IN FLAMES「colony」


IN FLAMES「colony」 (1999)

スウェーデンのメロディック・デスメタル・バンド、4thアルバム。

アルバム・タイトルは本来は「c・o・l・o・n・y」という、「お・も・て・な・し」みたいな表記になってるんですけど、そのまま記事にすると検索に引っ掛かってこなくなるんで止めました。ジャケは引き続きAndreas Marschallが担当。
この後しばらくの間続くことになる、Anders Friden(Vo)、Jesper Stromblad(Gt)、Bjorn Gelotte(Gt)、Peter Iwers(Ba)、Daniel Svensson(Dr)というラインナップが完成しています。

出世作…、なんでしょうかね。
前作「WHORACLE」(1997)の時点で、我が国では既に確固たる地位を築いていたように思えますけど、ここにきてさらにアクセルが踏み込まれたというか。トイズファクトリーによる本作の広告が、同日発売のARCH ENEMYの3rd「BURNING BRIDGES」と一緒にババーンッ!!と2枚並べて「さぁ買え!!」と言わんばかりのものだったのを思い出します。

前作の記事で、
クッサクサの美旋律、フォーク・ミュージックの要素、アコースティック・ギターの導入、正統派メタル的な洗練とイモっぽさの絶妙なバランス等、彼らの美点と(私が)考える要素が全て揃っていたのはこのアルバムのみ
と書きました。
そこからさらに正統派メタル寄りになり、(⑥Pallar Anders Visaというインスト小曲はあれど)フォークの要素は少なくなり、一気に洗練してきました。垢抜けた、装飾が削ぎ落とされてカッチリしてきた、とも言えるかもしれません。音質も良いです。
オープニングの①Embody The Invisibleは彼らの持ち曲の中でも最も強力なものの一つでしょうし、③Scornもそれに準ずる出来。クリーンVoをフィーチャーした②Ordinary Storyは、新機軸にして既にその成果が花開いています。まぁ冒頭から強烈な曲が続くアルバムですよね。
Andersの表現力・攻撃力アップ度合いも目覚ましいです。Voパート由来の頼もしさがグッと増してる。

バンドが放つスケール感は明らかに大きくなっており、これで文句を言うのは贅沢ってものかもしれませんが、個人的にはアルバム後半が飽きてくるんですよね。1曲1曲を抜き出して捉えると良曲揃いなんですが、メロディの質感と楽曲構成が似ているのか、通して聴いていると楽曲それぞれの個性が乏しいような気がして。統一感はあれど、おしなべてアルバム全体が平坦に感じますね。


停滞することを拒否して、貪欲によりモダンな方向へと進んでいかんとするバンドの瞬間を切り取った力作。
でもオイラはそこまで好きじゃないんだ、という(笑)

【お気に入り】
①Embody The Invisible
③Scorn
②Ordinary Story
⑤Zombie Inc.
⑬Man Made God


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