GAMMA RAY「No World Order」


GAMMA RAY「No World Order」 (2001)

7thアルバム。

前作「POWER PLANT」(1999)は管理人的には最高傑作でしたが、そういうある方向性を突き詰めたような作品の後には変化が訪れることが多いのが世の常。…かどうかは知りませんが、実際に本作は「変化」を感じるアルバムです。その変化が吉と出るか凶と出るかは、バンドへの思い入れによって人それぞれなんでしょうけれど、私はどちらかというと「凶」でした。

Kai Hansen(Vo&Gt)、Henjo Richter(Gt&Key)、Dirk Schlachter(Ba)、Dan Zimmermann(Dr)という鉄壁の布陣が持っていたマジック、それを疑い始めた作品ですね。悪いアルバムではありません。1stや2ndより好きだ。でもGAMMA RAYが、Kai Hansenがやるのに相応しい音楽なのかって考えると、疑問符がついてしまうのです。
Kaiのルーツに回帰しているというか、正統派HMに接近しているサウンドです。具体的にいうとJUDAS PRIEST。そしてIRON MAIDEN。そして、いわゆる「正統派」の音ではないけれど、ルーツという意味ではHELLOWEENも(笑)
それらルーツ回帰はKia曲に顕著です。というか、HenjoとDanが2曲ずつ書いているとはいえ、何故か全体的にKai色を強く感じるアルバムなんですね。それでこそGAMMA RAYという人も多いでしょうけど、私はこのメンバーによる“チーム・プレイ”を愛していたので、どこか違和感を感じたのも確か。

Kai曲では④Heaven Or Hellが好きですね。テーマメロと展開に彼らしさが溢れています。また、冒頭から「アーライッ!」が炸裂し、とりわけ自己再生産的匂いの強い②Dethrone Tyrannyもなかなかの良曲なんですが、これがDanの曲だというのが面白いです。
そして、やはりHenjo曲の存在が私を助けてくれます。前作収録の名曲Send Me A Signに通じるキャッチーな⑨Follow Me、ゆったりと哀メロを紡ぐバラード⑪Lake Of Tearsと、実に強力です。もう私の好みとの相性が抜群に良いですね。ここまでHenjo曲は6戦無敗・全て一本勝ちみたいなもんですから。


音質も良く、他のバンドではそう簡単に到達できないレベルの作品だと思います。
でも、あなた達オリジネイターでしょ?
そんなオマージュ丸出しでどうすんのよ?
…という思いも浮かんでしまった作品です。
ブックレットのHenjoの、「日サロ(って若い人は分かるかな?)に行って失敗した人」みたいな写真はイカす(笑)

【お気に入り】
⑨Follow Me
⑪Lake Of Tears
④Heaven Or Hell
②Dethrone Tyranny
⑥Damn The Machine


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