Junkers@渋谷GUILTY

SEXREX × GUILTY 共同企画 『 SEXREX SONIC 2017 』 Day:3 渋谷GUILTY (2017/8/12)

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女性Vo版TM NETWORK的ポップス・バンド、Junkersのライブを観てきました。
この日は摩天楼オペラMary's Bloodの『鋼鉄祭』@目黒鹿鳴館や、 『ap park fes 2017』@所沢航空記念公園もあったんですけどね、私としてはレア度的にコチラ。

SEXREX(セックスレックス)という“劇場版激情型アングラジャズロックバンド”と、ライブハウス渋谷GUILTYによる共同企画ベントです。これが8月10日(木)~8月13日(日)の4日間開催、20組以上のアーティストが出演という、なかなか大きな規模のイベント。
その3日目。計7アーティストが出演。それとお笑い芸人の司会、軽食・デザートの販売や占い(!笑)等、音楽だけにとどまらないフェスっぽい趣向もありました。司会をしてた芸人さんは元旦ゲリラゴリラという2人組で、なかなか面白かったです。あと声がデカい(笑)

そうそう、GUILTY久々に来ましたけど、中身がところどころ改装されており、入場したら違うライブハウスかと思いましたよ。フロア後方にあった櫓状のブースおよび関係者席が取っ払われてスッキリとしていたし、ステージを隠す“幕”が電動シャッターみたいのになってた。あとは、このフェスのためにバルーンやらモールで飾り付けしてあったことも原因ですけどね。


各バンド30分の持ち時間です。
1組目は音ノ葉という大所帯8人バンドで、男女ツインVo/和太鼓&横笛というのが編成上の大きな特徴でしょうね。GUILTYはステージの横幅が広いので可能だったんでしょうけど、この規模のライブハウスに和太鼓(しかも点数多め)を持ち込むとはびっくりです。
「バンド+和楽器」ということで、コンセプト的には要は和楽器バンドです。ということで(?)、1曲目は和楽器バンド、というか和楽器バンドのメンバーである亜沙の曲=吉原ラメント。その時点でこれは「和楽器バンド・カヴァーバンド」なのかなと思ったら、2曲目は陰陽座甲賀忍法帖でした。まさか2日続けてこの曲を聴くことになるとはね!(笑)
女性Voさんがかなり歌の上手い方でしたね。鈴華ゆう子&黒猫という、稀代の歌姫の担当パートをそつなく歌い上げていましたから。横笛もこの女性が担当しているので、手持ちマイクではなくヘッドセット・マイクで歌っており、なかなかレアな光景。
ラストには千本桜で締めてました。


Junkers
前回観たのは3月ですけども、その時は伊藤太一(Gt)が不在のため、ギター無しの体制でした。この日は4人揃った「完全体」。とはいえ、初めて観た四谷LOTUSの時よりずっと、ロック色が強く重いサウンドに感じました。ハコの音響特性もあるかもしれませんし、再始動してバンドとしてより固まってきたのかもしれません。当然のようにCD音源よりずっしりクる。

この日私が観た出演者の中では、最も暗くハードな音を出すバンドじゃないですかね。他の出演者は明るめのムードを持つバンドが多かったので。毛色が全く違うから、ガラリと空気が変わりました。温度が下がってちょっとひんやりした感じ。
HR/HM系の音楽だと、キーボードは重さというよりは軽さや華やかの演出を担う楽器であることが多いです。あとは荘厳さや神秘性を出したり、という使い方もありますけどね。反面、TM NETWORKで一番重い音を出してるのって小室哲哉によるシンセ群だったりしますし、Junkersでも柴崎裕斉(Key)の音が一番ヘヴィ。人力じゃないヘヴィネスってのは、私としてはなかなか新鮮ですし、Keyが重さや暗さといったダウナーな要素を担当するというアプローチが、メタル耳にとっては面白いです。やかましくないけど圧迫感がある、という感覚ね。この音、(同期音源部分もあるけど)とてもハーパン&サンダルという、まるでコンビニに行くような格好の人(=柴崎)が弾いてるとは思えん。←

