Jon Bon Jovi「Destination Anywhere」


Jon Bon Jovi「Destination Anywhere」 (1997)

BON JOVIの親分、2ndソロアルバム。
参加ミュージシャンがめちゃくちゃ多いです。
前作「BLAZE OF GLORY」(1990)から7年が経っていますが、その歳月は一人のミュージシャンを西部のカウボーイから都会のロンリーウルフへと変えたのであります(意味不明)。

ジャケの比較からして同じアーティストとは思えないですけど、音楽性もかなり変化しています。本隊BON JOVIの音楽性により近いのは1stでしょう。前作をバンドの年表と重ねてみると、「NEW JERSEY」(1988)と「KEEP THE FAITH」(1992)の間にリリースされていることが分かります。それに対して本作は、「THESE DAYS」(1995)と「CRUSH」(2000)の間。本隊バンドの音楽性や作風の変化を、ソロ作品がダイレクトに受けるわけじゃありませんけど、そりゃあ色々と変わってくるよね、という気はします。
ここでのJonの声は好きですね。まだ好きな時期。「CRUSH」以降は、声域の縮小に合わせてか歌い方を変えているように感じますから。

適度に肩の力が抜けた、都会的で大人のロック/ポップス。「都会的」とは言いつつも、キラキラ/ギラギラとしたエンタメやショウビジネスの派手さとは全く異なる、生活感を感じるしっとり落ち着いたトーンです。気怠さ、そして淡い色調も特徴でしょう。決して原色の強さではないです。そこに見えるのは、等身大の一人のミュージシャンの姿。
近年のBON JOVIもJonのソロ・プロジェクトのようになってはいますけど、やはりいくばくかの“バンドらしさ”は残されています。しかしこれはソロ。当たり前だけども、これぞ「ソロ」と感じる作風ですね。

地味といえばそうでしょう。前作のSanta Feのような必殺級の名曲はありませんが、そこはさすがJon Bon Joviのメロディ・センス、派手さは無くともフックが随所に仕掛けられていますし、メロディはじんわり染み入ってきます。発売当時からそこそこ好きなアルバムでしたけど、同時にお洒落過ぎるなーとも思っていました。でも今聴いた方が沁みるなぁこれ…。流行り廃りとは無縁のところで残り続ける作品かも。

【お気に入り】
⑥Every Word Was A Piece Of My Heart
②Janie, Don't Take Your Love To Town
⑫August 7, 4:15
⑤Staring At Your Window With A Suitcase In My Hand
①Queen Of New Orleans
④Ugly


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COMMENT 2

グラハムボネ太郎  2017, 08. 23 [Wed] 05:40

いかにもボン ジョヴィのソロ

おっしゃる通り、今のボン ジョヴィがいかにジョンのソロみたいでも、本当のソロとは違うバンド感がありますが、これはまさしくソロ!
いいメロディを書くよなぁ〜。
ちょっと怒ってる曲もあるけど、基本的にはとても優しいメロディで、私はコレも好きです。
つうか、ボン ジョヴィ関連で嫌いなアルバム無いなぁ(笑)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 08. 23 [Wed] 19:26

グラハムボネ太郎さん、

この時期はJonだけでなくRichieもソロらしいソロ作を作っていましたが、今のJonがソロを作ったらどうなるんでしょうね。「本隊とまるで変わらん!」って言われちゃうのか、それとも微妙に色合いを変えて作ってくるのか。
いずれにせよ今考えると、こういう等身大な作品を残せて良かったなぁ…と感じます。

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