川島だりあ「LIFE = NOW」

川島だりあ_life=now
川島だりあ「LIFE = NOW」 (2017)

FEEL SO BADのヴォーカリストとして、また、ビーイング所属の作詞作曲家として知られる、川島だりあの3rdソロアルバム。2ndが1991年発売ですから、なんと約四半世紀ぶりだという(驚)。

FSBが立ち上げたレーベルからの第一弾作品となりますが、本隊よりも先にソロが出るという。また、本作と同時に、FSBのギタリストである倉田冬樹のソロ・アルバムもリリースされました。因みにFSBの新作(これも10年以上ぶりですね)は、今年6月に発売する予定。

ソロ前2作は、だりあ本人が作詞作曲を手掛け、編曲に倉田と西田昌史(Vo/EARTHSHAKER)を起用していましたが、本作では全てだりあと倉田の共同作業になっています。それじゃほとんどFSBと同じじゃないかと思いましたけど、しっかりメロディック・ロック/ハード・ポップしており、ヘヴィロック~モダンなメタルを基調とするバンドとの差別化は図られていると思います。ただ、1st&2ndよりも倉田色は強めですかね。当然かもしれませんけど。
あちこちで彼のアイデア豊富なGtワークが炸裂しており、なかなか面白い仕上がりになっています。ギター・プレイだけにとどまらず、全体のサウンド・プロデュースも担当しているからでしょうか、演奏に色々フックを仕込んでいるなー、という印象。BaはFSB/ARESZの翔己が弾いてますけど、クレジットがないDrはマシンかな?
方向性はビーイング系列の音から大きく外していないので、Keyの役割はそこそこ重要な楽曲群ですけど、華やかさやキラキラ感は後退。ま、90年代前半のバブリーなサウンドとの比較になるので、これも時代に合わせた順当な変化でしょうか。

FSBのような言葉遊びやひねくれたユーモアはここには無く、もっとストレートにメッセージを伝えてくる歌詞になっています。ジャケの地球はよく見るとサッカーボ-ルを模しているわけですけど、そういったスポーツを通して見た景色や感情、本人の人生や日常、はたまた世相を赤裸々に落とし込んだ歌詞が多いです。この何の衒いも無い世界観は、ちょっと好みが分かれるところかもしれません。説教がましくはないんだけど、テーマや言葉選びがあまりに身近すぎて、非日常感が薄いというか。外連味は無い。

主役であるだりあのVoはさすがですね。
強力なHR歌唱から、包み込むような柔らかな歌唱、寄り添うような親密さを感じさせる歌唱まで、何でも歌える表現力と衰えぬ声量。この人、声を張り上げなくてふつーに歌っててもめっちゃ上手いことが伝わってくるんですよね。余裕があるというか、無駄な力が入ってないというか。

Keyのキラキラ感と伸びやかな歌メロに往年のビーイングっぽさが滲む①譲れない場所 ~hometown~、倉田らしいヘヴィで緊張感漂うGtが活躍する②JUDGMENT DAY、優しい歌唱と泣きのメロディの⑥GOING MY WAY、シリアスな陰りとスピード感が魅力の⑦SUPERSTAR、Gtが暴れ回り本作で最もドラマティックな⑨決戦の太陽あたりの曲が好き。はDrサウンドが弱いのが惜しいですけどね。

2曲のカヴァーが収録されています。
DEEP PURPLE⑬SMOKE ON THE WATERと、ZARDに曲提供した⑭あの微笑みを忘れないで(歌詞は坂井泉水)。前者は曲のチョイスとしてはサイテーですが、倉田のGtによって技巧的なヘヴィロックに変貌してるのでなかなか面白い。後者はZARDで2番目に好きな曲です(1番は→コチラ)けど、アコギ主体の穏やかで優しいヴァージョンに仕上げられています。というか原曲のメロディが素晴らし過ぎる。歌詞も。泣きそう。MVは→コチラ。

【お気に入り】
②JUDGMENT DAY
⑨決戦の太陽
①譲れない場所 ~hometown~ MVは→コチラ。弦楽器2人はARESZ組だね。
⑦SUPERSTAR
⑥GOING MY WAY


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