BON JOVI「NEW JERSEY」


BON JOVI「NEW JERSEY」 (1988)

4thアルバム。

前作「SLIPPERY WHEN WET」(1986)が大ヒットし、その勢いとともに再び「プロデュースにBruce Fairbairn、ミックスにBob Rock、共作者にDesmond Child」という鉄壁の布陣で臨んだ作品です。資金面でのバックアップも相当分厚くなったんでしょう、録音周りのエンジニアはBob以外にも多数関わっていますし、共作者もDesmondのほかDiane Warren、Holly Knightという贅沢極まりない面々に。
ジャケットを手掛けたのはRUSHMEGADETHDREAM THEATERの作品等で有名なHugh Syme。

“ ハードロックBON JOVI ” としては最高作ではないでしょうか。

彼らの出身地であり、本作のタイトルとしても掲げられた「ニュージャージー」は、ニューヨーク州の隣(というか南)にあるアメリカ東部の州です。福井県はニュージャージー州の姉妹都市です(関係ない)。
勝負作であろう作品のタイトルに、故郷への誇りとともに地名をババーンと掲げてしまうのこの大胆さは、とても日本人には真似できないところかと思います。あんま無いよね、地名を冠した作品。多分。けれど疑問に思うのは、アメリカ人やニュージャージーに行ったことのある方が本作を聴いて、「あぁニュージャージーっぽい音だなぁ…」って思うんでしょうか? どうなんでしょうね。

アメリカに行ったことのない管理人は、行ったことないだけに適当ぶっこきますが、前作「SLIPPERY WHEN WET」を聴いて形成される脳内イメージは、完全にマイアミなんですよ。記事にも書きましたけど。おそらくジャケとブックレットのおっ○いドッカーーーーーンッ!!に引き摺られたものだと思うんですけど、あのアルバムの楽曲にどことなくあっけらか~んとした明るさがあるのも事実で、そういうところが実にマイアミ感を煽る(笑)。
対して本作はどうかというと、マイアミではない。ニュージャージーでもない(笑)。前作にあった豪快さはそのままに、哀愁とシリアスさを増し増しにした作風。そしてこの地に足のついたスケール感は、テキサスです。キン肉マンでいうとテリーマンです。テキサス・ブロンコです。南部です。⑧Ride Cowboy Rideなんて曲もあるくらいだし。行ったことないけど。

重厚な①Lay Your Hands On Me、豪快さの中にキャッチーな歌メロも忘れない②Bad Medicineという代表曲連発なオープニングもさりながら、哀メロ派(=オイラ)がグッとクるのは3曲目の③Born To Be My Baby以降。⑥Homebound Trainは正直退屈なんだけど、その前後の楽曲の充実はなんなんでしょこりゃあ。
外部ライターが共作という形で関わった曲は全て名曲。それだけでなく、Jon Bon Jovi(Vo)とRichie Sambora(Gt)による共作曲、Jon単独曲も含めて、異常なレベルに行き着いた楽曲群に絶頂期に差し掛からんとするバンドの凄みを感じます。あまりに粒ぞろい過ぎて、あんまり言うこと(書くこと)無くなっちゃうパターンだなコレ!


貫録や落ち着きすら感じるんだけど、同時に攻めの姿勢や勢いもある名盤中の名盤。

【お気に入り】
③Born To Be My Baby
⑨Stick To Your Guns
⑤Blood On Blood この曲の郷愁は何故かスティーヴン・キング原作の『スタンド・バイ・ミー』を思い出す。ロブ・ライナー監督の映画の方。
⑦Wild Is The Wind
⑩I'll Be There For You
④Living In Sin
⑪99 In The Shade


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COMMENT 2

グラハムボネ太郎  2017, 08. 23 [Wed] 05:32

素晴らしいアルバム!

私も大好きです。ボン ジョヴィが本当の意味でスーパーグループになったアルバムだと思います。
ただ、ここからカウボーイ的な曲がボン ジョヴィに出てくるんですよね。それはちょっと・・・

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 08. 23 [Wed] 19:15

グラハムボネ太郎さん、

前作に続いて本作を作ることができたというのが、バンドにとってとても大きかった気がします。
「カウボーイ路線」はアメリカの土着的なロック・バンドなら自然と指向する音楽性なのかもしれません。

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