BATTLE BEAST「BRINGER OF PAIN」


BATTLE BEAST「BRINGER OF PAIN」 (2017)

メイン・ソングライターだったAnton Kabanen(Gt&Vo)脱退後の1作目となる、4thアルバム。
後任のギタリストとして、Janne Björkroth(Key)の兄弟であるJoona Björkrothが加入、バンドの3分の1がBRYMIR組になりました。この兄弟(どっちが兄貴でどっちが弟なんだろ)、字面がすげぇ似てるんだよな。

さて。
事件です。
ジャケットを飾っていたマスコット・キャラこと、ライオン丸くんがいなくなりました。それに合わせてか、バトル感もビースト感も大幅に後退してますね。ヌルくなった。タイトルとは裏腹に、あんまりpainをbringしてきません。彼らのことを「“メタル馬鹿”メタル・バンド」なんて呼んでいましたが、あんまりバカっぽくなくなりました(言い方はアレですが)。
前作「UNHOLY SAVIOR」(2015)では一気にKeyの存在感が増し、80年代HR/HMに急接近しました。洗練されポップでキャッチーになったものの、同時にメタリックさや「バカっぽさ」もまだまだ堅持しており、その両者のバランスが最高の形で結実した名盤だったと思うのですよ。本作ではそこからさらにメタル成分が薄くなり、80年代HMどころか80年代ポップスと言ってもよい曲もあります。かつ、明るくなりました。凍てつく北欧の大地に突如出現したドアを開けてみたら、そこはアメリカ西海岸だった、くらいのバブリーさを醸し出す曲もチラホラ。温度もアゲアゲ↑↑ そしてノリノリ↑↓↑↓
そうなってくると、定石に則ったGtプレイの面白くなさが浮き彫りになってきたりして… ι(´Д`υ)

メロディはめちゃくちゃキャッチーで私の好みな範疇の音ではあるし、硬軟併せ持つNoora Louhimo(Vo)の歌唱は美点を失っていないのでなんとか踏み止まっている感はあるんですけど、バトビーにはもうちょっとだけメタリックでいてほしかった。あとちょっと明るすぎる。前作のバランスが個人的には最高でしたね。

前作での変化は結局誰がもたらしたものだったんでしょうね。本作が出るまでは完全にAnton主導の方向性だと思っており、その「軟弱化」を嫌った他のメンバーとの間で亀裂が発生し、脱退(解雇)にまで及んだと思っていたのですが…。だからその揺り戻しで本作は1stのような正統派HMになるんじゃないかと思っていたという。
今のバンドのブレーンはKeyのJanne Björkrothなのかな。あとは新加入のJoonaか。メタリックさは後退したものの、相変わらず歌メロが冴えているのは救い、というか驚きですね。事実、本作は明るめの曲ほど出来は良いような気がします。バトビーの新譜としてはどうなのかってのはありますけど、一枚のハードポップ作品として捉えるとやたら高品質で、思わず口ずさんでしまうメロディだらけですし。完全ディスコ・ポップな⑨Dancing With The Beastはちと行き過ぎかな、って思いますけど(笑)。でもこういう曲でも違和感なく歌いきれちゃうのがNooraたぁんの強みでもあるんだよなぁ…。


前作が自分にとってはサイコー過ぎました。
本作も決して悪くないです。むしろ歌メロ的には今までで一番充実してるかもしれません。何だかんだ言ってても、2ndと同じくらいかちょい上の評価にはなりそうですし。でも、失ったものも大きいかなぁ…。

【お気に入り】
④Beyond The Burning Skies
⑤Familiar Hell MVは→コチラ。
⑦Bastard Son Of Odin
⑨Dancing With The Beast
①Straight To The Heart
②Bringer Of Pain MVは→コチラ。


あ、Nooraたぁんの容貌だけはバトル感もビースト感も大幅マシマシになってますね(笑)

nooralouhimo2017.jpg


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