「ハード」といっても音の質感としてハードってのもありますけど、それよりも精神的にハードに響くことの方が大きいかもしれません。緊張感を感じる音なんですわ。薫(Vo)のせいだ(笑)。
音源では柔らかい歌唱も収められていますけど、“曲に入り込む”タイプの歌い手であるためか、割とライブでは緊張感高めっす。セットリストも、攻めるタイプの曲が多めで、かつ新曲2つを含んでいましたし。私にとっては一音(一声?)も聴き漏らすことができないような、聴き漏らしたくないと思うような、そんな濃密な歌唱なんですよね。穏やかな音よりも緊張感のある音を好む人間ですしオイラ。

新曲はハードめなバラード・タイプ(Uncontrollable)とメロディの積み重ねが緊迫感を増してゆく曲(Nothing)でした。2つとも柴崎が書いてるのかな。叙情的なメロディ・センスが私の好みとぴったり合いますね。癒し系というよりカッコイイ系。
1stアルバム「Chrono Circle」(2014)の収録曲よりも、バンド全体のアンサンブルを考えて作られているような気がしましたね。「Vo+Key」って構成ではなくしっかり4ピース・バンドらしさを感じたり、薫のVoを中心に据えるのではなく演奏の中に溶け込ませるように聞かせたり。
因みに、バンド・アンサンブルに触れたついでに書いておくと、Junkersの音は大雑把ですけど、柴崎&大畠和希(Dr)が緻密で無機的、薫&伊藤が生々しく有機的という、そんな感触の音を出します。その交錯、溶け合いが面白い。

メンバーがそれぞれ離れていることもあり、ライブの本数が決して多くはないバンドなだけに、貴重なステ-ジを観ることができて良かったです。新曲の出来と方向性がめっちゃ好みなので、次の作品がとても楽しみですね。
<セットリスト>
1.Endless Eight
2.Sleep Disorder
3.Uncontrollable (新曲)
4.Nothing (新曲)
5.Escape Journey



以下、Junkersの後に観たバンドの感想を簡単に。

みならいモンスター
Junkers以外では、この日唯一、あらかじめ名前を知っていた出演者です。観るのは初めてですけど。ハタチ前後の女の子スリーピース・バンド。でも結成は2009年と、そこそこのキャリアがあるのよね。
あぁ!なんて初々しいんだ!
あぁ!なんてピュアなんだ!
汚れたオジサンでゴメンよォ!
…と懺悔せざるを得ないような、まっすぐなポップス・サウンドです。オジサンの心が少し綺麗になった気がします。

Raspberry Dream
明るめ、大人のポップス・バンド。地元福岡では有名な存在だそうで、なんと福岡市民会館 大ホール(キャパ1,770)でワンマンを行うんだという。なんてこったい。歌も演奏もめちゃくちゃ巧いですね。ポジティヴなメッセージを飾りのない言葉で投げかけてくる音は、根暗な管理人にとって明るすぎるんですが、そんな好みとは全く別のところで、これだけ自由自在に楽器と歌声を操ることができれば、さぞ爽快だろうな、と。

manman
コミック・バンド+ミクスチャー・バンドで「コミックスチャー・バンド」だそうです。サックス&トロンボーンをフィーチャーした5人組。ミクスチャー具合は、ロック/ポップス/ジャズ/ファンク/ヒップホップという感じでしょうか。そこにネタ感全開の歌詞を乗せるスタイル。「中学2年生のことを歌った歌です」とか「次の曲はウ○コを我慢している時の曲です」とかのたまうんですけど(笑)、歌詞もMCもステージ・アクションも面白すぎる。たくさん笑わせていただきました。
しかし、以前観たバミューダパンツといい、コミック・バンドを冠しているバンドって、どうしてこうも演奏巧いんだろうな。


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