「J・A・シーザー リサイタル 荒野より」

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「J・A・シーザー リサイタル 荒野より」 (2017)

2016年5月3&4日に新宿FACEで開催された『J・A・シーザー リサイタル 2016 「荒野より」』から、37曲をピックアップして収録した2枚組ライブCD。

私は2日間のうち初日のみ参加しました(レポは→コチラ
出演者についてはライブレポを参照してくださいませ。

演奏陣やメイン・ヴォーカル担当の歌い手さん以外にも、コーラス担当の人や演技や舞踏をする劇団員が多数参加しているという、ロック・コンサートであり同時に演劇でもあるようなステージでした。今まで体験したことのない、不思議で強烈な体験。
ヴィジュアルが肝となるライブでもありましたが、こうして音だけのパッケージになっていても十分楽しめます。むしろ映像作品ではない分、視覚に惑わされることなく、より音に集中できるかもしれません。


当日の演目は全6部構成に分かれており、ハードロック/プログレッシヴ・ロック/童謡/昭和歌謡/演劇…etc…と、様々な面を内包していました。ウチのブログ的にビビビッとクるのはやはりHR/プログレ的な要素の濃い楽曲群で、それは大雑把に言うと、ディスク1の序盤と後半、ディスク2の後半、ということになります。

ディスク1序盤+ディスク2後半には、70年代HR~プログレ的演奏の上に合唱をフィーチャーした曲が多く、何の音を思い出すかといえば、レポにも書いたようにTHERION。そして、フランスのMAGMA。ただし、コバイア星人を例に挙げましたが、MAGMAがその目線を上へ上へと向けて、宇宙へと旅だって行ったのとは逆に、こちらは地下へ地下へ、アンダーグラウンドな方向へと潜っていったような、そんな感触があります。ミステリアスという共通項はあっても、暗く重く、ひたすら肉感的。魂だけになれず、血の肉と骨の存在に付き纏われるような、そんな生々しさ。人の声のパワーにも圧倒されます。最終曲の荒野よりは圧巻です。

ディスク1の後半には、J・A・シーザー本人が歌う曲が連続します。朗々としたその声質の良さも大きな聴きどころですが、オルガンがガンガン鳴り響くRAINBOW的バンド演奏がめちゃくちゃ美味しいですね。スピーディーなパートではメロパワ的な攻撃性があるし、プログレメタルっぽい緊張感も有する。
これはアルバム全編に渡って言えることかもしれませんけど、とにかくAsianCrackBANDによる演奏の妙味が味わえるライブ作品です。駆け巡る泣っき泣きのGtワークが堪らん。各楽器の分離もクリアで、録音状態も良いし。


我が国でしか成立しないような異形の美。
それを聴覚経由で堪能できる、素晴らしいライブ盤です。
ヘヴィで強烈だわ。


ディスク:1
01. オープニング
02. アストラガルス地球双六
03. シュラ-肉体星座αψζ星雲-
04. ハテナのビタミン Part B
05. 人間果実
06. 家族あわせ
07. 空っぽの父の椅子
08. 財産目録
09. 花嫁讃歌
10. らまいまだ
11. 世界で一番遠い土地
12. 子守地獄≪詩≫
13. 母迷宮
14. 鎌倉外人歩抄
15. 越後つついし親知らず
16. 煙草極楽浄土
17. 成吉思汗
18. 巴里寒身
19. マザーランド
20. ソドムの杉天牛

ディスク:2
01. サムタイム・サラジェーン
02. テアトロ・ボウ
03. ノリ・ゴマ・シオ讃歌
04. 迷い子のリボン
05. 私窩子
06. ほたる心中
07. 子守頭巾
08. 人形使い
09. ブララ・アプルゥ・モロッコ・イスラエル
10. ペルシア女の純情経
11. 空飛ぶ絨毯=足無き片輪のアラジン
12. シルクロード
13. 眼球の異邦人
14. 人動説の時を待つ≪詩≫
15. 阿呆船
16. テーブルの上の荒野≪詩≫
17. 荒野より


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