FEEL SO BAD「PENTAGON」


FEEL SO BAD「PENTAGON」 (2017)

新体制FEEL SO BADによる第一弾作品となるミニアルバム。

川島だりあ(Vo)、倉田冬樹(Gt)、山口昌人(Dr)というお馴染みの3名に加え、沖縄のロック・バンドのベーシストであるChrisがギタリストとして加入。そして大橋雅人の後任のベーシストには、ツインBa編成HMバンドARESZの6弦ベーシスト・翔己が加入しています。なんなのこの強力なメンバー。
「ペンタゴン(五角形)」とは、この5人のメンバーのことを表したタイトルなんでしょうね。アートワークにもメンバーそれぞれのイニシャルがあしらってありますし。

この新生FSB、ポイントはなんていっても、ツインGt編成 ということでしょう。
バンドのキャリアを通してもギターが2本になるのは初めてのこと。…ですよね? というか生半可な実力じゃあ、倉田とコンビを組むなんてできないでしょうからね(笑)。その点でもChrisはすげー。実力もすげーんでしょうけど、度胸もすげー。
また、Chrisはプロデュースや録音周りのエンジニアリングも手掛けているようです。彼の存在のおかげで、もしかしたら倉田の負担っていうのは減ったりしてるのかしらね?

5曲を収録。
たった5曲ですが、実に濃厚です。

①未来への責任の冒頭からツイン・ギターがハモるテーマ・メロディが炸裂しており、良い意味で面食らいます。これほど明朗でクッサいリードがFSBにあっただろうか!?って話ですよ。大体において、このバンドで2本のギターがハモること自体、衝撃的です。
バッキングの刻みも2人だからオーバー・ダブとも感触が違うし、間奏では翔己のBaソロ~ハモリ~Gtソロのバトンパス、という美味し過ぎる流れにビックリ。FSBがここまでヒロイックな展開美を導入してくるとはッ!? 歌メロもかなりメロディックに寄せてきてますし、川島のVoがハイとロウで多重録音されているのも新鮮です。

変化という意味では、このが最もインパクトの大きい曲で、それをアルバム冒頭に配置することで「新編成」を印象付ける意図があるのかもしれません。ただ他の曲でもそれはしかりで、特に2本のGtワークの面白さを徹底的に追求したアルバムとの見方もできそうです。
倉田のギタープレイに関しては、デビュー作「AFFECT on your brain」(1994)の記事で、元NEVERMORE/現ARCH ENEMYのJeff Loomisを例に出して説明したところですけど、正に本作でのFSBは

NEVERMORE

しており、驚かされました。

のような欧州パワーメタル的なツインリードもあるので、一概にNEVERMOREとも言えないのですが、倉田&Chrisの高機能殺戮マシーン的シュレッド・ハリケーン(?)からは、Jeff LoomisとSteve Smythのギター・チームのような凄みがビシバシ伝わってきます。スラッシーで緩急激しいエクストリーム・メタルの④SPEED STARなんて、間奏もサビの後半のバッキングもゾクゾクするほどスリリングですわ。でも歌はだりあ節だから安心っていうね。

変化がキーワードの作品だと思いますが、全く別のバンドのように変わってしまったかというとそんなことはまるでなく、ヘヴィで複雑なリフも、パワフルでグルーヴィなリズム・セクションも、川島のぶっとんだ歌唱も健在。笑い飛ばすような軽妙さがあったかと思えば、逆にやけに真摯だったりという、独特の口調や言葉選びもしかり。②KAZEなんてカッコ良さげな「風」かと思いきや、歌詞のテーマは「風邪」だ(笑)。なんだよ「リンパ腺に熱さまシ-ト」ってww


破天荒さや歌詞のおバカさといった個性を失わずに、HR/HMの流儀に則ったドラマ性を取り入れ、さらに派手で技巧的になった。美しいメロディと共に。ヘヴィさを保ったまま(いや、増してるかな?)勢いと聴き易さを増してるのがサイコーで、完全にウチのブログ的に好みの方向性ですわ。今までのFSBサウンドが合わない人でもビビビっとクる間口の広さを獲得していると思いますね。
素晴らしいよ。
傑作。

【お気に入り】
①未来への責任
④SPEED STAR
③MACHINGUN
⑤DIRECT MAIL MVは→コチラ。
②KAZE MVは→コチラ。

全部だわ。


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