DREAM THEATER「IMAGES AND WORDS」


DREAM THEATER「IMAGES AND WORDS」 (1992)

アメリカのプログレッシヴ・メタル・バンド、DREAM THEATERの2ndアルバム。

プログレメタルの金字塔であり、HR/HM全体で考えても名盤という評価に落ち着くでしょう。バンドのキャリアを通しても、一番人気のあるアルバムだと思います。個人的には、プログレメタルというジャンルを設定し、同時に大衆性まで獲得してしまった作品と捉えています。プログレッシヴ・ロックとプログレメタルの分水嶺になっているようなイメ-ジもある。
プログレメタルとしての彼らの先輩には、間違いなくFATES WARNINGがいるでしょうけれど、影響力の大きさやその後の(FWの)音楽的変遷を考えるとう~~ん??ってなりますし。また、同じくプログレメタルの先駆者としてよく挙げられるのがQUEENSRYCHEですけど、私はそれがまるでピンとこないので、プログレメタルといったらどうしてもDREAM THEATERになります。

管理人が初めて聴いたドリムシのアルバムですね。中学生の時か、高校入ってすぐくらい。当時はHR/HMの中に色んなジャンルがあることなんて知らなかったから、単に「メタルのアルバム」として聴いた気がします。
これが全くといっていいほどハマらなくてですね(苦笑)。②Another Dayしか良い曲ないよね? あとは①Pull Me Under「Watch the sparrow falling~」のところの鮮やかな場面チェンジくらいじゃね?という。⑧Learning To Liveのランニング・タイム、11分半ってアタマおかしいんじゃないか!?って思ってました。今では11分超えたくらいの大作じゃあんまり長く感じないけど(←軽くビョーキ)。
また、J-POP慣れしていた耳には、どの曲もサビがサビっぽく感じなかったというのもあるかもしれません。

あまり幸せな出会い方ではなかったものの、その後様々なバンドを聴き漁った結果、今では最高にお気に入りの作品に!
……っていう展開もなくてですね(笑)、以前記事にした(→コチラ)ように、彼らの作品群の中でもそこまで評価が高い作品というわけではありません。好きな度合いで言えば、中の上くらい?

アルバム前半は完璧。
ただ、竜頭蛇尾というか、集中力が最後まで続かないんですわ。アタマっから聴き始めると、毎回⑤Metropolis - PartⅠ"The Miracle And The Sleeper"の途中で集中力が途切れます。へたすりゃ居眠りこく。じゃあ聴く順番変えればいいじゃんってそういうことじゃあないんだよなぁ。収録曲順に聴きたいんですよねオイラは。あと、なんとなく曲を飛ばすのもイヤ。
まぁ自身の総力を結集して客観視すると、スムーズかつフックのある曲展開や、各メンバーの技巧や表現がアンサンブルの中に自然に溶かし込まれていることや、メタルを軸足にしつつもそこに留まらない幅広い音楽的素養をビシバシ感じ取ることができて、やっぱすげぇなぁとは思うんですけどね。ただ、他のアルバムにもっと好きな曲があるんですよ、ってことです。

録音や音作りといった、「音」それ自体にあまり感銘を受けることのない管理人ですが、本作を聴いた時にはビックリしました。その整然とした感じは、それまでに聴いたどんな音楽とも違った、なんつーか数学的なものを感じました。こりゃ理系の音楽だと思いました。数学が苦手な自分が聴いちゃいけない音楽だと思いました。
Mike PortnoyのDr、特にスネアの音がやべー!って(当時スネア・ドラムの音と分かって聴いていたわけではないが)。あとKeyの入れ方/鳴り方、Gtの響き、Baがよく聞こえること。挙げていったらキリが無いですけど、全体としてこれはアタマの良い人が聴く音楽だと思いました。アタマの悪い自分が聴いちゃいけない音楽だと思いました。
そんな音作りよりも衝撃だったのが、ブックレットの裸(?)にオーバーオール姿のMike Portnoyだったんですけど。


