ZIGGY「CELEBRATION DAY」


ZIGGY「CELEBRATION DAY」 (2017)

森重樹一(Vo)のソロ・プロジェクトと化した、ZIGGYのシングル。3曲入り。

「10年ぶりの新音源」とのことですけど、これは2007年のアルバム「NOW AND FOREVER」以来という数え方ですね。2014年の結成30周年記念期間限定ツアーにおいて、ライブ会場限定で3曲入りシングルを出したんですけど、それはカウントしてないんだな、と。デモ扱いだからかしら。私もそのツアーの初日に参加した(レポ→コチラ)んですけど、まんまと買い忘れまして、それっきり通販で流通するわけでもなく、手に入っていないという体たらくでございます。

戸城憲夫(Ba)の不在を嘆く声はあるでしょう。でも、「森重の声=ジギー」という私のようなファンにとっては、これは万歳モノのシングルになっています。正に森重節全開。
華やかなHRチューン①CELEBRATION DAY、早口Voが映えるR&R②赤の残像、パワーバラード調の③静寂の音がただ青過ぎてと、タイプの異なる3曲が揃っており、かつそのどれも強力なのが嬉しいですね。特には必殺級のキラー・チューンで、ブリッジからサビにかけて一気に哀愁を増す様がマジ森重。曲を彩るのが、はホーン、はピアノ、はオケと、それぞれ異なるのも良いですね。

森重樹一。
この人の衰えなさ、若々しさはもう異常事態と言うべきほかなくて、声に艶があって、かつ声量も衰えていなくって、今が一番歌が巧いんじゃないか、いやこれからもっと巧くなるんじゃないかっていう気もしてくるほどです。ほんと凄いよね、この人は。

バックの演奏陣(サポート)は、ソロでお馴染みの人選で固めてあって、それじゃZIGGY名義でやる必要ないじゃねーかよって言われたらまぁそうなのかもしれませんけど、Z+I+G+G+Yって5文字には魔法がありますからね。本作と同内容だったとしてもソロ名義でシングルを出しただけでは、オイラは予約してまで買ってないでしょうし。
カトウタロウのGtはR&Rらしい勢いがあるところは良いんだけど、音色がちとヘヴィ過ぎる気もします。もっと軽やかなカッティングが聴きたい。まぁギターだけじゃなくて、全体的にも重いバンドサウンドになっているから、これが現行型のZIGGYという認識なんでしょうけど。この音作りのおかげで、ハードロック・バンドっぽさは増してるかな。初期ZIGGYというより、SNAKE HIP SHAKES的な。それよりさらに現代的になっていますけどね。


このバンド名を冠して出すに相応しい内容のシングル。
絶賛ツアー中のようですけど、その後は「ZIGGY」としてどうするんでしょう。


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