないような感じがする。ギターが一本とはいえ、それにしてもメロディが前に出てこないんですよね。
おまけにこの日は、機材トラブルでギターの音が度々出なくなり、終盤の2曲なんてほとんどギターレス状態だったんじゃないかっていうほど。リフはいいんだけど、ソロになるとプッツリ音が途切れちゃったり、直ったかと思えば「再発」したり。Aichiはちょっと可哀想でしたね。
機材トラブルは別にしょうがないと思いますし、今回のステージではファン側にマイナスのイメージを植え付けるほどの痛手にはなっていないと思います。けれど、もしも、その状況をバンド側が“是”としている、もしくはファン側からそういう姿勢に見えるようであるならばそれはマズいと思うので、次回以降に“取り戻して”ほしいところです。幸い(?)、私も10月のガントレ主宰イベントでもう一度観ることが決まってますし。

しかし彼らのライブは楽しいですね。なんだか自然と笑顔になる。ポジティヴで熱いパワーメタルという音楽性もそうだし、合唱することを前提に作られた歌メロのおかげでもある。あと、Yu-taが無駄に何発も「イヤァァァアアアーー!!」「キェェェエエエエエーーー!!」ってハイトーン・シャウトかます様子に思わず笑っちゃうの(笑)。「無駄」とか言うと怒られちゃうかもしれないけど。彼、ハイトーンのロングシャウトをする時には、James LaBrie(Vo/DREAM THEATER)やPeavy Wagner(Vo/RAGE)みたいに、舌を前に突き出すようにして歌うのね。
機材トラブルのせいでメリハリに欠けた出番の間、お客さんは終始にこやかな彼の存在に助けられたところがあるし、逆にバンド側はお客さんの温かい声援と合唱に助けられたところが大きいでしょう。
リベンジ頼む。
<セットリスト>
1.Garden Of Vengeance
2.In My Life
3.The Calling
4.Arising For The Faith
5.Beyond The Wall
6.Spread Your Wings


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