しかし①Pull Me Underの歌詞のテーマがシェイクスピアの『ハムレット』で、主人公ハムレットが死ぬ間際を描いた曲だって、この記事を書いてて初めて知ったよ。あのブツッと切れる不自然な曲の終わり方も死を表しているのか!?等と一人興奮しているんですけど(笑)
いやぁ人間生きてりゃあいつまでも学ぶことがありますなぁ。

【お気に入り】
②Another Day
①Pull Me Under
③Take The Time

この3曲だけ聴いてりゃあ僕ぁ満足です。


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COMMENT 6

かつ丼  2017, 07. 13 [Thu] 21:25

1曲目のブッッって終わり方はそういう仕様なのですか?
初耳です。
音のバランスがいい作品かもしれないですね
楽器を弾けないもとい弾く気が私でもそう感じます。
頭から終わりまで飽きないアルバムだと思ってますが
間奏がスリリングですし
最後はたまにキツく感じます。
あんまり褒めてないですね(笑)
結構、好きなアルバムなのですが...

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DD  2017, 07. 14 [Fri] 19:09

 問題視しないといけないのは、その音作り、構成等にかかわったPortnoy氏がいなくて、それで再現ツアーをやってしまうという、かなり突っ込まないといけない事態ですね。(新Drはまあうまいですよ、でもgroove感がまるでないように感じる、という欠点をどうすればいいのか、まるでこうしたらダメになる、の決定版を示してるのがなんとも・・)

 1曲目の終わりは、二人が自害して、永遠に・・というのを示唆してるはず。
 5曲目は、その後のalbumで続編を作るぐらいの作品なので、かなりの力作で、彼らのbest tuneを5つ選ぶとしたら、確実に入ってくるはずです。

 それぞれの曲がきちんと伝わっていて、メロディのレベルも高いので、彼らを聞き始めるには、本作から、ということになるんでしょうね。(Queensrycheの迷走は、Hear~からのGeoffの暴走によるもので、それが排除された今はましになってます。)

 こんな感じですね。

 お気に入り・・ 3,5,6 (全部と言いたいですが、あえて選ぶなら)

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B!13  2017, 07. 15 [Sat] 02:40

お久し振りです。全然コメント出来てませんが毎日見させていただいてます…という書き出しで毎回コメントしてすいません(苦笑)

ヒゲスカさんのドリムシ観にはかなり共感してます。歴代の好きなアルバムの上位3枚は「TRAIN OF THOUGHT」が一番好きという違いはありますが、僕も同じ3枚がトップ3なんです。好きな曲とそうでもない曲が混在してるって部分にも共感してます!!

「IMAGES & WORDS」は影響力が凄いのは分かりますが、僕もそこまでハマってはいないです。初めて聞いた時「Pull Me Under」の突然の終わり方をCDが不良品なのかと焦ったのを今でも覚えてます(笑)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 07. 16 [Sun] 19:00

かつ丼さん、

Pull Me Underのラストについては、メンバーが言ってるわけじゃない(と思う)ので、事実ではありませんが、そのような論評を見て「なるほどな」と納得しました。
私にとっては、本作ならではのスペシャルなものは何かって考え出すと、よく分からなくなる作品なんですよね。バランスですかね。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 07. 16 [Sun] 19:07

DDさん、

Mike Portnoyがいようがいまいが、25周年を記念するのが今しかなくて、それが大いにファンを喜ばせることのできる企画なので、進んでやるでしょうね。

Metropolis - PartⅠは代表曲だというのは理解していますし、間奏が聴きどころとも分かってはいるのですが、何故か何度聴いてもピンときません。アルバムの「~Part2」は大好きなんですけど。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 07. 16 [Sun] 19:15

B!13さん、

いえいえ、いつも訪問してくださるだけでとても嬉しいです。ありがとうございます。

ドリムシの音楽ってドラマティックでメロディックではあるんですけど、メロディのセンスや組み立て方は欧州型のメタルのそれとは異なりますし、むしろ今のヘヴィロックに近いルーツだと感じます。ゆえに、ヨーロピアンな音を好む自分とはズレるところがあると思っています。その上で、どの作品がより琴線に引っ掛かるか、って感じですね。

Pull Me Underのエンディングについては、初聴から20年以上も経ってようやく腑に落ちました(笑)

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