OZ RAM INDIO「NAKED」


OZ RAM INDIO「NAKED」 (2017)

男女混成ロック・バンドの3rdミニアルバム。
「ミニ」とはいっても、ボーナストラック1曲を含めて9曲収録されています。
先日初めて観たライブ(レポは→コチラ)会場の物販で購入した最新作です。

シングルGt編成、同期音源をフィーチャーしたラウド/エモ寄りのミクスチャー・ロック。メランコリックなロックから勢いのあるパンキッシュな曲、バラードまで一通りの曲調が揃い、OZ RAM INDIOとはこういうバンドですよ、という名刺代わりの一作になっていますね。

本作を含めて3枚のミニアルバムを買いました(それが置いてあった音源全部だったので)。2013年リリースの「The Truth」は全ての面で甘過ぎて聴いちゃいられないってのが本音ですけど、2016年の「Lost my pride」ではまるで別バンドのように、自分達のサウンドを掴んでいる感じがあります。ここでオズラムの音が固まったんじゃないですかね。かつ、ベーシストがrhythmにチェンジして現編成になってからは、音&イメージの両面でバンドの押し出し方がさらに明確になってきたんじゃないかな、と推察します。

広義のロック・バンドへの脱皮を目指しているのか、アレンジに幅が出てきて、「Lost my pride」よりもスピードに頼らないで聞かせられるようになってきたようです。叙情的なメロディ作りのセンスには光るものがあるバンドなので、ダレませんしね。また、味付けは色々でも、Megのヴォーカルを中心に据えた方向性はブレていません。いや、もしかしたらよりヴォーカル・オリエンテッドな音像に寄せてきているかな?
Megは持ち前の甘くキュートなVoだけでなく、これからもっと大人びた声を使い分けできてきそうなので、楽しみな存在です。既にミステリアスな④マリオネットや、ちょいエロな⑤Dahliaで、その萌芽を感じ取れます。また、ライブを観て、このバンドの強みはリズム感の良さだと感じたので、それを活かす方向に(も)行くと面白そう。②声明の2番のフェイク気味の歌唱とかね、とてもいい。

アレンジで冒険をしても、MegのVoがオズラムの音として印象を束ねられるような気がしています。それは間違いなくバンドの強みでしょう。逆に今後、「広義のロック・サウンド」と表裏一体の無難なサウンドにまとまってしまうとしたら、そちらの方が勿体ないですね。個性が薄らぐ危険性というか。
実はバラードの⑦By your sideにその「危うさ」を感じるので。本作で最も成熟を感じる曲で、私も好きなんですけど、どうも優等生っぽいというか、「ふつうの良い曲」に聞こえます。本作収録曲の中では、ストレートにメロディの良さが伝わってくる曲としてスパイスになっていますし、上手く機能していると思いますが、私としてはその空気がアルバム全編に広がることを望んではいない、という感じでしょうか。


良作。
ひたむきさや熱さが青臭さに感じられる場面もあるし、余裕が無かったり、意図している(であろう)ことと実際の表現に乖離があり板についてないところもあります。それらも含めて、今のオズラムの魅力なのだろうな、と。
なんとなく、かなり速いスピードで変化してゆきそうなバンドだと感じてます。それが進化なのか深化なのか、その変化の行き先が自分の好むサウンドと合致しているか、全くもって不明ですけども。

【お気に入り】
⑧LIFESIZE
④マリオネット
⑨Wish You Died
②声明
⑦By your side


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