B'z「MARS」


B'z「MARS」 (1991)

3rdミニアルバム。
管理人が最初期に聴いた彼らの作品です。1988~90年くらいの音源ってリアルタイムではなかったのよね。遡ってレンタル、その後にお小遣いでCD買い直し、という流れ。因みにレンタルしたCDをコピった当時の媒体って、もちろんカセット・テープですな!

松本が、KIX-S結成前の女性ギタリスト・安宅美春へ提供したインスト曲を歌入りでセルフカヴァーしたのが①孤独のRunawayですが、そのをリードトラックとするミニアルバムになります。ただ、曲数の関係でミニアルバムになったというよりは、既存曲の英詞ヴァージョンが3曲収録されているという、2ndミニ「WICKED BEAT」(1990)と同じような性格の作品なので、要は企画盤みたいな位置付けですかね。

本作のテーマは「踊れるハードロック」。ロック色が強まってきた4thアルバム「RISKY」(1990)よりさらにハードになりました。しっかりバンド・サウンドしてます。ミックスは引き続き(「RISKY」を手掛けた)Jason Corsaroが担当。
後から振り返ってみると、同じ年のうちのデジロック路線完全脱却アルバムである「IN THE LIFE」が出るわけでして、本作がこういうHR色の強い作風になったことは実に自然なことかもしれまん。しかしこりゃあ変化のスピードが凄まじく速いですな。正にHOT FASHION。当時のファンの方々はそのスピード感についてゆけたのかしら。


①孤独のRunaway
くっそ名曲ですね。ギターはテーマメロとリフ、両方強力だし、全体的に大活躍しているのが松本スキーには嬉しい点でしょう(エンドソロも弾きまくり)。歌メロの運び方も隙無し。サビ入り直前の「like this !」ってのがアガるよねぇ。
歌詞の面でも稲葉節が炸裂してます。夜逃げにもトンズラこいただけにも思えるシチュエーションなのに、どうしてここまでカッコ良く感じるのか? 「物を置かない主義のおまえの部屋に残されていた サボテンが街を笑い」ってのは意味不明だが印象的なラインだし、「本当は誰もが 愛人探しに出かけたがってる」ってのも凄い(笑)。「愛を殴ってみよう 義理を蹴飛ばしてみよう」ってチャゲアスみたいだよね。なんか殴りに行く曲あったよね確か(YAH YAH YAH)。
管理人が、タイトルとか歌詞にjustとか、~awayとかある曲を高評価しがちなのは、この曲のせいかもしれません。

②Mars
しらないうちにぼくたちはずいぶんととおくまできてしまいましたきみはあいかわらずなみだとえがおというとてもかんたんでしぜんなしかもさいきんではみんながわすれかけているようなそんなふたつのぶきでぼくのきどうしゅうせいをしてくれますこれからあとどのくらいじかんがかかるかわからないけれどいつかはうちのかえりたいなとかんがえながらもいろんなことをおもいだしていますむをおおおおお

③Loving All Night ~Octopus Style~
2nd「OFF THE LOCK」(1989)収録曲の英詞Ver.。本作の中で最もハードロック然とした仕上がりを見せている曲かも。非常にカッチョ良くアップデートされていると思います。ギターの歪みはメタルを思わせるところすらある。それでいて原曲が持っていたダンスフロアの空気感や猥雑さを失っていない点も◎。

④Love & Chain ~Godzilla Style~
3rd「BREAK THROUGH」(1990)収録曲の英詞Ver.。シンセよりも生演奏によるグルーヴ感を優先したアレンジに変化。これもギターがかなりHR的ですね。字余り気味の英詞を稲葉の歌唱が易々と乗りきっているのが分かる。

⑤LADY NAVIGATION ~Cookie & Car stereo Style~
実はレディナビのシングルは持ってない(買い直してない)んですよ。タイトル曲はベスト盤に入ってるし、2nd beatのPleasure'91 ~人生の快楽~も「'98」を持ってるからいいかな、と思いまして。というか、元のヴァージョンのレディナビはかなり厳しい出来だからな。衝撃の「公園のベンチでソフトクリームを舐める その姿に魅かれてるよ」を始め、全編がキラー・フレーズだけで出来ているような曲ですけど、反面、それだけに原曲は恥ずかしくて聴けない。「地球に弾ける頬」って何だよ? 「ブラウンの瞳に映るのは いつでももぎたてのベジタブル」って農家か料理研究家かよ!?、っていう。女性賛歌ここに極まれり。一番凄いのはタイアップ作の化粧品の名称「NAVI」を組み込んだ、「N=A=V=I=G=A=T=I=O=N」部分ですけど。
で、シングルを買い直してないもう一つの理由が、この英詞ヴァージョンが素晴らしいから。管理人にとってはこれがレディナビ・正式ヴァージョンみたいな認識です。原曲より歌詞の乗りがスムーズだと思います。これこれぇ!って膝を打つ感じ、お分かりいただけるだろうか。「Teardrops of sensation~」のところの舌噛みそう感、いいよね。英詞ヴァージョンに常として、スピード感増し増しに感じるところも◎。


企画盤ゆえに一枚の作品としては評価しにくいところがありますが、内容の濃い充実作ですね。はもっとライブでやってもいいと思うんだけどな。因みに、ブックレットのの歌詞が載っている隣のページ、ど真ん中のクネッとしたシルエットの稲葉の写真が好きだ(笑)


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