『レディ・ジョーカー』

レディジョーカー
『レディ・ジョーカー』

高村薫による、合田雄一郎シリ-ズの3作目『レディ・ジョーカー』を映画化した作品です。WOWOWで連続ドラマ化されたやつじゃなくて、日活で映画化されたやつ。2004年作。

日本中を震撼させた“グリコ森永事件”を元にした高村薫の同名小説を原作とした映画。出演は渡哲也、徳重聡ほか。

がっつり石原プロモーション。
徳重聡が俳優活動し始めた初期の初期じゃなかったっけコレ。因みに合田君が徳重君ね。
いつも思うんだけど、なんで日本の映画ってどれもこれも色調が暗いんだろう。


以下、ネタバレ気味なのでご注意を。
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原作小説を読んだことのない人が本作を観たら、頭ン中がハテナマークだらけになるんじゃなかろうか?
もともと何が言いたいのかよく分かんない話、というか着地点がはっきりしない話なんだけど、終盤が駆け足過ぎてさっぱり分かんなくなってるね(苦笑)。
扱っているテーマが多岐に渡っているんですね。例えば、警察組織の歪みであったり、会社と総会屋との関係だったり、被差別部落問題だったり。そして勿論、着想となったグリコ・森永事件。原作にはさらに、マスコミの取材合戦の模様や、レディ・ジョーカー犯行の模倣犯のくだりもあったかしらね。それらは2時間の映画で収まる量の物語ではないので、バッサリと端折るかストーリーを変えるかしないと、なかなかキツいんですわな。それを多分、原作に忠実になぞろうとしてるから無理が出る。

一作品としてのまとまりを考えると酷い作品なんですが、原作小説から醸し出される空気感をできるだけ再現しようとの意図は感じます。それが上手くいってるかどうかは別にして。中でも、犯人チーム間に漂う、奇妙な絆というか、高村作品特有の臭いは描けているように思います。あっけらかんとした旋盤工=加藤晴彦と、犯人グループでもあり捜査班の刑事でもある吉川晃司の存在がいいね。脅迫される日之出麦酒社・副社長=岸部一徳の不気味さも光っています。

徳重の起用は話題性を狙った面も大いにあったんでしょうけど、ちょっと荷が重かったかな、とも感じます。合田刑事のヌボーとした目と口調が、そういう役作りの為の演技なのか徳重の素なのか判断つかねぇ(笑)。終盤での吉川晃司と対峙するシーンでは「役者が違うわな」と感じちゃうし。
あと、渡哲也ってぶっちゃけ演技ヘタクソなんだよなぁw

ま、そんなこたぁどうでもよくって、とにかく むをおおおおお!菅野美穂むをおおおおお!


原作を読みなおしてみたいですね。
どこにしまってあるか分からないけど。


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