ROUAGE「ROUAGE」


ROUAGE「ROUAGE」 (1994)

名古屋出身のヴィジュアル系ロック・バンド、ROUAGE(ルアージュ)のインディーズ時代のフルアルバム。
本作収録の10曲のうち、8曲はリミックス/リマスタリングされて、(インディーズ期)ベスト盤「-312604806-」(1998)にまとめられています。

ROUAGEはそのキャリアの中で様々な音楽的側面を少しずつ出してくるわけですけど、最初期に関して言えば真っ当なヴィジュアル系らしい耽美路線。
今のV系は音楽的に多岐に渡り、押し出すイメージも色々あるので、一口に「V系」と言っても音楽性についてはまるで言及していないのと一緒だったりします。そもそも「ヴィジュアル系」っていう言葉自体、音楽性や音楽ジャンルを表すものではありませんしね。ただし、この頃(≒90年代)のV系といったら、その言葉を耳にしただけである程度のイメージは固まったと思うんですよね。初期BUCK-TICKLUNA SEAに連なる音というか。ま、「ヴィジュアル系」の基本フォーマットは、LUNA SEAに依って完成をみた音楽性や世界観だったんだろうな、と考えられるわけですけども。

本作もそれに則った音。
実際、本作(か次作。よく覚えていない)で初めて彼らの音に触れた私にとっては、LUNA SEAとイメージが重なるバンドでした。ジャケもそんな感じだし(これは2ndプレスのもの)。耽美、ダーク、衝動解放、宗教色強めの歌詞…みたいな。ポスト・ルナシー的な存在として大好きでした。
ただ、中~高音域に強みを持つRYUICHIに対して、KAZUSHI(Vo)は低~中音域を得意とするタイプの歌い手でしょうから、より根暗で淡い雰囲がありますね。これは彼の歌唱力や表現力が追いついていないせいでもあるんでしょうけど。英詞の発音なんてオイオイ…って思いますもん。
メンバー全員が曲を書けるのも、このバンドの特徴です。そのおかげで曲調の幅広さがある程度担保されるものの、バンドのイメージが大きくブレないのは、全体の音をRIKA(Gt)が纏め上げているからなんでしょうか。

インディーズ時代の作品だけあって、それ以降のものと比べると、まだまだ届かないところが多いように感じます。歌唱&演奏、音質、冗長な曲展開等々。私としても彼らの音源の中では最も評価の低い作品になりますし。ただ、目指してる方向ややりたいことが何かは伝わってくるし、メロディ・センスには光るところがあると思います。ライブのセットリストに残ってゆく曲もありますし。あとDrのフレーズはなかなか面白い。


本作を踏まえて次作「BIBLE」(1996)を聴くと、その成長っぷりが分かり易いです。

【お気に入り】
⑥hide and seek
④Cry for the moon
③めざめのうたげ


スポンサーサイト

COMMENT 0