柳広司『トーキョー・プリズン』

柳広司_トーキョープリズン
柳広司『トーキョー・プリズン』 (角川文庫)

柳広司『トーキョー・プリズン』を読みました。

太平洋戦争後、GHQによる統治中の日本。戦時中に消息を絶った知人の情報を得るために、私立探偵のフェアフィールドは巣鴨プリズンを訪れる。プリズン内での調査を行う事の交換条件として提示されたのは、囚人・貴島悟の記憶を取り戻すための手伝いだった。そしてフェアフィールドと貴島は、プリズン内で発生した連続毒殺事件の解明に挑む。

以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
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う~ん、いまいち。

読んでる時はなかなか面白くて一気に読めましたが、なにしろ“軽い”。勿論、題材はまるで軽くないんだが、作者の突っ込み具合が甘い。重心が謎解きの部分に寄っているため、「捕虜収容所での虐殺」等のテーマの掘り下げが足りない印象です。私自身が、フーダニットとかハウダニットとかに段々興味を持てなくなってきたからかもしれませんが。高校生の時くらいに読んでたら「オオッ!」ってなってたかも?あと、ご都合主義が気になりましたね。

囚人である貴島がホームズ役、探偵のフェアフィールドがワトソン役という構図はなかなか良かったです。

まぁ、ズシッとくる本だけが読書の楽しみではないので、こういうサラリと読める(サラリと読んじゃダメか?/笑)本もそれはそれで良し。
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