パスピエ「パスピエ TOUR 2017 “DANDANANDDNA” Live at NHK HALL 2017.5.7」

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パスピエ「パスピエ TOUR 2017 “DANDANANDDNA” Live at NHK HALL 2017.5.7」 (2017)

パスピエアルバム「&DNA」に伴うツアー『DANDANANDDNA』。そのファイナル公演であるNHKホールでのライブを収めた映像作品。2枚組のDVDで、1枚目が本編、2枚目がアンコールとバックステージ映像になっています。

このライブの直後、5月10日にDrのやおたくやが脱退することが発表されました(記事は→コチラ)。この日のライブが彼のパスピエでの最後のステージになったわけではありませんが、パッケージ化された映像作品として残るのは、おそらくこれが最後でしょう。
そんな、バンドとしてもファンとしても一区切りとなる作品ではありますけど、とりわけそういう“匂い”はしません。彼の姿が多く映るわけでもないし、しんみりした空気は一切感じさせない作品になっています。ま、当日のライブでもそんな空気はまるで漂っていなかったんでしょうね。成田ハネダ(Key)の「これからも引き続きパスピエ宜しくお願いします」というMCでも全く予兆はありませんし。ありませんしというより、感じさせないようにしてますし。

バンドがもっていたミステリアスさは薄れました。日本武道館の公演を収めたDVDの時よりもさらに。そして一気に。
白を基調にしたステージで、照明も明るいものが多いため、余計にそう感じますし、何より大胡田なつき(Vo)の顔がはっきりと映ってるので。ヴォーカリストだから当然画面にも多く映るんですけど、それにしても赤裸々にさらけ出してるなーという印象。数年前とはえらい違いだわ。

歌唱に関しても、良い意味でラフさや遊びを入れたりして、細やかな表現よりもライブの場でのノリを重視してきているような感じ。曲やパートによってですけどね。それであっても個性が薄れたり、適当に歌ってんなー等と思わせるような人ではないですから安心です。でも、表情がはっきりと映ることも合わせて、随分とフレンドリーな印象が強くなったかな。以前はもう少し深窓のお嬢様的な趣きがあった(笑)

パスピエは“人力”なのが凄いよねぇ。
ステージから出てくる音が全部、その場でメンバーが奏でている音。同期音源は使ってないですよね? こんなにもカラフルで緻密な音楽を人力のみで再現しつつ、さらには生演奏の熱さや即興的な遊びも込める。すげぇアンサンブルですわ。トキノワの間奏なんて毎回圧巻です。最後、グリッサンドする時にニヤッとする成田がイカす。
S.Sはいつもならば本編ラストあたりかアンコールにやるパターンですが、これが中盤辺り、遊びをふんだんに取り入れたヴァージョンになっていて驚きました。まるで別の曲のように生まれ変わってましたからね。いつものヴァージョンの方が好きだけど(笑)
しかし成田のKeyから滾々と湧き出てくるカラフルなフレーズの数々は素晴らしいね。音の魔術師。

エンタメ性の高い派手な舞台演出はありません。強いて言えば、LEDレーザー乱舞くらい? でも天井からオブジェが吊り下げられたり、オープニングでは大胡田の即興マーブリングがあったり、ステージ全体をキャンバスに見立てたかのような照明がバンドのパフォーマンスと絶妙に調和していたりと、会場の大きさに関係ないファンとの親密さが滲み出ているように感じるので素敵。
あっという間の2時間です。

しかしフロントの3人(大胡田、三澤勝洸、露崎義邦)がワイヤードなのが、気になって気になってしょうがないわ。そんなにワイヤレスは使いたくないのか?(笑)


DISC 1
01. ヨアケマエ
02. ギブとテイク
03. とおりゃんせ
04. 永すぎた春
05. チャイナタウン
06. やまない声
07. ああ、無情
08. DISTANCE
09. くだらないことばかり
10. ON THE AIR
11. S.S (TOUR 2017 ver.)
12. おいしい関係
13. トキノワ
14. メーデー
15. マイ・フィクション
16. ラストダンス
17. ハイパーリアリスト
18. MATATABISTEP
19. スーパーカー

DISC 2
01. シネマ
02. 最終電車
03. フィーバー
04. backstage


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