GAMMA RAY「LAND OF THE FREE Ⅱ」


GAMMA RAY「LAND OF THE FREE Ⅱ」 (2007)

9thスタジオ・アルバム。
国内盤と海外盤では曲順が異なるらしいです。私が持ってるのは国内盤ですので、この記事もそれに準じております。

さて、どこかで見たようなタイトルから分かる通り、1995年リリースの4thアルバム「LAND OF THE FREE」の続編という位置付けです。同作はストーリー性のあるアルバムというわけではありませんので、「物語の続き」ということではなく、ライナーノーツにもあるように、音楽的方向性の指針として意識したということでしょう。
つまり一口でいうと、疾走感と快活さのある陽性メロパワ。そして、歌詞のテーマの多くは、自由・解放・団結・啓示・新世界樹立あたり。このアルバムを以ってKai Hansen(Vo&Gt)の古巣であるHELLOWEENとのカップリング・ツアーに出かけたというのも、しっくりくるものがあります。

方向性としては自分達の本分を取り戻したかに見えますが、前作で小休止していた感のあるパクr…、オマージュ癖も復活(笑)。このバンドの場合、Kaiがパクr…、オマージュらなくても(いや、やってるんだけど)他のメンバーがやるから心強い(?)。
私は別にパクりについてはあまり気にしないし、そもそも言われるまで気づかないことも多いです。それよりも本作で気になったことは、サビ裏で使われるコーラスですかね。かつてないほど豪華に重ねるコーラスによって、元の歌メロがうやむやにされてるような気がしないでもない。別の言い方をすると、それほど強力ではない歌メロの印象をコーラスのインパクトで持ち上げてやろう的な匂いがする…。このあっけらかんとした明るさがダメなんでしょうか、どうものめり込めない曲が多い作品です。

また、管理人が頼りにしていたHenjo Richter(Gt&Key)の神通力がそろそろ失われつつあるんじゃないか、と感じ始めたのが本作です。今回も2曲、⑤Rain⑪Hear Me Callingというファスト・チューンを提供していますが、なぜかあんまりピンとこない。悪くはないけど、以前と比較してキラキラが足りないというか、あんまりトキメかない。う~~む。

ただし、Kai渾身の大作である⑫Insurrectionは別で、これはガッツポーズもの。正直「LAND OF THE FREE」収録のRebellion In Dreamlandっぽいところはあります。それでもこの間奏の劇的さは白眉だし、最後の最後にこの曲があることで、印象が上向きますもん。


私は、前作「MAJESTIC」(2005)の方が試行錯誤して新たな音を産み出そうという気概を感じたし、アレンジにも面白みがあったかなーという感想ですが、彼らに求められている路線は本作であるように思います。パクりはともかくとして。明るく分かり易いメロパワ。

【お気に入り】
⑫Insurrection
②From The Ashes


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COMMENT 2

DD  2018, 05. 15 [Tue] 19:52

 むしろ、前作・今作で、この方向性でやる、という意思表示を示してる気がしないでもないですが。(悪い意味ではないですよ、方向性が見えた、という点で。またはその前の作品を含めたほうがいいのかもしれません、3つで1つというのが正確かも)

 ともかく、これで1つの方向性を見出したはいいですが、その後を見ると、シングルリリース→「empire Of The Undead」リリース→best盤リリース(その前後でVo.加入ありますが、大勢に影響するかどうかさておき)→久方ぶりのHelloween再加入(Pumpkins United)という流れですよね?

 歌うのが辛くなったとはいえ、Vo入れたのに、Pumpkins Unitedをやるというのは、新Vo.にとってはどうなんでしょう?(結構長く続きそうなだけに)

 この流れだと、戻ってalbum制作するのが10年たってもおかしくない状況だけに、bandがどうなるか気になります。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2018, 06. 10 [Sun] 22:46

DDさん、

個人的な感覚では、Kaiはそんなに長期的なヴィジョンをもって動く人ではないような気がしています。楽しければ/興味が引かれればやってみよう、といった。
Pumpkins Unitedに関しては、とりあえず全てを脇に置いて優先すべき事項になるでしょうし、事実そうなったと思うんですけど、確かにG Rayメンバー、特に新Voにとってはウェルカムな状況ではないかもしれませんね。

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