KAMIJO「カストラート」

kamijo_カストラート
KAMIJO「カストラート」 (2017)

Kamijo兄貴のシングル。
カストラートというのは声変わりを防ぐために去勢された男性歌手のことですな。

ここ2年ほどはベスト盤を出したり薔薇の末裔が再始動してたりしたので、まっさらな新譜としては久しぶり。私が買ったのは、映像は付いてないけど1曲多い通常盤です。帯の「カミジョウ」というカタカナ表記が妙に新鮮だ。「カミジョー」ではなく。

録音は、VersaillesのMASASHIィ↑(Ba)とYUKIィ↑(Dr)、ソロでお馴染みのMekuゥ↑(Gt)が担当しているようです。元摩天楼オペラで、「SYMPHONY OF THE VAMPIRE」(2014)にも参加したAnziィ↑(Gt)も1ヶ所だけソロを弾いたようです。贅沢なフィーチャーっぷりである。

演劇色の強いシングルになりました。Kamijoらしいと言えば、とても“らしい”。いつものソロ作品と同様、ストーリー性を感じさせる作風ですが、これも壮大な「兄貴オリジナル妄想ストーリー」の中の一場面を切り取ったということなんでしょう。


①カストラート
全編英詞です。なかなか無茶をするな兄貴……っという感じですが、薔薇末裔の“ほぼ英詞曲”The Revenant Choirという前科(?)もあることですから、まぁやりかねんなと言ったところ。冷静になって聴くとなかなか厳しい発音でお歌いになられているパートもあり、思わず吹き出しちゃったりするんですけど(失礼)、この人が歌うと英語とか日本語とか以前に「私がKamijoである!(クワッ」(←『わしが男塾塾長江田島平八である!』の口調で)っていう強烈な個性がグワッと前面に来るもんだから、言語の種類なんて些末なもんだろっていう意識になっちゃうのは凄い。オンリーワン。

楽曲としては実に強力。6分半近い大作なんですけど、メロディの繋ぎ方・曲の構成が巧み極まりないです。サビメロのキラーっぷりも素晴らしいですね。シンフォニックでシアトリカル、同時にメタル。ただ、同曲のインストVer.を聴くとよく分かるように、曲の骨組み部分や作り方はHR/HMのそれとは異なる感じなのよね。オケがメロディを忠実になぞっており、歌が無くともそれだけで曲として成立してますもん。Kamijo兄貴が天才メロディ・メイカーであることを改めて高らかに宣言したような曲かと。

歌詞、というか曲の題材について。
「SYMPHONY OF THE VAMPIRE」ではルイ17世やマリー・アントワネットと共に、ベートーヴェンを登場させて我々の度胆を抜いてくれた兄貴ですけど、この曲でもやってくれます。さぁ、盛大な拍手でお迎えください!
ナポレオン・ボナパルト皇帝です!

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なんでやねん!とシャウトせざるを得ませんが、誰も兄貴のアタマん中は分かりっこないから、「何故?」という疑問に意味はありません。それより気になるのは、ここで登場したからには、皇帝ナポレオンは、
吸血鬼なのか!?
マブダチなのか!?
そうなんだな?? ってことですよ。(チガウ)

ベートーヴェンにナポレオン。
どこまでも広がりゆくKAMIJOワ-ルド。
これからどこへ行ってしまうのか。
そのうち日本にも舞台を移して、「千利休は吸血鬼だったんだ!」とか言い出しても驚かないね。(驚く)


②-361-
変わったタイトルは、フランス革命での、ルイ16世の処刑を決める裁判における投票数だそうな。360対361という1票差で処刑されると決まっちまったそうで。1月19日はその判決の日。(BARKSのインタビューより)
こちらの歌詞は日本語詞ですけど、その日付や数字、具体的な固有名詞が出てきて、一風変わったものになっています。なんせ、パブロ・ピカソにレオナルド・ダヴィンチですからね。そ、そうなのか!? ピカソにダヴィンチ、君達も吸血k (ry
プログレメタルと演劇が合体したような、兄貴でしかありえない感じの曲です。オイオイ調の歌メロより、これは楽器隊のテクニカルな応酬に酔うタイプかな、と。ピロピロ&ドコドコと、非常に聴き応えあります。

③Battle of the Tower -16-
通常盤にのみこの曲が入ってるので買ったわけですけども、聴いてみたら、劇中の一場面を描写するかのような短めのインストで_(┐「ε:)_ズコー
どうやら、ゲームの中のボス戦のために用意された曲だとか。ま、しょうがないか。


とにかくの強力さに尽きますね。
やっぱりKamijoすげぇよ。


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