GAMMA RAY「Somewhere Out In Space」


GAMMA RAY「Somewhere Out In Space」 (1997)

5thアルバム。
Kai Hansenがヴォーカルを兼任する体制になってからの2作目です。

Dirk Schlachterがギタリストからベーシストにスイッチ、バンドは新たにHenjo Richter(Gt&Key)とDan Zimmermann(Dr)を迎え、この後15年続くラインナップが完成しました。管理人としては、この4人によるGAMMA RAYこそが最強ラインナップでしょという認識ですし、初めて彼らのライブを観たのがこのアルバムに伴うツアーだったこともあり(たしか五反田のゆうぽうと簡易保険ホールだった)、思い入れの深い作品です。

そんなオッサンの個人的な思い出なんぞ無視したとしても、KaiのVoを受け入れることのできるメロパワ/メロスピ・ファンならば、こりゃあ間違いなく名盤でしょう。
前作「LAND OF THE FREE」(1995)同様、メロディック・パワーメタルど真ん中の作風で、これこそKaiの本領発揮というべき路線です。ただ、前作より突進力を感じさせる押せ押せムードの曲が多いので、よりとっつき易いかもしれません。勢いの良さが印象強いですが、それでいてメロディには哀愁がたっぷりなので、つまりこれサイコーです。

Kaiのソングライティングがキレまくってますね。冒頭4曲を例にとっても、起伏ある展開を盛り込んだ最強のオープニング曲①Beyond The Black Hole(これは共作)、硬派な正統派HM色強めの②Men, Martians And Machines、大らかさのある歌メロとスリリングな間奏が合わさった③No Stranger (Another Day In Life)、目まぐるしいGtワークに翻弄される④Somewhere Out In Spaceと、手を変え品を変え楽しませてくれます。
これぞKaiの王道曲というリード・トラック⑦Valley Of The Kingsも強力無比です。

このラインナップの優れた点として、4人全員が曲を書けるということが挙げられると思いますが、私はもう一歩踏み込んで、GAMMA RAYの黄金期(と敢えて言いますが)はHenjo Richterによってもたらされたと声高に言いたいんですよね。彼の作曲能力の非凡さは、正に宝です。Kaiほど多作ではなく、アルバム1枚に対して平均して2曲を提供するペースですが、そのどれもが粒揃い。Henjoが書く曲の、ヴァース~ブリッジ~サビへと流れるように紡がれる、メロディ展開の美しさに強く魅かれますね。
本作のKai曲がキレッキレなのを承知の上で、もしかしてKaiよりも良い曲書く人なんじゃね!?と興奮したのが、Henjo作の⑤The Guardians Of Mankind⑨The Winged Horseでした。とりわけ、煌びやかなメロディとワクワクする昂揚感を備えた後者は、キラーチューンと呼ぶほかない名曲。

目玉となるメロパワ曲だけでなく、合間合間にSE的小曲やDirk作のちと感触が異なる曲を配置して目先を変え、飽きさせない工夫をしているのはさすが。アルバム終盤が少々トッ散らかってくるんですけど、多幸感溢れるポジティヴ・チューン⑭Shine Onでやや強引に締めくくります(笑)。


バンドの状態が良好であることがストレートに出ている傑作。生き生きとした生命力に満ちてますわ。
私は前作より好きですね。
名盤♡

【お気に入り】
⑨The Winged Horse
①Beyond The Black Hole
⑦Valley Of The Kings
⑤The Guardians Of Mankind
④Somewhere Out In Space
②Men, Martians And Machines
③No Stranger (Another Day In Life)


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