ONE DESIRE「ONE DESIRE」


ONE DESIRE「ONE DESIRE」 (2017)

Frontiers Recordsが送る新たな刺客(?)。
フィンランドのメロディック・ハードロック・バンドのデビュー・アルバムです。

控えめに言ってもサイテーのセンスとしか思えないジャケに萎えかけますが、メンバー名を列記してみるとあら不思議、(ウチのブログ的に)とんでもないグループだということが判明します。

 Jimmy Westerlund (Gt)
 André Linman (Vo&Gt)
 Jonas Kuhlberg (Ba)
 Ossi Sivula (Dr)


バンドのスタートはDrのOssiに依るみたいですけど、STURM UND DRANGCAIN'S OFFERINGに曲を書いていたJimmyに、STURM UND DRANGのフロントマンAndréに、CAIN'S OFFERINGのベーシストのJonasということで、こりゃあSTURM UND DRANGCAIN'S OFFERINGの再構成チームと言ってもおかしくはないです。STURM UND DRANGの活動が停滞(というか休止?)している今、その期待はこのバンドにぶつけざるを得ない。

JimmyとAndréが中心になって曲を書いて(ECLIPSEのErik Mårtenssonも関わってる)、それをAndréが歌うんだから、音楽的にSTURM UND DRANGに近くなるのは当然でしょう。ただ、それほどメタリックな感触はなく、より80年代指向で大人しめの作風ですね。メロハーを飛び越えて、AORのような落ち着きを見せる曲もアリ。かつ、快活で明るめです。Andréの北欧ヴォイス(なんだそれ)のおかげで、当然のように北欧バンドっぽさがストレートスルーザハートですけど、曲によってはアメリカのバンドっぽい匂いも感じますしね。

フックのあるメロディ作りについては、さすが職業ライターがブレーンのバンドと言ったところでしょう。ただ、歌メロの哀愁度合いはSTURM UND DRANGに分があるように思います。暗いメロディを好む管理人としては、よりメランコリックで(比較的)激しさのある“疾風怒濤”の方が好みに近いです。
音楽的方向性はともかく、André一人が他のメンバーを引っ張っていた感もあるSTURM UND DRANGより、このONE DESIREの方がバンドらしさがある、…ような気がする。そもそも、なんというかバンドのスケールの大きさが違う感じはしますね。別に大物バンドっていうわけじゃないし、Frontiers Recordsっていうところからプロジェクト臭もするんだけど、その分野の精鋭を集めたような頼もしさがありますし。
あとはAndréのヴォーカリストとしての成長ってのは大きいでしょうね。元々彼の声や歌い方は大好きだし、STURM UND DRANGでも作を重ねるに従ってどんどん巧くはなっているんだけども、本作での堂々とした歌唱には驚かされました。ほんと良いヴォーカリストだわー。声に宿る少しの「甘さ」がいいのよね。

バンドには2人のギタリストがいますが、JimmyもAndréも「リード・ギター」としてクレジットされており、ソロも分けあって弾いています。この2人のGtプレイが、曲調にマッチした範囲内ではありますがなかなか弾きまくっており、本作の大きな聴きどころになっています。特にJimmyの熱くエモーショナルなプレイがすげぇ良いよ。


80年代指向メロハー愛好者なら納得の出来じゃないですかね。
個人的には期待ほどではありませんでしたけども。
佳作。

【お気に入り】
⑨Buried Alive ←最も疾風怒濤的な楽曲かも
①Hurt MVは→コチラ。
④Turn Back Time
⑦Whenever I'm Dreaming


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